

資産運用でセミリタイアを目指すサトです。
- 投資歴:2014年~
- 投資額:1000万円
【得意ジャンル】
- 株価指数CFD
- FX自動売買
- スワップ投資
今回はCFDと先物取引の違いについて解説します。
本記事の内容
- CFDと先物取引の相違点を解説
- オススメはCFD
CFDは世界中に投資できる、レバレッジが使える、売りが可能という点で多くの投資家に愛用されています。
同じ特徴を持つ投資に「先物取引」がありますが、何が違うのか気になりますよね。
そこで今回はCFDと先物の違いとどちらがオススメかを解説していきます。
結論は「CFDがオススメ」
記事の中で理由を解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
CFD取引とは?

CFD取引とは、投資対象そのものを保有せず、買ったときと売ったときの差額だけを受け渡してやりとりする投資方法です。
「差金決済取引(Contract for Difference)」の頭文字を取って、CFDと呼ばれます。
たとえば株や不動産に投資するときは、株券やマンションを実際に保有しますよね。
しかしCFDで株や不動産に投資すると、現物のやりとりは発生しません。
少額の証拠金だけで多額の取引ができる
CFD取引の特徴は、証券会社に「証拠金」を預ける必要があることです。
たとえば100万円の株をCFDで買うときは、おおよそ10%の証拠金、つまり10万円だけをいったん証券会社に預けます。
この銘柄が110万円に値上がりしたタイミングで売れば、差額の10万円を利益として受け取れる仕組みです。
証拠金は担保のようなものなので、そのまま戻ってきます。
ただし90万円に値下がりしたタイミングで売ると、10万円の損失となってしまうので注意。
少ない元手で大きな利益を狙えるのがCFD取引の魅力です。
CFD取引のイメージ
CFDは証券会社の商品券というイメージで捉えると分かりやすいです。
▼株価指数CFDのイメージ
CFDで日経225を取引する場合、証券会社が提示する日経225と連動する金融商品を売買するってことですね。
▼CFD取引イメージ
CFD取引は以下の目的で使う人が多いです。
▼CFDを使う目的
- 少額からお金を増やしたい(レバレッジ)
- 売りで利益を狙いたい
- 株や金・原油など世界中に投資したい

▼CFD取引画面(NYダウの例)
ちなみにCFDとは差金決済取引(Contract For Difference)の略称。
有価証券の受渡しを行わずに、売買価格差等に相当する金銭の授受のみにより差金決済する取引または金融商品である。
引用:Wikipedia

先物取引とは?
先物取引は未来の商品価格を取引するものです。
▼先物取引とは?
価格や数値が変動する各種有価証券・商品・指数等について、未来の売買についてある価格での取引を保証するものを言う。
引用:wikipedia
まず売りたい投資家と買いたい投資家の間で、取引する価格・数量を決定し、将来「満期日」が来たときの売買を約束します。
この時点ではまだ約束なので、金銭のやりとりは発生しません。
約束した価格が1万円のときは、次のようになります。
- 満期日に価格が1万1,000円に上がった場合…買い手にとって1,000円の利益となる。
- 満期日に価格が9,000円に下がった場合…売り手にとって1,000円の利益となる。
CFDと同様、現物の受け渡しはおこなわず、差額だけをやりとりします。
満期日が来る前に「反対売買」をして、取引を終了させることも可能です。
最初「買い」なら「売り」、最初「売り」だったなら「買い」の取引を満期日までにおこなうこと。
先物取引のイメージ
先物取引はもともと貿易のリスクヘッジとして使われるものです。
▼先物取引のイメージ
▼原油先物のリスクヘッジ例
- ある商社がアメリカから原油1000ℓを輸入する。
- 原油の現物が届くのは1ヵ月後かかる。
- 原油価格が1ヵ月の間に1ℓあたり10円下がる。
- 原油1000ℓの価値が1万円下がる。(1000ℓ×-10円)
- この価格差による損失リスクを回避するために同量の先物を売りで保有する。
- 先物は売りで1万円の利益が出るので、現物の損失と相殺して±0にできる。
こんなイメージですね。
現代においては個人投資家が、先物価格の差益を狙ってトレードに活用しています。
CFDと同じくレバレッジや空売り目的で使われるのが一般的ですね。
▼個人投資家が先物取引を使う理由
- 少額からお金を増やしたい(レバレッジ)
- 売りで利益を狙いたい

【補足】CFDは先物が原資産
ちなみにCFD価格は先物価格をベースに決定されます。
つまり、ほぼ同じ金融商品と捉えて問題ありません。

では、ここからCFDと先物取引でどんな違いがあるか確認していきましょう。
関連記事:CFDとは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説
【比較】CFD取引と先物取引7つの違い
CFDと先物の相違点は下表の7つです。
▼CFDと先物相違点
項目 | CFD※1 | 先物取引※2 |
① レバレッジ | 5~20倍 | 約10~30倍 |
② 取引単位 | 小さい | 大きい |
③ コスト | スプレッド 価格調整額 金利調整額 権利調整額 | 取引手数料のみ |
④ 銘柄 | 全138種類 株価指数CFD 商品CFD バラエティCFD 株式CFD | 株価・REIT指数 商品先物 国債証券など |
⑤ 取引期限 | 無 | 有 |
⑥ 取引時間 | 平日24時間 (銘柄による) | 平日 8:45~15:15 16:30~5:30 |
⑦ 追証 | 有 | 有 |
⑧ 方式 | 相対取引 | 取引所取引 |
※1:GMOクリック証券を代表例
※2:日経225miniを代表例
意識すべき違いは赤字部。
CFDは先物取引と違い、、、
- 取引単位が小さい(少ない資金からスタート可能)
- 取引期限がない(長期保有しやすい)
- 投資家対証券所の相対取引である
時間のない方は上記だけでも覚えておいてくださいね。
では、1つずつ相違点を見ていきましょう。
比較①:レバレッジ
引用:外為ジャパン
まずはレバレッジ。
先物取引の方が大きなレバレッジが使えます。
▼レバレッジ比較
項目 | レバレッジ | |
CFD | 株価指数 | 10倍 |
商品 | 20倍 | |
バラエティ | 5倍 | |
個別株 | 5倍 | |
先物取引 | 株価指数 | 約30倍 |
商品 | 約10~20倍 |
CFDはレバレッジ固定です。
一方、先物はレバレッジが固定されておらず、日々変動するので、約〇倍と表記。
引用:コムテックス
なお、先物の方が高レバレッジですが、CFDも遜色ないレベルです。
結論として資金効率は先物の方がよいが、CFDでも十分。
比較②:取引単位
次に取引単位。
これはCFDの方が少ない資金から始められるので有利です。
例として日経225で比較してみましょう。
▼取引単位比較(日経225が2万円の場合)
項目 | CFD (日本225) | 日経225 mini | 日経225 先物 |
単位 | 指数 ×10倍 | 指数 ×100倍 | 指数 ×1000倍 |
取引金額 | 20万円 | 200万 | 2000万 |
証拠金 | 2万円 | 6.6万 | 66万 |
上記のとおりCFDは約2万円から取引できますが、先物は取引単位が大きいので3倍以上の資金が必要です。
結論として「取引単位はCFDの方が小さくて有利」

比較③:コスト
次にコスト。
これは先物取引が有利です。
▼コスト比較
項目 | CFD | 先物取引 |
取引手数料 | スプレッド (1000円程度) | 片道:100円程度 |
保有にかかる費用 | 価格調整額 権利調整額 金利調整額 | なし |
CFDは保有コストがあるのでかなり不利に見えます。
しかし上記に挙げた3つの調整額はCFDが先物を乗り換える際に発生する金額。
例えば先物の期限がきて、次の先物を自分で購入する場合、同コストが生じるので、保有コストはほぼ同等と考えてOKでしょう。

単純に売買手数料だけ比較でOK。先物がコスト安とご理解ください。
比較④:銘柄

Free-Photos / Pixabay
つづいて取引銘柄です。
これはCFDの圧勝ですね。
▼取扱銘柄
銘柄 | CFD (GMO) | 先物取引 |
株価指数 | 31種類 | 14種類 |
商品 | 7種類 | 8種類 |
個別株他 | 100種類 | - |
計 | 138 | 22 |
※当サイト調べ2020年4月
CFDだと世界中のありとあらゆる金融商品に投資できます。

さらにCFDなら株価暴落期に価値が高まる金・銀・原油などの商品も一つの口座でリスクヘッジできるので便利。
関連記事:日経平均CFDのメリット・デメリットとは?日経平均先物取引との違い
比較⑤:取引期限
また先物には取引期限(SQ)があります。
一方、CFDは無期限で保有が可能です。
例えば日経225先物が含み損で決済したくない時でも、最終日が来ると強制的に損切されるってことですね…。

比較⑥:取引時間
次に取引時間。
これはCFDの方がじゃっかん有利です。
▼日経225の取引時間比較
種類 | 取引時間 |
CFD | 平日 24時間 |
先物取引 | 平日 8:45~15:15 16:30~5:30 |
▼GMOクリック証券のCFD取引時間
▼日経225先物(JPX)
ただし、どちらもほぼ24時間取引はできるので、あまり気にする必要はないのが結論です。
比較⑦:追証の有無
またレバレッジ取引最大のリスクである追証の有無。
▼追証とは?
証券口座に入れた金額以上の損失が出た場合に発生する証券会社に支払わなければならないお金。
簡単にいうと証券会社への借金。
CFD・信用取引ともに追証ありです。
この点はリスクとして十分認識しておきましょう。
ただし、CFDは強制ロスカット※があるので安全性は高いです。
※追証が発生する前に強制損切り。(ただしレートが追い付かないほどの大変動が起きると追証は発生する。)
ちなみに国内のレバレッジ取引で追証を避けたい人はIG証券のノックアウトオプションを使うしかありません。
追証リスクは絶対に避けたいという方は候補として検討してみてくださいね。(詳細は以下記事にて)
関連:【評判】ノックアウトオプションのメリットデメリットを徹底レビュー
比較⑧:取引方式
最後に取引方式。
以下の違いがあります。
▼CFD
…証券会社が決めたレートで取引。
▼先物取引
…取引所取引(投資家と投資家のやり取りで決定)
上記のとおり先物は投資家と投資家同士で売買するので、流動性が悪いケースがあります。
もし板が薄い場合は
- 成行だと変な価格で約定。
- 売りたい価格になっても人がいなくて売れない
こんなケースもありえます。(日経やNYダウなどメジャー指数だとほぼ心配はないです)
一方、CFDは原則表示レートでの取引ができるので買いたい時に買えて、売りたい時に売れます。
ということで取引方式はCFDの方が有利ですね。
CFDがおすすめな人・先物がおすすめな人の特徴
「CFDと先物取引、どっちがいい?」と迷っている方も少なくないはず。
それぞれおすすめな人の特徴について解説します。
結論から言うと、CFDは資金が少ない人でも取り組みやすいですが、先物取引は限られた人にだけおすすめです!
CFDがおすすめな人
- 少額から投資したい
- 多額の資金をつぎ込むのは怖い
CFDは先物取引よりも、「少額から投資したい」という人におすすめ。
先物取引は一度に数百~数千万円を取引しますが、CFDなら数十万円程度です。
証拠金も数万円でOK。
「多額の資金をつぎ込むのは怖い」「資金がない」という人でも、取り組みやすくなっています。
先物がおすすめな人
- 資金力がある
- 大きな資金を投じて効率よく投資したい
- 投資に慣れている
先物取引はCFDよりハイレバレッジで取引できます。
より資金効率がいい投資方法です。
しかし、最低1000単位からの取引が基本(日経225miniは100単位から)なので、CFDより資金力が必要。
1回の取引で数百~数千万円をやりとりすることになります。
証拠金だけ用意すればいいとはいえ、取引金額が大きい分、失敗したときの損失も大きいです。
投資に慣れていない人や、資金力がない人が、軽い気持ちで手を出すと痛い目に遭う可能性があります。
「先物取引に興味があるけど、投資経験は少ない」という人は、まず日経225miniのような比較的少額で始められる方法から慣れるといいでしょう。
関連記事:CFD投資の税金・確定申告をわかりやすく解説!節税の方法は?
比較結果まとめ:CFDがオススメ!
CFDと先物取引の違いをまとめると以下の通りです。
結論としてCFDがオススメです。
▼CFDと先物相違点
項目 | CFD※1 | 先物取引※2 |
① レバレッジ | 5~20倍 〇 | 約10~30倍 ◎ |
② 取引単位 | 小さい 〇 | 大きい △ |
③ コスト | スプレッド 価格調整額 金利調整額 権利調整額 △ | 取引手数料のみ 〇 |
④ 銘柄 | 全138種類 株価指数CFD 商品CFD バラエティCFD 株式CFD 〇 | 株価・REIT指数 商品先物 国債証券など △ |
⑤ 取引期限 | 無 〇 | 有 × |
⑥ 取引時間 | 平日24時間 (銘柄による) 〇 | 平日 8:45~15:15 16:30~5:30 〇 |
⑦ 追証 | 有 = | 有 = |
⑧ 方式 | 相対取引 〇 | 取引所取引 △ |
※1:GMOクリック証券を代表例
※2:日経225miniを代表例
こんな感じですね。
繰り返しますが、覚えておくべきポイントは以下の3つです。
- CFDは先物を参照してるのでほぼ同じ金融商品
- 大きな違いは3つ。
①:CFDは取引単位が小さい
②:CFDは無期限保有できる。先物は取引期限あり。
③:CFDは相対取引(VS証券会社)、先物取引は板取引(VS投資家) - 個人投資家レベルではCFDがオススメ
やはりCFDの方が取引単位が小さくトレードしやすいのと、無期限保有という点も大きいですね。
また1つの口座で世界中に投資できるので、利便性が高くぼく個人としてはかなり気に入っています。

関連記事:CFD取引おすすめ証券会社は?8社徹底比較ランキング
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関連:【2020年最新】CFD取引のおすすめ証券会社は?徹底比較ランキング
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関連記事:IG証券ノックアウトオプションのメリット・デメリット!攻略方法完全ガイド
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