「ワン株」はマネックス証券の単元未満株取引サービスです。
他社を利用するよりマネックス証券の「ワン株」はお得なのか、どんなメリット・デメリットがあるのか解説します。
またワン株の購入時間・約定時間、約定が成立するタイミング、買い方なども詳しく解説。
通常の株取引とは違うポイントが多いので、正確に理解しておきましょう。
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ワン株とは?
ワン株とは、単元未満株取引に対するマネックス証券独自の呼称です。
株は通常、100株単位で取引されます。
しかしマネックス証券のような、単元未満株取引がおこなえる証券会社なら、1株単位で売買できるのです。
ワン株を売買するには、マネックス証券で口座を作る必要があります。
単元未満株を取り扱っている証券会社は他にもありますが、マネックス証券のワン株は手数料が安く、銘柄数も多いのでおすすめです。
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関連記事:ミニ株・単元未満株とは?おすすめ銘柄から証券会社まで徹底比較
ワン株と通常株取引の違い
ワン株は手数料や取引できる時間帯が、通常の株取引と異なります。
手数料の違い
ワン株の売買では、約定代金に応じて以下の手数料が適用されます。
買付手数料 | 無料 |
---|---|
売却手数料 | 0.55%(税込) |
最低手数料 | 52円 |
買付時は約定代金にかかわらず、手数料0円。
売却時は約定代金に対して、0.55%(最低52円)の手数料がかかります。
通常の国内株現物取引とは手数料が異なるので、混同しないようにしましょう。
取引時間の違い
ワン株の購入・売却ができるのは、夕方の17:00~翌日の午前11:30※です。
しかし発注をおこなっても、実際の約定はすぐ成立しません。
当日午前11:30までにおこなった発注分は、12:30からスタートする後場の始値で約定します。
午前11:30以降の発注分は、翌営業日に回されます。
約定結果が反映されるのは、15:40頃です。
後場の始値がいくらになるか分からない状態で、売買したい価格を指定せずに発注するしかありません。
想定外の価格で約定するおそれがあります。
※例外として、営業日の翌日は2:00~5:00頃に約20分ほど取引できない時間があります。
ワン株のメリット
マネックス証券のワン株には、次のようなメリットがあります。
- 売買手数料が他社と比較して安い
- 東証・名証の全銘柄を取引できる
- 株価が高い銘柄を買いやすくなる
- 損失額をおさえられてリスクが小さい
- ワン株でも配当金は受け取れる
- 株主優待や隠れ優待がもらえる銘柄もある
- NISA口座で利益を非課税にできる
1.売買手数料が他社と比較して安い
どの証券会社でも一般的に、単元未満株取引では通常の株取引と異なる手数料が適用されます。
マネックス証券のワン株は、この手数料が他社と比較して安いです。
単元未満株取引のコストをおさえたい人におすすめの証券会社となっています。
ワン株の手数料を他社と比較
本当にワン株の手数料が安いのか、他の証券会社と比較してみましょう。
各証券会社では単元未満株の約定代金に応じて、以下の通り手数料がかかります。
証券会社 | 名称 | 買付手数料 | 売却手数料 | 最低手数料 |
---|---|---|---|---|
マネックス証券 | ワン株 | 無料 | 0.55% | 52円 |
SBI証券 | S株 | 実質無料 | 0.55% | 55円 |
auカブコム証券 | プチ株 | 0.55% | 0.55% | 52円 |
野村證券 | まめ株 | 1.1% | 1.1% | 550円 |
SMBC日興証券 | キンカブ | 無料 | 0.5%※1 | – |
岡三オンライン | 単元未満株 | 約定代金による※2 | 約定代金による※2 | 220円 |
LINE証券 | いちかぶ | 無料※3 | 無料※3 | – |
※1 SMBC日興証券…手数料は無料ですが、売却時に0.5%のスプレッドがかかります。
※2 岡三オンライン…約定代金が2万円まで220円、3万円まで330円、10万円まで660円、以降10万円増加ごとに660円増加します。
※3 LINE証券…昼休み・夜間は、1.0%のスプレッドがかかります。
人気のauカブコム証券やSBI証券より、マネックス証券は手数料が安く設定されています。
LINE証券は売却時も手数料無料でお得ですが、銘柄数は少ないです。
関連記事:マネックス証券の手数料を徹底解説!米国株・単元未満株や他社との比較
2.東証・名証の全銘柄を取引できる
取引できる銘柄数の多さも、マネックス証券の「ワン株」の魅力です。
マネックス証券で取り扱っているほぼすべての国内銘柄を、「ワン株」で取引できます。
ワン株の銘柄数を他社と比較
証券会社 | 名称 | 買付可能市場 | 銘柄数 |
---|---|---|---|
野村證券 | まめ株 | 東証・名証 | 全銘柄 |
SBI証券 | S株 | 東証 | 全銘柄 |
auカブコム証券 | プチ株 | 東証・名証 | 全銘柄 |
マネックス証券 | ワン株 | 東証・名証 | 全銘柄 |
SMBC日興証券 | キンカブ | 東証 | 全銘柄 |
岡三オンライン | 単元未満株 | 東証・名証 | 全銘柄 |
LINE証券 | いちかぶ | 東証 | 1,500銘柄 |
ワン株で売買できるのは、東京証券取引所と名古屋証券取引所に上場している企業の銘柄です。
福岡・札幌の証券取引所にしか上場していない銘柄は、売却こそできるものの、買付はおこなえません。
とはいえ東京証券取引所の上場銘柄しか買付できないSBI証券・SMBC日興証券・LINE証券などと比較して、選択肢が多くなっています。
関連記事:野村證券の「まめ株」とは?手数料や特徴を他社の単元未満株と比較
3.株価が高い銘柄を買いやすくなる
1株5,000円の株を100株単位で買おうとすると、最低でも50万円かかってしまいます。
しかし1株から取引できるワン株なら、5,000円~で買付可能です。
100株単位だと高くて手が届かない銘柄も、買いやすくなります。
資金が少なくても、優良企業に無理のない範囲で投資できるのが魅力です。
4.損失額をおさえられてリスクが小さい
ワン株では保有株数が少なくなる分、値上がりしたときの売却益が減ってしまいますが、逆に値下がりした時の損失額もおさえられます。
少額投資を考えている人や、「まずは投資に慣れたい」という初心者におすすめの投資方法です。
色々な会社の株を少しずつ保有することで、リスクの分散ができるのも魅力。
5.ワン株でも配当金は受け取れる
株を1株でも保有していると、配当金がもらえます。
配当金とは、企業が出資してくれている株主に、利益を還元するものです。
もらえる配当金の額は、持っている株数と業績に応じて、「1株あたり○円」という風に決定されます。
6.株主優待や隠れ優待がもらえる銘柄もある
ほとんどの企業では、100株以上保有している株主だけが株主優待の対象です。
しかし中には、1株だけの保有で株主優待がもらえる銘柄もあります。
こちらの記事で1株でも株主優待がもらえる銘柄を紹介しているので、参考にしてください。
関連記事:1株から株を買うメリット・デメリットは?最低何円で買える?
1株でもらえる「隠れ優待」もお得
また株主向けの抽選やアンケートを実施している企業もあり、参加すると食事券や割引券といった、「隠れ優待」がもらえる場合があります。
この隠れ優待も企業によっては、1株だけの保有で参加・受け取りが可能です。
ただし隠れ優待は通常の株主優待と違って、内容が公にされていません。
予告なく変更・中止になることもあります。
7.NISA口座で利益を非課税にできる
投資で得た利益には、20.315%の税金がかかります。
しかしNISA口座から投資すれば、得た利益を一定額まで非課税にすることが可能です。
マネックス証券のワン株は、NISA口座に対応しています。
節税しながらお得に株式投資ができますね。
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ワン株のデメリット
ワン株にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
- 福証・札証の単元未満株は買付できない
- 思わぬ価格で約定するリスクがある
- リスクをおさえられるがリターンも少ない
- 株主総会には参加できない
1.福証・札証の単元未満株は買付できない
ワン株では、マネックス証券で取引できるほぼすべての国内株を売買できます。
しかし福岡・札幌の証券取引所にしか上場していない銘柄は例外です。
売却できますが、買付はおこなえません。
ちなみに100株単位の取引なら、福岡証券取引所・札幌証券取引所にしか上場していない銘柄も売買できます。
2.思わぬ価格で約定するリスクがある
ワン株では約定価格を指定して売買する「指値注文」ができません。
買いたい・売りたい価格を指定せずに注文する「成行注文」のみです。
「安く買いたかったのに、高い株価で約定してしまった」「高く売りたかったのに、安い株価で約定してしまった」ということが起きかねません。
思わぬ価格で約定するリスクがあると覚えておきましょう。
3.リスクをおさえられるがリターンも少ない
少額投資が可能なワン株では、売却時の株価が買付時より安くなってしまったときの損失額をおさえられます。
しかし反対に購入時より値上がりした場合、売却時に得られる利益が100株単位で取引したときより少なくなってしまいます。
リスクが小さい分、大きなリターンは望めません。
4.株主総会には参加できない
1株だけの保有では、株主総会に参加できません。
これはマネックス証券のワン株に限った話ではなく、どの証券会社を利用していても同じです。
「忙しくて株主総会に参加できない」「面倒くさい」という人にとっては、あまり大きなデメリットではないでしょう。
関連記事:権利落ち日とは?配当金や株主優待を確実に受け取る方法
ワン株の人気銘柄ランキング
マネックス証券は、ワン株での取引者数が多い人気銘柄を公開しています。
- トヨタ自動車(7203)
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
- 日本たばこ産業(2914)
- 商船三井(9104)
- マネックスグループ(8698)
- 日本郵船(9101)
- ソフトバンクグループ(9984)
- 武田薬品工業(4502)
- オリックス(8591)
- ENEOSホールディングス(5020)
- 三井住友フィナンシャルグループ(8316)
- INPEX(1605)
- ANAホールディングス(9202)
- ソニーグループ(6758)
- 日本航空(9201)
- 日産自動車(7201)
- 三菱商事(8058)
- ヤマダホールディングス(9831)
- 日本製鉄(5401)
- ソフトバンク(9434)
※2022年1月から2022年6月の取引者数をもとに計算。
関連記事:小型株とは?バリュー投資で一攫千金を狙う!おすすめの銘柄を厳選紹介
ワン株の買い方
ワン株の買い方は以下の通りです。
- マネックス証券で口座開設
- 単元未満株の取引ページにアクセス
- 株数を指定して発注する
STEP1.マネックス証券で口座開設
まずはマネックス証券で口座を作ります。
マネックス証券の口座開設窓口から申し込み可能です。
口座開設には身分証明書が必要なので、あらかじめ用意しておきましょう。
審査に通過すると「総合口座ログインID」と「パスワード」が届きます。
STEP2.単元未満株の取引ページにアクセス
マネックス証券のトップページからIDとパスワードを入力してログインします。
PC画面では、ページ上部に「商品・サービス」という黄色いプルダウンメニューがあるので、ここを選択してください。
するとタブの中に「単元未満株」という項目が出てきます。
これをクリックすると、ワン株の取引画面に移行します。
なお、マネックス証券の口座にお金が入っていないと株の購入もできないので、先に入金を済ませておいてください。
STEP3.株数を指定して発注する
ワン株のページでは、銘柄名や銘柄コードから目当ての銘柄を検索できるようになっています。
欲しい銘柄を選択し、注文画面で「株数」を入力してください。
10と入れると10株、50と入れると50株の注文を出すことになります。
株数を入力したら、ページ株の「次へ」というボタンを押し、内容に間違いがなければ「実行する」で確定してください。
なおワン株では、買いたい・売りたい価格を指定できません。
当日午前11:30までの発注分は、12:30からスタートする後場の始値で約定します。
それ以降の時間帯に発注すると、翌日の12:30の始値で約定することになり、約1日のラグが発生するので気を付けましょう。
関連記事:株主優待が1株(端株)でもらえるオススメ隠れ優待8選
ワン株を買うにはマネックス証券で口座開設が必要
ワン株を買うには、必ずマネックス証券で口座開設が必要です。
口座の開設や維持に費用はかかりません。
マネックス証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,235件 |
株式以外 | 債券 FX 先物・オプション 金・プラチナ |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 100円から始められる 米国株に強い お得なマネックスポイント |
安い手数料で単元未満株取引がおこなえるマネックス証券。
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関連記事:マネックス証券の評判・口コミまとめ!米国株やIPOの人気についても解説
マネックス証券のワン株は他社と比較して優秀!
マネックス証券のワン株についてご紹介してきました。
ワン株は他社と比較して手数料が安く、銘柄数も豊富です。
LINE証券のようなスマホ証券は、マネックス証券より手数料が安いこともありますが、銘柄数が少ない・株以外の投資サービスが少ないといったデメリットも。
「ゆくゆくはいろいろな投資にチャレンジしてみたい」という人にもマネックス証券はおすすめです!
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