「無料で使えるおすすめのFXチャートは?」
「スマホ対応の見やすいFXチャートアプリが知りたい」
「MT4以外におすすめの高機能チャートはある?」
FXのチャートツールを探しているけど、どれを選べばいいか分からない、という方は多いでしょう。
今回は無料で使える、おすすめのFXチャートツールをご紹介します。
テクニカル指標が豊富なPC向けチャートや、スマホアプリで使える人気のチャートを、合計10種類厳選しました。
チャートツールごとの機能を比較して、チャート分析に役立てましょう。
またMT4やTradingViewといった、プロが愛用する無料の高機能FXチャートもご紹介。
高機能FXチャートでは、他のユーザーが考えたインジケーターも活用して、より高度なテクニカル分析ができます!
関連記事:FXおすすめアプリ12選!スマホで稼げる最強ツールはこれ|PCレベルの機能と使いやすさが魅力
【PC】FXおすすめチャート3選
まずはPC(パソコン)で使える、無料のおすすめチャートをご紹介します。
下記それぞれのFX会社で口座開設した人なら、誰でも無料で利用可能です。
FX会社 | チャート名称 | 時間足 | トレンド系 | オシレータ系 | 取扱通貨ペア数 | 最小取引単位 |
---|---|---|---|---|---|---|
GMOクリック証券 | プラチナチャート | 18種類 | 13種類 | 20種類 | 20 | 1,000通貨 |
DMM.com証券 | プレミアチャート | 12種類 | 15種類 | 14種類 | 21 | 10,000通貨 |
セントラル短資FX | みらいチャート | 7種類 | 4種類 | 3種類 | 16 | 1,000通貨 |
①GMOクリック証券「プラチナチャート」
チャート種類 | 9種類 (ライン、ローソク足、バー、ドット、平均足、P&F、陰陽足、新値足、カギ足) |
---|---|
時間足 | 18種類 |
トレンド系テクニカル | 13種類 |
オシレータ系テクニカル | 20種類 |
描画ツール | 25種類 |
取扱通貨ペア数 | 20 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
即日での口座開設 | 可能 |
プラチナチャートは、GMOクリック証券が提供するFXチャート。
操作が簡単なことと、見やすいビジュアルが特徴です。
特徴
プラチナチャートでは、FXネオの全通貨ペアと、CFDの全銘柄のチャートを確認できます。
特徴は、直感的に分析が可能な使いやすさです。
豊富なチャートの足種を提供しており、スタイリッシュなビジュアルも見やすさを高めています。
また、FXネオの口座数は70万件を超えており、多くの利用者に支持されているという意味でもおすすめです。
マニアックな時間足のチャートも提供しています。
時間足 (18種類) |
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トレンド系 (13種類) |
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オシレーター系 (20種類) |
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描画ツール (25種類) |
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②DMM.com証券「プレミアチャート」
チャート種類 | 7種類 (ライン、ローソク足、平均足、P&F、バーチャート、新値足3、新値足5) |
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時間足 | 12種類 |
トレンド系テクニカル | 15種類 |
オシレータ系テクニカル | 14種類 |
描画ツール | 10種類 |
取扱通貨ペア数 | 21 |
最小取引単位 | 10,000通貨 |
即日での口座開設 | 可能 |
プレミアチャートは、DMM.com証券が提供するFXチャートです。
利用者が多いFX会社なので、「まずはみんなが使っている人気のチャートを利用したい」という人にもおすすめできます。
特徴
複数の通貨ペアや時間足の異なるチャートを表示できるのはもちろん、表示しているチャートに対してテクニカル指標を一括設定するのも簡単です。
通貨ペアやCFDの銘柄を一つのチャートに重ねて表示する、比較チャート機能もあります。
マニアックなテクニカル指標があるのも嬉しいですね。
時間足 (12種類) |
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---|---|
トレンド系 (15種類) |
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オシレーター系 (14種類) |
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描画ツール (10種類) |
|
③セントラル短資FX「みらいチャート」
時間足 | 7種類 |
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トレンド系テクニカル | 4種類 |
オシレータ系テクニカル | 3種類 |
取扱通貨ペア数 | 16 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
即日での口座開設 | 可能 |
セントラル短資FXのみらいチャートでは、未来予測チャートが利用できます。
特徴
16種類の通貨ペアと7種類の足種に対応しています。
この中にはトルコリラ/円など、マイナー通貨ペアも含まれていますよ。
過去の値動きから未来の値動きを3パターン予想する機能があるので、トレードの参考にできるでしょう。
FX初心者へおすすめです。
しかし、スマートフォンアプリには対応していないので、スマホでの取引を主に考えている方には不便かもしれません。
また、チャートの種類は下記の通り最低限です。
より詳細な分析を求める上級者にとっては、物足りない可能性があります。
時間足 (7種類) |
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トレンド系 (4種類) |
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オシレーター系 (3種類) |
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関連記事:FXのスキャルピングにおすすめな通貨ペア3選!狙い目の時間帯も紹介
【スマホアプリ】FXおすすめチャート4選
続いて、スマホアプリで使えるおすすめの無料高機能チャートをご紹介します。
FX業者名 | アプリ名 | チャート同時表示 | 注文方法 | トレンド系 | オシレータ系 | 取扱通貨ペア数 | 最小取引単位 |
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GMOクリック証券 | GMOクリック FXneo | 最大4 | 7種類 | 7種類 | 5種類 | 20 | 1,000通貨 |
外貨ex byGMO | 外貨exアプリ | 最大4 | 11種類 | 9種類 | 6種類 | 24 | 1,000通貨 |
松井証券 | 松井証券 FXアプリ | 最大4 | 4種類 | 11種類 | 17種類 | 20 | 1通貨 |
DMM.com証券 | DMM FX | 最大4 | 5種類 | 6種類 | 5種類 | 21 | 10,000通貨 |
①GMOクリック証券「GMOクリック FXneo」
通知機能 | あり |
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チャート同時表示 | 4チャート |
注文方法 | 7種類 |
トレンド系テクニカル | 7種類 |
オシレータ系テクニカル | 5種類 |
取扱通貨ペア数 | 20 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
即日での口座開設 | 可能 |
GMOクリック証券のFXスマホアプリ「GMOクリック FXneo」は、使いやすさと機能の充実度がトップクラス。
5種類のチャート(ローソク足、ライン、ドット、バー、平均足)に対応しており、同時に4つまでチャートを表示できます。
テクニカル指標の組み合わせを最大3つまで保存できるので、さまざまな分析方法を使い分けているユーザーにとって、非常に便利です。
チャート画面のカスタマイズ機能も充実しているので、自分だけの快適な取引環境を作り上げましょう。
また、デモトレードも本アプリ一つで手軽に行うことができます。
別途アプリのダウンロードは必要ありません。
GMOクリック FXneo」のテクニカル指標一覧
時間足 (16種類) |
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トレンド系 (7種類) |
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オシレーター系 (5種類) |
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描画ツール (12種類) |
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②外貨ex byGMO「外貨exアプリ」
通知機能 | あり |
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チャート同時表示 | 4チャート |
注文方法 | 11種類 |
トレンド系テクニカル | 9種類 |
オシレータ系テクニカル | 6種類 |
取扱通貨ペア数 | 24 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
即日口座開設 | 可能 |
外貨ex byGMOの「外貨exアプリ」は、使いやすさが高評価を獲得しているチャートです。
直感的なインターフェースが用意されているので、初心者でもすぐに慣れることができるでしょう。
チャートは最大4つまで同時に表示可能です。
また、チャート画面の設定を、最大4つまで保存できます。
時間足を切り替えたときに、描画したラインが消えない点も便利です。
さらに、テクニカル指標はトレンド系とオシレータ系のどちらも豊富です。
ただし一度に表示できる数はトレンド系2つ、オシレーター系2つまでなので、その点には注意してください。
「外貨exアプリ」のテクニカル指標一覧
時間足 (11種類) |
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トレンド系 (9種類) |
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オシレーター系 (6種類) |
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描画ツール (5種類) |
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③松井証券「松井証券 FXアプリ」
通知機能 | あり |
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チャート同時表示 | 4チャート |
注文方法 | 4種類 |
トレンド系テクニカル | 11種類 |
オシレータ系テクニカル | 17種類 |
取扱通貨ペア数 | 20 |
最小取引単位 | 1通貨 |
即日口座開設 | × |
松井証券(MATSUI FX)のFXアプリは、テクニカル指標の種類と表示できる数が、業界最多クラス。
長期間の値動きを分析できるのも魅力です。
たとえば米ドル/円では、1974年からのチャートが提供されています。
一画面に最大4つのチャートを表示できる点も、他社に引けを取りません。
また、利用できるチャートタイプは次の通りです。
ローソク足、バーチャート、ラインチャート、平均足、ポイント&フィギュア、新値足、時系列新値足、カギ足、騰落価格、騰落率、比率、スプレッド
チャート分析に必要な機能が非常に充実しているため、「スマホアプリでも入念な分析をおこないたい!」という方におすすめです。
さらに松井証券は1通貨単位から少額投資できるので、分析機能を重視したい中級者以上だけではなく、「FXは初めて」という初心者にもおすすめできます。
「松井証券 FXアプリ」のテクニカル指標一覧
時間足 (19種類) |
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トレンド系 (11種類) |
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オシレーター系 (17種類) |
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描画ツール (7種類) |
|
\100円から取引できる!/
関連記事:松井証券FXの評判・口コミを調査!100円から少額投資できて初心者におすすめ
④DMM.com証券「DMM FX」
通知機能 | あり |
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チャート同時表示 | 4チャート |
注文方法 | 5種類 |
トレンド系テクニカル | 6種類 |
オシレータ系テクニカル | 5種類 |
取扱通貨ペア数 | 21 |
最小取引単位 | 10,000通貨 |
即日での口座開設 | 可能 |
DMM.com証券の「DMM FX」では、チャートを最大4つまで同時に表示できるアプリです。
トレンド系とオシレータ系のテクニカル指標を、合計11種類用意しています。
テクニカル指標の数がもっと多いスマホ向けチャートもある、アラートや通知の対象が少し狭いといったデメリットもありますが、DMM FXは取引が快適に行えると評判。
チャート画面から、直接注文ボタンを表示できます。
アプリのテーマカラーを自由に切り替えることも可能です。
また、10種類以上の描画ツールを利用することができるほか、時間足を切り替えても描画したラインが引き継がれる機能も備わっています。
DMM FXは90万口座以上の実績を持つ大手FX業者なので、「みんなが使っている」という安心感もありますね!
「DMM FX」のテクニカル指標一覧
時間足 (11種類) |
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トレンド系 (6種類) |
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オシレーター系 (5種類) |
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描画ツール (11種類) |
|
\最大200,000円キャッシュバック!/
関連記事:FX初心者におすすめの通貨ペアはどれ?定番人気ペアの特徴や違いを解説
プロ愛用の高機能FXチャートおすすめ3選
「20種類程度のインジケーターでは物足りない」「より深いテクニカル分析がしたい」「高機能なFXチャートを使いたい!」という方には、プロも使っているFXチャートがおすすめです。
特に高機能チャートツールのMT4(メタトレーダー4)と「TradingView(トレーディングビュー)」は、人気があります。
- MT4(メタトレーダー4)
- TradingView(トレーディングビュー)
- ThinkMarkets
①MT4(メタトレーダー4)
チャート種類 | 3種類 (バー、ローソク足、ライン) |
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時間足 | 9種類 (1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足、月足) |
テクニカル指標 | 30種類以上 |
描画ツール | 31種類以上 |
- 楽天証券
- ゴールデンウェイ・ジャパン
- StoneX証券
- JFX(※分析のみ。MT4から発注は不可)
MT4(メタトレーダー4)は、ロシアのMetaQuotes社が開発しています。
リアルタイムでのチャート分析と取引を同時に行うことができ、各種指標やツールを使って、市場の動向を分析することが可能です。
リリースされて以来、世界中で多くのトレーダーに利用されています。
高度なテクニカル分析がしたい人におすすめです。
MT4の特徴
MT4はカスタマイズ性が高いという大きな特徴があります。
インジケーター(テクニカル指標)は、デフォルトで30種類以上。
しかも、無料ライブラリにある2000種類以上のインジケーターを、任意で追加可能です。
他の人が開発したインジケーターを、自分のMT4に追加することもできます。
もちろん、自分の好みに合わせてチャートの色も変更可能です。
また、MT4の特徴的な機能として、「自動売買」があります。
自分の投資戦略に基づいて、24時間取引できますよ。
MT4のデメリット
MT4にはスマホアプリもありますが、自動売買ができるのは、PC版のみです。
また、PC版はWindowsのみ対応なので、Macユーザーは注意してください。
MT4は非常に高性能ですが、提供しているFX会社が限られている点もデメリットです。
MT4よりMT5のほうがおすすめ?
MT4には、進化版のMT5があります。
しかしMT5より、MT4のほうが人気が高いです。
MT4のほうが使えるインジケーターの種類は多い、MT5に対応しているFX会社が少ないなどの理由があります。
今から使い始める人が、MT4を選んでも問題ないでしょう。
②TradingView(トレーディングビュー)
チャート種類 | 7種類 (バー、ローソク足、中空ローソク足、平均足、ライン、エリア、ベースライン) ※無料プランの場合 |
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時間足 | 13種類以上 (1分足、3分足、5分足、10分足、15分足、30分足、1時間足、2時間、4時間足、8時間足、日足、週足、月足) |
テクニカル指標 | 100種類以上 |
描画ツール | 50種類以上 |
- みんなのFX
- LIGHT FX
- サクソバンク証券
- 外貨ex byGMO
- ゴールデンウェイ・ジャパン
- OANDA Japan
- FOREX.com
TradingView(トレーディングビュー)は、世界中の投資家やトレーダーが利用するチャート分析ツールです。
アメリカが本社のTradingView社によって開発されました。
株式、FX、仮想通貨など、さまざまな金融商品のチャートを閲覧・分析することができます。
その操作性の良さと高度な機能性から、初心者からプロのトレーダーまで幅広く利用されていますよ。
TradingViewの特徴
TradingViewの一つの特徴は、非常に直感的なユーザーインターフェースを持つことです。
使いやすいチャートと、多くのテクニカルインジケーターが用意されており、自分の投資スタイルに合わせてカスタマイズ可能です。
またクラウドベースであるため、どのデバイスからでもアクセスし、分析を続けることができます。
また、他のユーザーが考案したストラテジー(売買ルール)やインジケーターが公開されているのも特徴。
デフォルトで100種類以上のインジケーターが使えるほか、これらも合わせると、合計で10万種類以上のインジケーターが利用できる計算です。
さらに、TradingViewはコミュニティ機能も充実。
ユーザーは自分の分析結果やアイデアを他のユーザーと共有したり、他のユーザーのアイデアを見たりすることができます。
市場の動向を理解し、自分の分析を深める上で非常に役立ちますね。
TradingViewのデメリット
TradingViewは、無料だと使える機能に制限があります。
有料プランの利用料金は、最安で月額約13ドルです。
また、スマホアプリ版では自動売買の機能が利用できません。
③ThinkMarkets(シンクマーケッツ)
ThinkMarkets(シンクマーケッツ)は、2022年に日本でのサービスを開始した海外拠点のFX業者です。
FX経験者から高い評価を受けています。
毎月利用料を払わなくてはならないサブスク型のサービスですが、どのコースを選んでもドル円やユーロドルのスプレッドはゼロ!
特徴
ThinkMarketsの特長は、サブスク型である点でしょう。
また、ローソク足など12種類のチャートタイプ、80種類以上もの内蔵テクニカル指標、さらに50種類以上の描画ツールも使えます。
スマホ一つで4つのチャートを同時に表示でき、アラート通知を受け取れますよ。
デモトレードも可能で、リアルタイムのマーケットニュースを提供するMarketWin24も利用できます。
デメリット
ThinkMarketsでは、最安のサブスク型コースでも、月額1,500円のコストがかかります。
さらに、自動売買には対応していませんし、スワップポイントが全体的に低い点も注意が必要です。
そして、まだ日本での知名度が高くないため、情報量が少ないという点もデメリットと言えるでしょう。
それでもチャートを活用したい方や、ドル円やユーロドル取引をメインに考えている方にとって、ThinkMarketsは適していると言えます。
関連記事:FX自動売買は危険?メリット・デメリットとおすすめ口座12選紹介
FXのチャートとは
FXのチャートとは、為替相場の動きを視覚的に表したグラフのことを言います。
具体的には、時間と通貨の価値を軸にして、価格の上下を描いたものです。
このチャートを読むことで、過去の通貨の価格の動きを確認でき、それによって未来の価格動向を予想することが可能となります。
つまり、チャートはFX取引において、重要な判断材料の一つなのです。
チャートの3つの種類と違い
チャートには色々な表示方法がありますが、主に使用されるのは、次の3種類です。
- ラインチャート
- バーチャート
- ローソク足
ラインチャートは最もシンプルな形で、価格の動きを表現します。
一方、バーチャートとローソク足はより詳細な情報を含むチャートです。
①ラインチャート
これは最もシンプルな形のチャートで、特定の期間(例えば1時間や1日など)での終値を点として描き、それらの点を線でつなげて表示されます。
このチャートのメリットは、視覚的にシンプルで、全体的な価格の動きを簡単に理解することができる点です。
しかし、詳細な情報は欠けてしまうため、トレードのタイミングを詳細に分析するには不向きと言えます。
②バーチャート
特定の期間での「始値」「終値」「高値」「安値」の4つの情報を、バー(棒)で表現したチャートです。
価格の具体的な変動範囲と、高値・安値を一目で把握できます。
バーチャートはラインチャートより詳細な情報を提供する一方で、視覚的には少々複雑になるため、慣れるまでには時間がかかるかもしれません。
③ローソク足
ローソク足もバーチャートと同様に、特定の期間での「始値」「終値」「高値」「安値」の情報を提供します。
ローソク足は色を用いて価格の上昇と下降を視覚的に表現しているので、市場の動向をより直感的に理解することが可能になります。
FXでは、ローソク足が一番よく使われている表示形式となります。
関連記事:FXは稼げる副業?副業禁止の会社でもできる?会社にバレないで低リスク運用する方法
FXチャートの選び方
FXチャートは、為替レートの変動を視覚的に表したもので、テクニカル分析や取引タイミングを判断する上で重要なツールです。
しかし、様々な種類のチャートがあり、どれを選べば良いか迷う方も多いでしょう。
ここでは、FXチャート選び方の3カ条をご紹介します。
- 目的に合わせて時間軸を選ぶ
- 見やすいチャートを選ぶ
- 信頼できるチャートツールを使う
これらの要素が整っているFXチャートを選べば、スムーズな取引が可能になるでしょう。
①目的に合わせて時間軸を選ぶ
FXチャートは、時間軸によって大きく異なり、主に以下のような種類があります。
・短期足チャート (1分足、5分足): 直近の値動きを細かく把握でき、スキャルピングなど短期トレードに適しています。
・中期足チャート (15分足、30分足、1時間足): 短期足ほどの細かい変動は見逃しますが、少し長いスパンでの値動きを分析できます。スウィングトレードなどに適しています。
・長期足チャート (日足、週足、月足): トレンドや大きな節目を見るのに適しています。長期投資やデイトレードなどに用いられます。
②見やすいチャートを選ぶ
チャートには、表示する情報やデザインに違いがあります。見やすさは分析のしやすさに直結するため、自分に合ったものを選ぶのが重要です。
ローソク足: 最も一般的なチャート形式で、上昇時は赤、下落時は青(緑)の棒で表されます。ローソク足の長さは値幅、上下の線は始値と終値を表します。
棒線: ローソク足よりもシンプルな形式で、上下の線が価格レンジ、中央の横線が終値を表します。
折れ線: 終値のみを線で結んだシンプルな形式で、トレンドの方向を把握しやすくなっています。
また、チャート背景色やグリッド線の有無、表示するテクニカル指標なども見やすさに影響します。
自分に合ったスタイルをカスタマイズしましょう。
見やすくないものだと、見間違いや細かい判別というったところに影響してくるでしょう。
③信頼できるチャートツールを使う
FXチャートは、情報源や更新頻度なども重要です。
信頼できるFX業者やツールを使用し、リアルタイムで正確な情報に基づいて分析を行いましょう。
以上、FXチャートの選び方3カ条をご紹介しました。
適切なチャートを選ぶことで、より効果的なテクニカル分析や取引判断が可能となります。
関連記事:iサイクル2取引は最低資金○円から取引できる!通貨ペア・レバレッジごとに解説
FXチャートの見方
FXチャートの見方を理解するためには、基本的な要素とその読み取り方を知ることが重要です。
以下に、一般的なFXチャートの見方について解説します。
価格軸と時間軸
チャートは主に二つの軸、縦軸(価格軸)と横軸(時間軸)から成り立っています。
価格軸は通貨ペアの価格を、時間軸はその価格が記録された時間を表していますよ。
チャートは1分、5分、15分、30分、1時間、1日、1週、1月、1年というような単位で表示できます。
まずは長期的なチャートの動きを把握してから、次に細かな動きを分析していくといいでしょう。
また、チャートの縦軸(価格軸)の表示幅も調整できます。
こちらも最初は広範囲の価格変動を把握した上で、次に表示範囲を狭めていくと、スムーズな分析ができるのでおすすめです。
ローソク足
ローソク足チャートは、一定の時間での価格変動を表現するためのものです。
開始価格(始値)、終了価格(終値)、その期間内の最高価格(高値)と最低価格(安値)の4つの情報を含んでいます。
ローソク足の実体部分(本体)は始値と終値を表し、線部分(ヒゲ)は高値と安値を表しますよ。
おすすめの時間足は?
FXの「時間足」とは、チャート上で一定時間の価格変動を一本のローソク足で表現したものを指します。
例えば、1時間足は1時間の価格変動を、日足は1日の価格変動をそれぞれ一本のローソク足で表示したものです。
おすすめの時間足は、トレードスタイルによります。
スキャルピングでは、1分足や5分足を使うことが多いですし、デイトレードでは15分足や1時間足がよく使われますよ。
一般的には、多くのトレーダーが利用している時間足を用いることがおすすめです。
市場の思惑が価格を動かすため、多くの人が見ている時間足で分析すると、その動向を捉えやすくなります。
さらに、一つの時間足だけでなく、複数の時間足を同時にチェックする方法も有効です。
たとえば、5分足で価格が下降しているときでも、日足を見るとその下降は一時的なものかもしれません。
感情に流されずに、より冷静な分析を行うことが可能となります。
トレンド
価格の上昇や下降の一貫した動きを、トレンドといいます。
- 上昇トレンド(高値と安値が順に上昇していくパターン)
- 下降トレンド(高値と安値が順に下降していくパターン)
- レンジ(一定範囲内で価格が行ったり来たりするパターン)
トレンドはいつでも発生しているわけではなく、レンジ相場であることも多いです。
サポートラインとレジスタンスライン
FX取引において、サポートラインとレジスタンスラインは非常に重要な概念です。
サポートラインは価格の下落が一時的に止まる、あるいは反発すると予想される価格帯を示すラインのこと。
言い換えれば、ここが「底値」のような存在となり、投資家の間で買いが入りやすくなるため、価格が下落を止めて反発する可能性が高くなります。
一方、レジスタンスラインは価格の上昇が一時的に止まる、あるいは反落すると予想される価格帯を示すラインです。
これは「天井値」のような存在で、投資家の間で売りが入りやすくなるため、価格が上昇を止めて反落する可能性が高くなります。
特に、同じ価格帯で何度も反発や反落が起きている場合、その価格帯は強いサポートラインやレジスタンスラインとして機能することが多いです。
これらのラインを意識することで、エントリーやエグジットのタイミングを見極めることが可能になります。
テクニカル指標(インジケーター)
過去の値動きから将来の価格変動を予想する方法を、テクニカル分析といいます。
チャートにさまざまなインジケーター(MACD、RSIなどのテクニカル指標)を表示させることで、テクニカル分析が可能です。
利用できるインジケーターは、FX会社によって異なります。
自分の投資戦略に合ったテクニカル指標が用意されているチャートを選びましょう。
なおFXのインジケーターは、主に「トレンド系」と「オシレーター系」の2つに分けられます。
トレンド系インジケーター
トレンド系インジケーターは、チャート上の価格の動き全体、つまり大まかなトレンドを捉えることができます。
将来的な価格の流れを予測する際に役立ちますよ。
特に中長期的な視点から、価格の変動を見る場合に有効です。
具体的な例としては、SMA(単純移動平均)、EMA(指数移動平均)、ボリンジャーバンド、一目均衡表などがあります。
ただし、複数のインジケーターを同時に使用するとチャートが見にくくなる可能性もあるので、注意してください。
オシレーター系インジケーター
オシレーター系インジケーターは、市場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を示すツールです。
売買のバランスを判断するのに役立ちます。
特に相場の方向性がはっきりしていないレンジ相場や、次のトレンドの方向性を知りたい場合に有効です。
具体的な種類としては、RSI、RCI、MACD、CCI、ストキャスティクス、サイコロジカルラインなどがあります。
関連記事:テクニカル分析におすすめの指標6選&覚えやすいチャートパターン3選!初心者にも人気のやり方は?
FXチャートについてのよくある質問
ここでは、FXチャートについてのよくある質問に回答します。
- FXチャートの種類って何があるの?
- ローソク足って何? どうやって見ればいいの?
- テクニカル指標って何? 何が使えるの?
- チャート分析ツールはどこで探せばいいの?
- FXチャートはスマホで見ることもできるの?
Q.FXチャートの種類って何があるの?
FXチャートは、時間軸によって大きく5種類に分けられます。それぞれ見方が異なり、取引スタイルにも影響します。
- Tickチャート: 最も細かい単位 (数秒~数分) で価格変動を表示。スキャルピングなど短時間トレードに適しています。
- 分足チャート: 1分、5分、15分などといった単位で価格変動を表示。短期の値動きを把握しやすく、デイ・スウィングトレードに用いられます。
- 時間足チャート: 1時間、4時間などといった単位で価格変動を表示。中期的なトレンド分析に適しており、スウィング・ミドルスウィングトレードなどに活用されます。
- 日足チャート: 1日の始値、高値、安値、終値で価格変動を表示。長期的なトレンドや節目を見るのに適しており、スウィング・長期投資などに用いられます。
- 週足・月足チャート: さらに長いスパンでの価格変動を把握したい場合は、週足や月足チャートが利用されます。長期投資戦略の分析などに役立ちます。
Q.ローソク足って何? どうやって見ればいいの?
FXチャートでよく見られるのが、色付きの棒の形をした「ローソク足」です。
この棒の長さや色は、為替レートの変動状況を視覚的に表しています。
- 赤 (緑) の太い棒: 上昇局面を表し、棒の長さが値幅、上下の線は始値と終値を示します。
- 白 (黒) の細い棒: 下落局面を表し、棒の長さが値幅、上下の線は始値と終値を示します。
- 長い上下の影: その時間足における変動の激しさを表します。
ローソク足は、時間足と合わせてトレンドやサポート・レジスタンスラインなどを判断する手助けとなります。
Q.テクニカル指標って何? 何が使えるの?
FXチャートには、為替レートの動きを分析するツールとして「テクニカル指標」が搭載されています。
チャート上に線や帯などを表示し、トレンド、買われ過ぎ・売られ過ぎなどの状態を視覚的に表します。
代表的なテクニカル指標には、以下のようなものがあります。
- 移動平均線: トレンドの方向や勢いを見るのに使われます。
- ボリンジャーバンド: 価格のボラティリティ (変動幅) を表し、買われ過ぎ・売られ過ぎのシグナルとなります。
- MACD: トレンドの強弱や方向転換のシグナルとして使われます。
- RSI: 買われ過ぎ・売られ過ぎの度合いを数値で表します。
テクニカル指標はあくまでも補助ツールであり、それだけで取引判断を下すのは危険です。
複数の指標を組み合わせて分析したり、ファンダメンタルズ分析も取り入れるなど、総合的な判断を心がけましょう。
Q.チャート分析ツールはどこで探せばいいの?
FX取引業者によっては、独自のチャート分析ツールを提供しています。
基本的な指標や機能を備えたものが多く、初心者でも使いやすいです。
また、MT4・MT5といった世界的に普及しているプラットフォームも人気で、豊富な指標やカスタマイズ機能などが充実しています。
チャート分析ツールを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
- 目的に合った機能が備わっているか
- 使いやすいかどうか
- 信頼できる情報源に基づいているか
自分に合ったツールを見つけるため、まずはデモトレードなどで試してみることをおすすめします。
Q.FXチャートはスマホで見ることもできるの?
ほとんどのFX取引業者は、スマホ用の取引アプリを提供しています。
基本的なチャート表示や注文機能を備えており、外出先でも手軽に取引ができます。
ただし、パソコンのツールに比べて機能が制限されている場合や、画面が小さいため分析しにくい場合もあります。
スマホアプリはあくまでも補助ツールとして活用し、本格的な分析が必要な場合はパソコンを使用するのが良いでしょう。
まとめ~おすすめのチャートでFXの投資判断を有利に進めよう~
初心者の方も、今回おすすめしたチャートを活用すれば、より賢い投資判断をすることが可能になるでしょう。
ただし、チャートはあくまで参考の一つであり、過去のデータから未来を完全に予測することはできません。
そのため、自身の投資戦略をしっかりと持ち、リスク管理を怠らないことも大切です。
また高度なテクニカル分析がしたい人は、利用できるインジケーターの数が多い高機能チャートの利用も検討してみてください。
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