ギャンブルのイメージが強かったり、損をするのが怖かったりして、興味はあるけれどなかなか投資を始められない、という方も多いのではないでしょうか。
そんな中、貯まったポイントを投資に回せる「ポイント投資」が注目を集めています。
ポイント投資とはどのようなものなのか、メリットやデメリットなどと一緒に詳しく紹介します。
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ポイント投資の概要とメリット
ポイント投資とは、普段の買い物やサービスの利用などで貯まったポイントで、株や投資信託などの金融商品を買付し、投資する方法を指します。
貯まったポイントを有効活用できると人気を集めている投資方法のひとつです。
一般的な投資では現金で株や投資信託などの金融商品を購入しますが、ポイント投資では、ポイントだけで購入できたり、一部をポイントで支払ったりできます。
利用できるポイントやサービス内容は、証券会社で異なりますが、基本的に1ポイント=1円で利用可能です。
ポイント投資には、様々なメリットとデメリットがあります。
現金で株や投資信託の買い付けをする一般的な投資と比較すると、ポイント投資は気軽に始められると人気です。
ポイント投資のメリットを5つ紹介します。
元手0円でも投資を始められる
元手0円からでも始められる手軽さが魅力です。
一般的な投資では、現金で株や投資信託などの金融商品を買付けます。
そのため投資を始めるにはまとまった資金が必要になるので、資金がなかったり、損するのが怖くて始められなかったり、という方も少なくありません。
しかしポイント投資には、まとまった資金は必要ありません。
100円、1株からなど、少額投資が可能です。
まとまった資金が用意できない方や知識が少ない投資未経験者でも、投資を気軽に始められるでしょう。
ポイントを有効活用できる
買い物やサービスの利用で貯まったポイントを有効活用できます。
貯まったポイントを使って買い物をしたり、クレジットカードの支払いに充てたり、様々な使い方があります。
ポイント投資では貯まったポイントを投資に回すことで、利益を得られるかもしれません。
ポイント投資は、貯まったポイントの効率的な使い道のひとつです。
またもともと必要な買い物やサービスを利用してタダでもらえたポイントなので、もし損失が出たとしても現金を失うことはありません。
現金が減ってしまうストレスと比べると、ダメージは抑えられるでしょう。
そのため投資による損失の不安が軽減されます。
リターンを得られる
ポイント投資で得られたリターンは、現金で受け取れます。
これはポイントでの投資も現金と同様に扱われるためです。
現金を使わないポイント投資のみの運用でも、リターンは現金化されます。
また金融商品を売却した場合は、売却代金を現金で受け取れます。
また購入する銘柄によってはポイント投資でも、配当金や株式優待などのサービスが受けられる場合もあります。
少額の投資でリターンが得られるうれしいサービスです。
少額でもリターンを得られることにより、投資への興味を持つことができます。
経験を積むことで投資の知識も深まるでしょう。
投資未経験者でも気軽に始められる
一般的な投資では、損するのが怖かったり、まとまった資金が必要だったり、投資に興味があっても資金面やメンタル面が不安でなかなか始められない、という方も少なくありません。
ポイント投資では、現金を使わずに貯まったポイントを利用するので、投資未経験者でも気軽に始められます。
投資経験が浅い方や未経験の方でも、低リスクで株式売買が体験できるのが、ポイント投資の大きな魅力です。
ポイントを利用した少額投資であれば、資金面でもメンタル面でも負担が少なくて済みますので、無理なく続けられるでしょう。
投資の勉強になる
ポイント投資では損失リスクを抑えながら投資の経験を積んだり、知識を深められたり、投資体験を通して実践的に学ぶことができます。
投資未経験者や経験が浅い方が投資を始めると、感情に左右されてしまい損失に繋がるケースが多くあります。
例えば株価が上がると自分も乗り遅れないように買ってしまったり、下がると怖くなって慌てて売ったりします。
投資において感情のコントロールは、非常に重要なポイントです。
少額のポイント投資で感情のコントロール方法を身に付けてから、本格的な投資にチャレンジすると損失リスクを抑えられる可能性があります。
NISA・つみたてNISAでの投資が可能
証券会社によっては、NISA・つみたてNISAでのポイント投資が可能です。
一般的な投資では、利益に対して約20%の税金がかかります。
例えば10万円の利益だと約2万円の税金がかかるため、約8万円が儲けとして手元に残ります。
一方でNISAやつみたてNISAの場合は、一定期間内は非課税で運用できるので、10万円の利益の場合は期間内であれば税金はかかりません。
そのため10万円の利益がそのまま手元に残ることになります。
少しでもコストを抑えて資産運用したいと考えている方は、NISAやつみたてNISAを活用するとよいでしょう。
ポイント投資のデメリット
気軽に始められると人気のポイント投資ですが、証券口座の開設や損失のリスクがあるなどデメリットもあります。
ポイント投資のデメリットを5つ紹介します。
証券口座の開設が必要
ポイント投資には、証券口座の開設が必要です。
投資未経験者は、まずは証券口座開設から始めましょう。
証券口座の開設は手間がかかり面倒に感じる方もいますが、最近では口座開設の手続きがオンラインで完結する証券会社が増えています。
ライフスタイルに最適なポイントで投資できる証券会社を選ぶことが重要です。
証券口座の開設には、運転免許証、パスポートなどの本人確認書類やマイナンバーカード、通知書などのマイナンバー証明書類が必要になります。
事前に準備しましょう。
損失のリスクがある
ポイントによる投資では現金の損失はありませんが、ポイントを失うリスクがあります。
投資は儲かることもあれば、損することもあります。
ポイントの損失は、現金の損失よりはダメージが少なくて済みますが、投資において損失リスクがあることは念頭に置いておきましょう。
損失に耐えられないという方は、少額のポイントを投資に回すのがおすすめです。
株価は日々変動するので、損失が出ても気にならない程度の少額投資で、株価変動に慣れるとメンタル面も安定しやすくなります。
手数料などの費用がかかる
取引手数料や信託報酬などの費用がかかる場合もあります。
証券会社によっては、買付手数料が無料だったり、保有額に応じてポイントがもらえたり様々です。
事前にサービス内容を比較検討して、自分にぴったりの証券会社を選択することが大切です。
確定申告が必要なケースもある
一定額以上の利益が出ると、確定申告が必要になるケースもあります。
確定申告が必要かどうかは、証券会社で開設した口座の種類によっても異なります。
口座の種類は、以下の通りです。
- 特定口座(源泉徴収あり)
- 特定口座(源泉徴収なし)
- 一般口座
- NISA口座
特定口座(源泉徴収あり)では、売却益が入金される際に自動で源泉徴収されるため、確定申告は不要です。
特定口座(源泉徴収なし)と一般口座では、自動で源泉徴収されることはありません。
そのため利益が20万円を超える場合は、確定申告して税金を納める必要があります。
期間内であればNISA口座での運用は非課税なので、原則確定申告は不要です。
投資できる銘柄が少ない
一般的な投資と比較するとポイント投資は、銘柄が限定されており商品数が少ないのが特徴です。
商品数は少なくなりますが、投資未経験者でも投資を気軽に始められるように、厳選された銘柄が取り揃えられています。
そのため投資未経験者にとっては、悩ましい銘柄選択が手軽にできるためうれしいポイントになりますが、投資経験が豊富な方や幅広い金融商品から好みのものを選びたい方にはデメリットといえるでしょう。
おすすめポイント投資6選
ポイントの特徴や証券会社の魅力的なサービスなど、おすすめポイントを紹介します。
- 楽天証券の楽天ポイント投資
- SBI証券のTポイント投資
- auカブコム証券のPontaポイント投資
- 日興フロッギーのdポイント投資
- 松井証券の松井証券ポイント投資
- LINE(ライン)証券のLINEポイント投資
楽天証券の楽天ポイント投資
楽天カード支払いや楽天グループの利用で貯まった楽天ポイントで、投資信託や国内株式、米国株式、バイナリーオプションなど、幅広い金融商品に投資できると人気を集めています。
楽天グループのサービスを中心に楽天ポイントを貯めている楽天経済圏の方には、特にうれしいサービスです。
関連記事:楽天証券の評判・口コミまとめ!ポイント投資や手数料も解説
SBI証券のTポイント投資
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,632件 |
株式以外 | 債券 FX CFD 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 圧倒的口座数 100万円まで手数料0円 充実のサービス |
840万人のユーザーから選ばれているSBI証券のTポイント投資。
投資信託の買付手数料が無料だったり、NISA対応だったり、様々な魅力があります。
投資信託では2,700本以上の商品が取り揃えられているため、投資スタイルに最適な商品が見つかるでしょう。
また口座開設はオンラインで完結、スマホアプリは操作が簡単で使いやすいと評判です。
\口座数&総合力No.1!/
関連記事:SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説
auカブコム証券のPontaポイント投資
カブコム証券では、Pontaポイントを利用して投資信託やプチ株の買付が可能。
投資信託の買付手数料が無料だったり、豊富なラインナップだったりなどの魅力があります。
プチ株は1株数百円で購入できるため、少額でも株主になれます。
投資成績や資産のポートフォリオ確認、スムーズに買付できるスマホアプリが便利です。
関連記事:auカブコム証券の評判・口コミまとめ!手数料やツールも徹底解説
日興フロッギーのdポイント投資
SMBC日興証券が運営する日興フロッギーのdポイント投資は、100ポイントからの少額投資が可能。
株や、ETF、REITなど、3,900銘柄以上の幅広い投資対象が取り揃えられています。
100万円まで買付手数料無料で、気軽に投資が始められます。
NISA口座で非課税枠を利用した運用も可能。
利用期間が限られている期間限定ポイントもポイント投資に利用できるのが特徴です。
関連記事:日興フロッギーの評判は?利用者のクチコミから分かるメリット・デメリット
松井証券の松井証券ポイント投資
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,580件 |
株式以外 | FX 先物・オプション |
口座開設・取引までの日数 | 最短3日 |
特徴 | 使い勝手の良いツール お得な手数料 手厚いサービス |
初心者オリコン顧客満足度1位を獲得している松井証券。
松井証券ポイント投資は、1,600銘柄の中から選択可能で買付手数料が無料。
投資信託を100円から購入できるので、少額から始められます。
手軽に取引できたり、投資情報を得られたり、投資に役立つ便利な機能が備わっている松井証券アプリが好評です。
定期的に資産のバランスを整えてくれる自動リバランスやロボアドバイザーによるポートフォリオ提案、口座開設サポートなど手厚いサービスで第三者機関からの高い評価を獲得しています。
サポート体制が充実しているので、安心して利用できるでしょう。
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関連記事:松井証券の評判・口コミまとめ!手数料や投資信託についても解説
LINE(ライン)証券のLINEポイント投資
スマホ証券利用率No.1の実績を誇るLINE(ライン)証券。
コミュニケーションアプリLINEのサービス利用で貯まったLINEポイントで、1株数百円から投資が始められます。
投資信託の買付手数料が無料だったり、つみたてNISAにも対応していたり、シンプルなデザインの取引画面で使いやすいと評判です。
定期的に開催されるタイムセールやキャンペーンの利用で、お得に投資できるチャンスがあったり、決算速報やアナリスト評価などの投資に関する情報がLINEで届いたりなど、うれしいサービスがあります。
人気銘柄など厳選された金融商品やアプリのインストール不要、現物取引手数料が業界最低水準などの魅力があります。
関連記事:LINE証券の評判・口コミまとめ!メリット・デメリット完全ガイド
証券会社を選ぶポイント
証券会社によって利用できるポイントに違いがあります。
使いやすく自分に合ったポイントで投資できる証券会社を選ぶことが重要です。
しかしどの証券会社が最適なのか分からないという方も多いですよね。
ここでは、証券会社を選ぶポイントを詳しく紹介します。
証券会社によって提供しているサービスに違いがありますので、しっかり比較検討して選びましょう。
投資したい銘柄が買える
ポイント投資は一般の投資と比べると、投資対象銘柄が少ない傾向があります。
そのため投資したい銘柄が決まっていれば、証券会社で取り扱っている銘柄なのかを事前に確認しましょう。
貯めやすいポイント
スーパーやドラッグストア、オンラインショッピングでの買い物、クレジットカードでの支払い、サービス利用など普段の生活で貯めやすいポイントを選びましょう。
ポイントの種類は豊富なのでその中から、ライフスタイルに最適な貯めやすいポイントを選択するのが重要です。
貯めやすいポイントを選べば、その分投資に回せるポイントが増えます。
自分にとって貯めやすいポイントを使って投資できる証券会社を選びましょう。
アプリ対応でスマホ操作が簡単
最近ではアプリ対応でスマホ操作が簡単にできる証券会社が増えています。
スマホがあればいつでもどこでも手軽に利用できます。
シンプルなデザインで操作が簡単なものが便利です。
手数料の安さ
手数料の設定は、各証券会社によって異なります。
できるだけ手数料が安い証券会社を選ぶとよいでしょう。
買付手数料が無料の証券会社もあるので、比較検討しましょう。
NISA・つみたてNISA対応
ポイント投資でもNISA・つみたてNISAを利用できる証券会社もあります。
ポイント投資の売買益には、約20%の税金がかかりますが、NISA・つみたてNISAを活用すると一定期間は非課税で運用できます。
少しでもお得にポイント投資をしたいと考えている方は、選択する証券会社がNISA・つみたてNISAに対応しているかどうかは重要なポイントです。
関連記事:つみたてNISAの利益をシミュレーション!将来いくらになる?
ポイント投資の注意点
ポイント投資の注意点を紹介します。
事前に注意点を理解することで、安心して投資を始められるでしょう。
元本割れのリスクがある
ポイント投資の仕組みは、一般的な投資と同じです。
そのため元本割れのリスクがあります。
株や投資信託などの金融商品は、日々価格が変動しています。
現金での投資同様、ポイント投資も元本割れのリスクがあり、必ず儲かるわけではありません。
利益が増えにくい
一般的な投資と比較すると、ポイント投資は少額なため利益が増えにくくなります。
そのためポイント投資は、儲からなくて意味ないと思う方もいるかもしれません。
短期的には価格変動が少なく意味ないと思うかもしれませんが、投資経験を学んだり、コツコツ定期的に積み立てて長期運用したり、低リスクで投資経験を積み重ねられます。
少額のポイント投資で培った知識と経験を活かして、現金での投資にチャレンジしてもいいでしょう。
関連記事:スマホ証券最新比較ランキング!初心者でも手軽に株式投資を始められる
ポイント投資の始め方
ポイント投資の始め方を紹介します。
証券会社によって申し込み方法は異なりますが、おおまかな流れを紹介します。
ポイント投資を始めたいという方は参考にしてみてください。
- ポイントサービスに申し込む
- 証券口座を開設する
- 証券口座にログインしてアカウントを連携させる
- 銘柄を選択する
- ポイントで購入
1.ポイントサービスに申し込む
ポイント投資に対応している貯まりやすいポイントを選択し、申し込みます。
ライフスタイルに合ったポイントサービスを利用しましょう。
NISA・つみたてNISAの利用を検討している方は、対応していない証券会社もありますので、しっかり確認することが重要です。
魅力的な証券会社があれば証券会社を先に決めてから、対応しているポイントサービスに申し込みしてもいいでしょう。
一般的にポイントサービスは、会員手続きをすれば即日利用可能です。
2.証券口座を開設する
証券口座の開設には、個人情報の入力や免許書、健康保険証、パスポートなどの本人確認書類、マイナンバーカード、マイナンバー通知カードなどのマイナンバー証明書類が必要になります。
スマホアプリや専用サイトからも申し込みが可能。
必要書類をスマホで撮影するだけで申込が完結するなど、口座開設が手軽にできる証券会社が増えています。
希望すれば郵送での申し込みも可能。
口座は3種類の中から選択します。
NISA口座でポイント投資する場合は、証券口座と同時にNISA口座の開設が必要です。
特定口座(源泉徴収あり)
証券会社があらかじめ税金を計算して徴収してくれるため、確定申告の手続きは必要ありません。
投資未経験者は確定申告が必要なく手間がかからないため、特定口座(源泉徴収あり)から始めるとよいでしょう。
特定口座(源泉徴収なし)
証券会社が年間取引報告書を作成してくれますが、源泉徴収されません。
利益が20万円を超える場合は、確定申告して税金を納める必要があります。
一般口座
自分で年間の売買損益を計算します。
利益が20万円を超える場合は、確定申告して税金を納める必要があります。
NISA口座を同時に開設
NISAやつみたてNISAを活用する方は、証券口座とは別にNISA口座を開設する必要があります。
証券口座の開設と同時に申し込みできます。
3.証券口座にログインしてアカウントを連携させる
証券口座にログインしてポイントサービスアカウントを連携させます。
4.銘柄を選択する
銘柄を選択します。
何を選べばいいか分からない方は、ランキングを参考にするのがおすすめです。
5.ポイントで購入
ポイントで株や投資信託など、対象の金融商品を購入します。
関連記事:手数料が安いネット証券はどこ?それぞれの証券会社の特徴を徹底比較!
ポイント投資は初心者にもおすすめ
この記事では、ポイント投資についてお伝えしました。
買い物などで貯まったポイントを有効活用できると人気のポイント投資は、元手0円でも始められたり、少額投資が可能だったり、初心者でも気軽に投資を始められるメリットがあります。
その一方で、口座開設が必要で損失のリスクがあるなど、デメリットもあります。
おすすめのポイント投資では、それぞれの特徴やおすすめポイントを紹介しました。
サービス内容や手数料など、証券会社によって違いがあります。
それぞれ魅力的なサービスを比較検討して、使いやすいポイントを投資に回せる証券会社を選ぶことが重要です。
投資を始めたいけどなかなか勇気がでないという方は、低リスクのポイント投資から始めてみてはいかがでしょうか。
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