資産運用でセミリタイアを目指すサトです。
- 投資歴:2014年~
- 投資額:940万円
【得意ジャンル】
- 株価指数CFD
- FX自動売買
- スワップ投資
今回はトラリピの両建てのデメリットについて解説します。
本記事の内容
- 両建てとは?
- トラリピで両建てを使うメリット・デメリット
- 結論:オススメしない。
トラリピで利益を大きくしたい場合、両建てを検討されると思います。
単純に利益が2倍狙えますし、ぼくも実践しようと考えたんですが、、、結論からいうとデメリットが大きいのでやめた方が無難です。
実は公式サイトのQ&Aでも非推奨との記載あり。
Q:両建て注文は可能ですか?
A:注文自体は可能です。
両建ては、注文自体は可能ですが、経済合理性を欠くおそれがあることなどから、当社では推奨していません。
引用:マネースクエアQ&A
なぜトラリピの両建てがオススメできないのかを記事の中で理由を解説するので、両建て検討中の方はぜひ最後までじっくりとご覧ください。
トラリピの両建てとは?
▼両建てとは?
同じ通貨ペアの買いと売りを同時に持つコト。
▼トラリピの両建てとは?
同通貨ペアの同レンジに買い・売りのトラリピを仕掛けること。
例.
- 米ドル円 100~120円に買いトラリピ
- 米ドル円 100~120円に売りトラリピ
片方だけでトラリピをする場合に比べて、メリット・デメリットがあります。
両建てをすると相場が上がっても下がっても利益が出る
トラリピ両建ての最大の特徴は相場が上がっても、下がっても利益が出ること。
買いトラリピのみだと、
- 相場が下降⇒新規ポジション取得
- 相場が上昇⇒ポジションを決済(利益)
となりますが、両建てだと
- 相場が下降⇒買いポジ取得、売りポジ決済
- 相場が上昇⇒買いポジ決済、売りポジ決済
上記のとおり相場が上げても下げても利益が出せるので、メリットが多いように思えますよね。
トラリピで両建てをするメリット
▼メリット
- 利益が2倍になる
- 必要資金は変わらない
まずはメリットを確認してみましょう。
①:利益が2倍になる
さきほどもいったとおり両建てトラリピ最大のメリットは、相場が上げても、下げても利益が出るので単純に2倍の利益が得られること。
②:資金量は変わらない
もう一つのメリットは資金量が片方向のトラリピだけの時と変わらないという点です。
▼両建てマックス方式とは?
新規の買い・売り注文の必要証拠金が大きい方の金額があれば取引ができる方式
感覚的には2倍資金が必要になるイメージがありますが、買いと売りのどちらか多い方の証拠金があれば取引ができます。
必要資金は同じで利益が2倍取れるならやらないほうが損な気がしてきますよね。
ですが、上手い話には裏があり、トラリピ両建てはデメリットが大きいのでぼくはオススメしません。
トラリピで両建てをするデメリット
▼デメリット
- マイナススワップが大きすぎて利益を削られる
- 常に含み損を抱えた状態になる
- レンジを外れた時の対応が難しい
詳しく見ていきましょう。
①:マイナススワップが大きすぎて利益を削られる
最大のデメリットはマイナススワップです。
▼マイナススワップとは?
ポジションを保有してる期間、証券会社に支払う必要のあるお金
トラリピはFX自動売買の中でもプラススワップが小さく、マイナススワップが大きいという特徴(欠点)があります。
米ドル円を例にすると、
▼米ドル円を両建てした場合のスワップ
- 買いスワップ:5円
- 売りスワップ:-110円
- 差額:-105円
上記のとおり、米ドル円を両建てすると-105円(1万通貨あたり)が毎日発生します…。
- 1日:-105円
- 1ヶ月:-3150円
- 1年:-37800円
今気づいたけどトラリピはマイナススワップ拡大キャンペーンでもしてるのか?
米ドル円
11月 -64円
12月 -110円こりゃ無視できないレベル。。
ちなみに
ループイフダンは-69円…。— SATO@リーマン投資家 (@SATO80304694) December 14, 2019
これが同ジャンルのリピート系FX自動売買「ループイフダン」なら
上記のとおり差額は-7円しかありませんよね。
この水準ならスワップは無視して両建てするのもアリかなと思います。
このようにトラリピはマイナススワップが大きすぎるので、両建ての利益率は単純に2倍とはならないので注意が必要です。
②:常に含み損を抱えた状態になる
デメリット2つ目は常に含み損を抱えるという点です。
上下どちらにレートが動いても、片方にとってはマイナス方向の動きになるので含み損は永久になくなりません。
最終的に両建てをやめる時は、片方の含み損がなくなったら決済し、もう一方の含み損がなくなって決済すればキレイすっきり終われます。
しかし、相場はそんな都合よく動いてくれないのでやめ方も難しくなります。(スパっと切るのがベスト)
③:レンジを外れたときの対応が難しい
個人的に最も注意して欲しいのが、レンジを逸脱した場合の対応が難しくなる点。
両建ては一定レンジで上下するのが前提の手法です。
しかし、通貨相場はトレンド(一方向に動く)とレンジ(一定幅を動く)を繰り返すもの。
下図のとおり両建て中に上昇トレンドが発生してレンジを飛び出した場合、買いトラリピが全決済された後は、売りトラリピの含み損がドンドン拡大して最終的にはロスカットします。
ここで上昇トレンドと判断しつつ、両建てレンジを広げるのは自殺行為。向かってくる新幹線に正拳突きするようなものです。
つまりレンジを逸脱したあとは損切りしかありません。
要するに
トラリピの両建て
=短期間で大きく利益を稼ぎ、レンジを逸脱すると損切りして逃げる
というスタンスで臨む必要があるということです。
以上がトラリピで両建てはデメリットが大きいのでオススメしない理由になります。
結論:両建てはトラリピのメリットを活かせない手法
トラリピ最大のメリットは「相場予想をしなくていい」という点だと思ってます。
ですが、解説したとおり、両建てを使うと相場がレンジであると予想して、上昇トレンドになると損切りをする必要があります。
でも、「相場判断と予想が熟練者でも難しいからトラリピを使う」わけですよね。
つまり両建てはトラリピのメリットを活かしきれない手法というコトになります。
トラリピならハーフ&ハーフがオススメ
ぼくのオススメはハーフ&ハーフです。
▼ハーフ&ハーフ解説図
▼ハーフ&ハーフのメリット
- 資金量が1/3
- 利益は同じ=利益率3倍
- 広レンジをカバーできて安定した運用が可能
ぼくの運用成績でもハーフ&ハーフは年利10%程度の利益が出せており、有効だと判断しています。
関連:【運用実績】トラリピの月利は?損失ありFX初心者の11ヶ月目【毎月更新】
https://stock-index.life-health-asset.com/toraripi-3month-score/
FXに慣れてくれば相場予想して両建ても、アリかもしれません。
ですが、投資初心者の人はハーフ&ハーフでスタートすることをオススメします。
もちろんデメリットもあるので、詳しく知りたい方は関連記事をご覧ください。
関連:【トラリピ】ハーフ&ハーフのデメリット・リスクを徹底解説!
まとめ:トラリピで両建てはオススメしません!
今回はトラリピの両建て手法について解説しました。
結論は「オススメしない」です。
ぼくにはFXの師匠がいるのですが、
「どんな手法でも勝てるし、どんな手法でも負ける」
という教えがあります。
世間的に良いとされてる手法でもメリット・デメリットがあり、使う意味を考えないと想定外のことが起きた場合に対処できません。
とくにFXの世界は何が起きても不思議じゃないので、利益ばかりを追い求めずにしっかり知識武装をし大切なお金を守り、増やしていきましょう。
なお、これからトラリピを始める方は当サイト経由で口座開設するとぼくの書き下ろしたトラリピ脱初心者ガイドをプレゼントしてます!
もし興味があればご活用ください。
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