不動産投資をするにあたって、成功率は高いのか、それとも低いのか知っておきたいですよね。
今回は不動産投資の成功率について解説します。
株やFXといった他の投資方法と比較した場合、不動産投資が成功する確率はどのくらいなのか、一緒に見ていきましょう。
また、不動産投資の成功率を上げるコツや、逆に失敗率が高まるNG行動もご紹介。
関連記事:不動産投資初心者が知っておきたい基本の流れ|必要な予算やリスク
不動産投資の成功率・失敗率は何%?
結論から言うと、残念ながら不動産投資の成功率・失敗率が分かるデータや統計はありません。
「不動産投資の成功率は○%と低く、失敗する可能性が高い」と噂されることもありますが、実情は不明です。
不動産投資の成功率・失敗率を示す統計がない理由は、おもに次の2点が挙げられます。
- 成功・失敗の定義が投資家ごとに異なる
- 成功率・失敗率のデータ化が難しい
成功・失敗の定義が投資家ごとに異なる
何をもって不動産投資の成功・失敗とするかは、人それぞれです。
多くの人は「投資した資金の合計を利益が上回れば成功」と考えるでしょう。
しかしかなりの労力をかけて物件を探し回り、勉強にも時間を費やしたものの、ほんの僅かしか黒字にならなかったとします。
この場合、果たして成功といえるでしょうか。
また人によっては、「持て余している土地を活用できれば成功」「節税ができれば成功」と考えるでしょう。
成功率・失敗率のデータ化が難しい
不動産投資の成功率を割り出すには、次の要素を確認する必要があります。
- 土地や建物を何円で購入したか
- 管理や修繕に何円のコストをかけたか
- 何円の家賃収入や売却益が得られたか
しかし、「親から譲り受けた土地だから、何円で購入したのか分からない」「かかったコストを正確に把握していない」といった大家さんも少なくありません。
そのため、利回りの計算が困難な場合もあります。
関連記事:海外不動産投資は儲かるって本当?人気の理由やリスク・デメリットを解説
不動産投資はリスクが高い?
「成功率が高いかどうか分からないと、不動産投資にチャレンジするのは怖い」と思いますよね。
成功率をあらわす統計がないとはいえ、さまざまな投資方法の中で、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンだと考えられています。
下記の表をご覧ください。
投資では、期待できるリターンが大きい方法ほど、取らなくてはならないリスクも大きくなります。
リターンが大きく、リスクも小さい投資方法は、基本的にありません。
仮想通貨やFXのほうが、少ない資金で短期的に大きく稼げる可能性を秘めています。
しかしリスクも高く、短期間で大損する可能性も。
不動産投資は短期的に大儲けできる方法ではないものの、株よりも価格相場が安定しており、暴落のリスクは低めです。
また不動産投資では、入居から1ヶ月は家賃を無料にする・物件をリノベーションするなどして、成功率をある程度自分でコントロールできます。
【投資対象別】不動産投資の難易度
一口に不動産投資といっても、数億~数千万円のアパートやマンションを一棟丸ごと買って貸し出す人もいれば、数百万円の中古戸建てを買って貸し出す人もいます。
投資する物件のタイプによって、不動産投資の難易度は次の通り異なるため、確認しておきましょう。
投資対象 | 難易度 |
---|---|
アパート・マンション一棟 | 高 |
新築ワンルームマンション | 高 |
中古戸建て | 中 |
REIT(リート) | 低 |
不動産投資クラウドファンディング | 低 |
新築ワンルームマンションや一棟アパートは、購入価格が高いです。
そのため難易度も高くなる傾向にあります。
詳しくは後述しますが、REIT(リート)や不動産投資クラウドファンディングは、自分で大家さんになるのではなくプロに不動産を運用してもらう方法です。
1万円もあれば始められるため、大きく損をするリスクもおさえられています。
不動産投資で考えられるリスク
不動産投資の成功率を上げるには、どんなリスクがあるか事前に把握し、対策する必要があります。
- 空室リスク
- 修繕リスク
- 金利上昇リスク
- 災害リスク
- 事故リスク
- 家賃滞納リスク
災害リスクは立地選び、家賃滞納リスクはターゲット選びである程度は回避できますが、完全にゼロにできない要素です。
思わぬ修繕が発生したり、金利上昇に遭ったりしても、充分に黒字運用ができる計画を立てておきましょう。
関連記事:不動産投資の利回りは高い?計算方法や平均相場をわかりやすく解説
不動産投資の成功率を上げるコツ10選
不動産投資の成功率を上げるには、優良物件をできるだけ安く購入することが肝心です。
充分に情報収集をせずに始めてしまうと、失敗率が高くなります。
さらに、最終的に物件をどう手放すかについても考えておきましょう。
不動産投資の成功率を上げるためのコツをご紹介します。
- 立地調査を入念におこなう
- 入居者を具体的に想像する
- 暮らしやすそうな間取りか考える
- 適切な空室リスクの対策をする
- 利回りの計算方法を理解する
- 費用をしっかり見積もって準備する
- 不動産会社から言われた内容を自分で調べる
- 住宅ローンについて知っておく
- 少額不動産投資も検討する
- 不動産投資会社のサポートを受ける
①立地調査を入念におこなう
不動産投資の成功率を高めるには、立地調査を入念におこないましょう。
不動産は高額な買い物です。
一度購入すると、売却するまで場所を変えることはできません。
また、売買のたびに仲介手数料や面倒な手続きが発生します。
立地選びに失敗したからといって、気軽に売却できるものではありません。
次のような項目をしっかり確認しておきましょう。
- 駅から徒歩何分か
- 近くに線路・踏切・高速道路など騒音が出やすいものはないか
- 日当たりは悪くないか
- スーパーやコンビニは近くにあるか
- 病院、市役所、銀行など生活に必要な施設との距離はどうか
- 治安が悪いエリアではないか
単身者向けの近くに駐車場がない物件では、駅からの距離が重視される傾向です。
ほとんどの不動産検索サイトでは、「駅から徒歩20分」まで指定して絞り込み検索ができます。
駅からの距離が徒歩20分を超えると、検索で引っかかりにくくなるため、意識しておくといいでしょう。
またお店や生活に必要な施設までの距離も重要です。
②入居者を具体的に想像する
ファミリーが多いエリアもあれば、一人暮らしの学生が多いエリアもあります。
そのエリアの需要に合っている不動産を購入するようにしましょう。
たとえば単身者が多いエリアに広々とした一戸建てを買っても、高い需要は見込めません。
またファミリーが多いエリアでファミリーをターゲットにする場合は、次のようなポイントが重要になります。
- 駐車場はあるか
- 保育園や小学校は近くにあるか
- 公園までアクセスしやすいか
飲み屋の多さのような、単身者が多いエリアではプラス要素になるものの子連れが多いエリアでは避けられがちな要素もあるため、注意しましょう。
③暮らしやすそうな間取りか考える
間取りも不動産投資の成功率に影響を与えるポイントです。
床面積が同じ物件でも、2DKや2Kより、1LDKのほうが好まれる傾向にあります。
また部屋の形は、家具の配置しやすさから、正方形や長方形がおすすめです。
壁が三角形や丸みを帯びた形状になっていると、賃貸需要が低くなる傾向にあります。
加えて次の点も賃貸需要を低下させる要素なので、確認しておきましょう。
- エアコンのない部屋がある
- 洗濯機置き場が室外
- 洗濯機置き場が脱衣所や廊下ではなくリビングにある
④適切な空室リスクの対策をする
空室リスクとは、入居者が決まらずに家賃収入がゼロになってしまうリスクのことです。
不動産投資で空室期間を完全になくすことは困難ですが、物件のニーズを高めるための工夫はできます。
- リフォームする。
- 靴箱の設置、洗面台の設置、エアコンの新調など設備を整える。
- フリーレント期間を設ける。
- 家賃を見直す。
- 募集方法が悪い可能性を考える。
空室リスクの対策は、借り手が決まらない原因にあわせておこなうことが大切です。
物件の老朽化が目立つ場合はリフォームをおこなうことで、需要アップを目指すといいでしょう。
特にトイレや風呂などの水廻りの古さは抵抗を感じる人が多いため、和式トイレを洋式トイレに変更する、浴槽を入れ替えるなどのリフォームは効果的です。
⑤利回りの計算方法を理解する
不動産投資を始めるには、利回りの計算方法を理解しておくことが欠かせません。
不動産投資の利回りには、「表面利回り」と「実質利回り」の2種類があります。
- 表面利回り…不動産購入価格に対してどの程度の家賃収入が得られるか示す数値のこと。
- 実質利回り…不動産の管理費用や修繕費、税金、保険料といった不動産投資にかかる経費を差し引いて算出した利回りのこと。
わかりやすく言うと、経費を考えずに算出した利回りが「表面利回り」、経費込みで算出した利回りが「実質利回り」です。
表面利回りがプラスでも、実質利回りがマイナスだと赤字になってしまうので、不動産投資では特に実質利回りが重要となります。
不動産投資の成功率を高めるには、どんな経費が何円くらい発生しそうか余裕をもって計算しておき、充分な実質利回りが見込める計画を立てましょう。
不動産会社が宣伝している高い表面利回りに釣られて不動産を購入すると、失敗する可能性があるため、実質利回りは表面利回りよりも低くなることを押さえておきましょう。
⑥費用をしっかり見積もって準備する
不動産投資の利回りを計算するには、初期費用とランニングコストを把握しておかなくてはなりません。
初期費用
不動産投資で発生する初期費用は、おもに次の通りです。
- 不動産仲介手数料
- 不動産取得税
- 登録免許税
- 印紙税
- 売り主からの清算金(固定資産税・都市計画税など)
- ローン事務手数料
- ローン保証料
- 団体信用生命保険料
- 火災・地震の損害保険料
また不動産の内覧やセミナーの参加でかかる交通費も考慮しておきましょう。
ランニングコスト
不動産投資のランニングコストは、おもに次の通りです。
- 所得税
- 住民税
- 固定資産税
- 都市計画税
- 管理委託手数料
- ローン返済元金
- ローン金利
- 修繕費
- 火災・地震の損害保険料
経費の管理にあたって、確定申告ソフトやパソコンの購入費が発生する場合もあります。
⑦不動産会社から言われた内容を自分で調べる
不動産会社から無料セミナーや相談を通じて、「この物件は高利回りが狙えておすすめ」「このエリアは価格相場の上昇が見込めておすすめ」などと紹介されるケースも少なくありません。
不動産会社は不動産を買ってほしいと考えているため、残念ながらデメリットやリスクは充分に教えてくれないこともあります。
言われた内容をそのまま信じるのではなく、一度自宅に持ち帰って、自分でも調べてみましょう。
⑧住宅ローンについて知っておく
不動産を現金一括で購入できない場合、ローンを組む必要があります。
ローンは返済時に金利を上乗せしなければならないため、できるだけ総返済額をおさえられるようなローン商品を選びましょう。
住宅ローンの種類と金利の違い
金利の種類についてしっかり理解することも、不動産投資の成功率を上げるためには重要です。
住宅ローンの金利には、次の3種類があります。
- 全期間固定金利
- 変動金利
- 当初固定金利
全期間固定金利は、返済額も金利もずっと一定のタイプです。
計画的に安定した返済ができます。
しかし金利は高めに設定されており、思わぬリスクはおさえられているものの、返済額は多くなる傾向です。
変動金利では、金利動向に連動して金利が変動します。
固定金利より金利が低いため、毎月の返済額は少ないです。
その代わり、金利動向次第で返済額が増えてしまう可能性もあります。
当初固定金利とは、最初だけ固定金利で、10年、20年といった一定期間が過ぎると固定金利型と変動金利型のどちらかを選択できる金利タイプです。
一見、固定金利と変動金利のいいとこ取りをしているようですが、一定期間終了後の金利は高めになる傾向があります。
⑨少額不動産投資も検討する
詳しくは後述しますが、不動産投資には1万円程度の少額で取り組める方法もあります。
- REIT(リート)
- 不動産投資クラウドファンディング
- 不動産小口化商品
少額不動産投資では、実際の不動産運用をプロに任せられます。
投資家は入居者の募集や不動産売買の手続きをする必要がなく、「出資するだけ」です。
投資である以上、損をする可能性もゼロではありませんが、初心者でも一定の成功率が見込めます。
「手間暇をかけずに不動産投資がしたい」「大金をつぎ込んで失敗したくない」という方は検討してみましょう。
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⑩不動産投資会社のサポートを受ける
不動産投資は、資産形成や老後の備えとして注目されていますが、リスクも伴うため、慎重に行う必要があります。
不動産投資会社にサポートしてもらうメリットは、以下のとおりです。
- 物件選びのサポート
- 融資のサポート
- 賃貸管理のサポート
- 税務のサポート
- 売却のサポート
不動産投資会社は物件の立地や周辺環境、賃貸需要などの情報を基に、投資家にとって最適な物件を紹介してくれるのがメリットです。
また融資の申込み手続きや審査の代行、賃貸管理の契約や入居者募集、税務申告などのサポートも代行してくれるため、一人で不動産投資をするよりも圧倒的に手間が減ります!
不動産投資会社にサポートしてもらうことで、不動産投資の知識や経験がなくても安心でき、リスクを回避し、利益を最大化できますね。
不動産投資を検討している方は、不動産投資会社に相談することをおすすめします。
具体的におすすめの不動産投資会社をご紹介します。
株式会社PIM
株式会社PIMでは、物件購入から賃貸管理、出口戦略までワンストップでサポートしてくれます!
また入居募集から新規契約・更新・解約手続き・退却後の室内修繕などの面倒な作業もすべて対応してくれる「マスターリース契約」があります。
「マスターリース契約」には、家賃滞納保証や設備保証を含まれており、オーナーの賃貸経営サポートしてくれるのでオーナーからの評判もよく、担当者のサポート力が高いこともうかがえます。
それ以外にも、不動産投資の知識や経験がない方や、これから不動産投資を始めたいと思っている方でも安心して始められるように、個別相談や様々なセミナー、イベントも開催しています。
不動産投資を検討していて、一人で進めるのには不安がある方は、ぜひ株式会社PIMに相談してみてください。
関連記事:不動産投資のリスクは高い?失敗しないための対策8つ
不動産投資の失敗率が上がる3つのNG行動
不動産投資の成功率を上げるには、失敗率を上げるNG行動に注意すべきです。
- 自分で充分に情報収集をしない
- 利回りの高さだけを重視して不動産を選ぶ
- コストや空室期間の把握が甘い
①自分で充分に情報収集をしない
不動産投資をするにあたって、自分で情報収集をするのは面倒かもしれません。
しかし不動産会社や管理会社から言われるがままに投資・運用していると、知識不足による失敗率が高まります。
不動産投資を始めるにあたって最低限身につけておきたい知識は、以下の通りです。
- 不動産投資にかかる費用の知識
- 投資用物件の選び方の知識
- 住宅ローンの知識
- 不動産管理に関する知識
- 不動産投資の出口戦略の知識
人の意見に流されるのではなく、自分で物件やエリアの善し悪しが判断できるだけの知識を身につけましょう。
②利回りの高さだけを重視して不動産を選ぶ
不動産投資は、「計算上高利回りが狙える不動産を買えば、成功率が上がる」というものではありません。
たとえば築古物件や田舎の物件は、安く買えるため、高い利回りが期待できます。
しかし物件が古いと、思わぬ高額な修繕費用が発生するリスクも高くなってしまうのです。
また田舎の物件は空室リスクが高いため、思うような家賃収入を得られない可能性があります。
不動産投資のスタイルは人それぞれなので、田舎の物件や築古物件に投資すること自体が間違いというわけではありませんが、利回りだけに釣られて購入を決めるのは危険です。
築古物件への投資では、自分でDIYをして修繕費用をおさえる、リフォームは最低限に留めるなどの工夫が大切となります。
③コストや空室期間の把握が甘い
「費用はこのくらいあれば充分だろう」「それほど空室期間は長引かないだろう」と楽観的な計算をすることは避けましょう。
希望的観測ではなく、現実的な判断をしなければ、失敗率は上がってしまいます。
どんな費用が発生するのか充分に調べておき、思わぬ空室期間や修繕費用が発生した場合も、黒字になるような計画を立てましょう。
関連記事:不動産投資は失敗率が高い?ありがちな失敗例と失敗しないためのポイント
不動産投資で成功する人の6つの特徴
次の特徴に当てはまる人は、不動産投資の成功率が高いでしょう。
- キャッシュフローのプラスを優先している
- 住宅ローンの知識がある
- 空室対策をしている
- 修繕費を充分に用意している
- 入居者の審査基準を適切に設けている
- 管理会社選びを重視している
住宅ローンや空室対策、修繕費についてはご説明してきた通りですが、キャッシュフロー・入居者の審査基準・管理会社選びも重要です。
①キャッシュフローのプラスを優先している
キャッシュフローとはお金の流れのことをいいます。
不動産投資を始めたばかりだと、「もっとリフォームして魅力的な物件にしたい!」「物件の外観にもこだわりたい!」など、お金をかけたいポイントがいろいろと出てくるでしょう。
しかし不動産投資の成功率を上げたいなら、キャッシュフローがプラスになることを優先すべきです。
ローンの返済をできるだけ早く終わらせましょう。
さらに高利回りで運用できれば、売却時に「投資成果を上げやすい物件」として評価されることで、高値を付けてもらいやすくなります。
②住宅ローンの知識がある
不動産投資で成功する人は、住宅ローンの商品や金利についても、しっかり勉強しています。
住宅ローンの知識が不足していると、総返済額が割高になってしまう場合もあるため、注意が必要です。
たとえば、「金利が低いから」という理由で選んだ住宅ローンの金利上昇リスクを充分に把握できておらず、総返済額が割高になってしまう…という事態に陥るケースもあります。
不動産投資の成功率を上げるには、自分にとってよりよい住宅ローンを選択し、借入額・返済期間・毎月の返済額などを適切に設定することも重要です。
③空室対策をしている
不動産投資で空室期間を完全にゼロにするのは難しいです。
とはいえ、空室期間をできるだけ短くするための対策はできます。
- 入居者が退去してしまう要因を減らす
- 空室になったときの対処法をあらかじめ用意しておく
入居者から「設備が故障している」「隣の騒音に困っている」などの相談・要望があったときは、可能な範囲で早く応えるように心がけましょう。
空室が発生した際は、家賃が一定期間無料のフリーレントを導入して集客する、家具・家電を付ける、リノベーションするなどの工夫ができます。
自分の工夫次第で成果をある程度コントロールできる点は、不動産投資の強みです。
④修繕費を充分に用意している
不動産の購入時に「これくらいの修繕費があれば十分だろう」と思っていても、後で思わぬ修繕が発生し、コストがかさんでしまうことはよくあります。
特に中古で購入した不動産は、新築不動産に比べて修繕費が高くなりやすいです。
どの部分にだいたいどれくらいの修繕費用がかかるものなのか、相場を把握しておき、余裕をもって準備しておきましょう。
- 床の張り替え
- 壁紙の貼り替え
- ドアノブ・エアコン・洗面台・トイレ・浴槽・キッチンなどの交換
また入居者が退去したタイミングで、部屋のクリーニング費用も必要になります。
この費用も計画に組み込んでおきましょう。
⑤入居者の審査基準を適切に設けている
入居者の審査基準は、厳しすぎず甘すぎないラインがおすすめです。
審査基準が厳しすぎると、入居者がなかなか決まりません。
かといって審査基準が甘すぎても、家賃滞納のリスクが高まります。
適切な審査基準を設けることで、不動産投資を成功へ導きましょう。
⑥管理会社選びを重視している
不動産投資では、入居者からの問い合わせ対応や入居者募集を、管理会社におまかせできます。
「管理会社はどこを選んでもだいたい同じ」と考えてしまうかもしれません。
しかし優秀な管理会社を見つけることができれば、不動産投資の成功率は高まります。
- 入居者の募集力が高い
- 共用部分の清掃がきちんとおこなわれている
- 連絡がつきやすい
- そのエリアについての知識がある
特に入居者の募集力は、不動産投資の成功率に影響を与えやすいため、重要です。
物件をインターネットに掲載するまでのスピードが遅い管理会社や、写りの悪い写真しか掲載してくれない管理会社は、避けたほうが無難だといえます。
関連記事:海外不動産投資のメリットは?デメリットや税金のルールとあわせて解説
不動産投資の6つの種類
不動産投資の成功率は、どんなタイプの物件を投資用に購入するかによって変化します。
どのタイプの物件が合っているかは、人それぞれです。
また不動産を自分で購入せず間接的に投資する「REIT(リート)」や「不動産投資クラウドファンディング」、不動産を共同出資で保有する「不動産小口化商品」といった方法もあります。
不動産投資の種類について見ていきましょう。
- アパート・マンション投資
- 戸建て投資
- 駐車場経営
- REIT(リート)
- 不動産投資クラウドファンディング
- 不動産小口化商品
①アパート・マンション投資
アパート・マンション投資には2通りの方法があります。
- アパート・マンションを一棟丸ごと保有する
- マンションを部屋単位で保有する
一棟投資
一棟買いは、まとまった土地を持っている人に向いている投資方法です。
資金は数千万~数億円必要ですが、高い利回りが期待できます。
区分マンション投資
マンションを部屋単位で保有する投資方法なら、数百万円から購入可能です。
ただ区分マンション投資では、借り手がいない期間も、修繕積立金を毎月払い続ける必要があります。
しかし物件が多い点や、比較的簡単に売却できる点はメリットです。
②戸建て投資
戸建て投資は、すでに土地を持っている人や、数百万円~数千万円の比較的少額で不動産を購入したい人に向いています。
一戸建てを購入し、人に貸し出す投資方法です。
賃貸物件といえばアパートやマンションが一般的ですが、一戸建てには「子どもやペットがいる家庭でも、のびのび暮らせる」「庭がある」といった独自の魅力があります。
集合住宅より賃貸需要は低いといわれていますが、競争相手も少ないです。
③駐車場経営
すでに土地を持っている人におすすめの投資方法です。
土地を駐車場として整備し、人に貸し出します。
- 月極駐車場
- コインパーキング
建物は古くなるにつれて賃料を下げざるをえませんが、駐車場なら賃料を下げずに貸し出せます。
アパートや戸建てを建てるより、低コストで始められる投資方法です。
ただ需要の予測は難しく、集客のために工夫できるポイントも少ない点はデメリットとなっています。
④REIT(リート)
REITとは、Real Estate Investment Trustの略語です。
複数の投資家が持ち寄った資金をプロが預かり、ホテル・商業施設といったさまざまな不動産に投資します。
投資信託の一種であり、日本の不動産に投資するREITはJ-REITと呼ばれることもあります。
投資家に不動産の所有権はありませんが、証券会社を通じて1万円程度の少額から投資でき、修繕費や管理費用も発生しません。
コツコツ長期投資したい方や、流動性の高さを重視したい方におすすめです。
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⑤不動産投資クラウドファンディング
不動産投資クラウドファンディングは、かなり最近登場した、新しい不動産投資です。
不動産会社が立ち上げた不動産投資プロジェクトに、1口1万円もしくは1口10万円という形で出資します。
投資家は不動産の運用成果に応じた利益を受け取れる仕組みです。
REITと似ていますが、不特定多数の物件に分散投資するREITに対して、不動産投資クラウドファンディングでは投資する物件が1つだけです。
また不動産投資クラウドファンディングでは、期待利回りも最初から提示されています。
取り組む期間が数ヶ月~1年程度と最初から決まっている点も特徴です。
⑥不動産小口化商品
不動産小口化商品では、プロが厳選した投資向け不動産を、複数の投資家が共同出資によって保有します。
小口化されているため、1人では購入できない都心の不動産も購入しやすいです。
REITや不動産クラウドファンディングと違って、不動産小口化商品では、通常の不動産投資と同じ財産評価が受けられます。
相続税対策として不動産投資を始めたい方や、現物の不動産を少額で保有したい方におすすめです。
関連記事:海外不動産投資の国別利回りランキングTOP50!どの国がおすすめ?
少額不動産投資で失敗率を下げたい人におすすめの証券会社
少額不動産投資なら、1万円程度から始められます。
- REIT…証券会社を通じて購入する。
- 不動産クラウドファンディング…参加したいプロジェクトを探して応募する。
- 不動産小口化商品…投資したい商品を探して応募する。
不動産クラウドファンディングや不動産小口化商品は、一度始めたら簡単にやめられませんが、REITは株式のように好きなタイミングで売買できます。
REITで少額不動産投資をするには、証券会社で口座開設が必要です。
SBI証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,632件 |
株式以外 | 債券 FX CFD 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 圧倒的口座数 100万円まで手数料0円 充実のサービス |
REITで少額不動産投資を始めるなら、SBI証券がおすすめです。
SBI証券では、REITを通じて国内・海外の不動産に少額投資できます。
投資できる銘柄数が多いので、「自分に合った投資対象が見つけやすい!」と評判。
初心者にもおすすめな証券会社です。
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関連記事:SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説
まとめ~不動産投資の成功率を上げるには積極的な姿勢が大切~
不動産投資の成功率について解説してきました。
不動産投資の成功率を上げるには、少しずつ投資の規模を広げながら、最終的にどう売却するかも考えて取り組みましょう。
また不動産投資で成功する人は、他の投資家から低コストでリノベーションする方法を勉強したり、時には自分でDIYしたり、熱心に活動しています。
市場の動向や融資について理解しておくことも大切です。
すべて不動産会社や管理会社に任せるのではなく、自分でも積極的に取り組む意識を持てば、不動産投資の成功率は高まるでしょう。
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