「仮想通貨は儲かる!」と一時期メディアでも取り上げられ、大きな話題となりました。
仮想通貨についてよく知らないけど、儲かるなら始めてみたい…と興味を持っている人もいるでしょう。
しかし今から始めて儲かるのか、どんな仕組みで儲かるようになっているのか、疑問に感じますよね。
今回は仮想通貨は本当に儲かるのか、初心者でもわかりやすく解説していきます。
仮想通貨の将来性や注意点、おすすめの銘柄についても説明しているので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
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仮想通貨が儲かると言われているのはなぜ?
仮想通貨とは、人々の信頼によって成立している電子マネーです。
円やドルは国によって価値が認められていて、コインや紙などの実体があります。
しかし仮想通貨は価値が特定の国に依存しておらず、電子データでのみやりとりされるのが特徴です。
仮想通貨が儲かると言われているのは、簡単にいうと価格変動が激しいから。
仮想通貨の価格は株のように、常時変動しています。
安いときに買って高いときに売れば、売買時の価格差が開いているほど大きく儲かる仕組みです。
この仕組みは株やFXでも同じですが、仮想通貨は株や為替と比べて全体的に値動きが大きく、利益を得るチャンスが豊富といえます。
ビットコインの急騰で「仮想通貨=儲かる」イメージが定着
2017年~2018年頃に、世界最初の仮想通貨「ビットコイン」の価格が急騰しました。
2009年では1BTC=1円以下だったビットコインですが、現在は320万円ほどに値上がりしており、100円でも投資しておけば約3億円の利益になった計算です。
それまでほとんど注目されていなかったビットコインですが、このビットコインバブルにより、大きく儲けた人が続出。
ビットコインの急騰はメディアでも取り上げられ、「仮想通貨=儲かる!」というイメージを持たれるようになりました。
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仮想通貨が儲かる仕組み・さまざまな手法
仮想通貨で儲けるには、さまざまな手法・やり方があります。
基本となるのは、先ほどご説明した「安いときに買って高いときに売る」方法です。
他にもさまざなま手法・やり方があるので、順番にご紹介します。
- レバレッジ
- レンディング
- ステーキング
- エアドロップ
- アービトラージ
- 自動積立投資
- ガチホ(長期投資)
- NFT
- マイニング
初心者向けの方法もあれば、比較的リスクが大きい方法もあるので、自分の資金力や投資経験に応じて最適な方法を選びましょう。
レバレッジ
レバレッジ取引とは、持っている資金よりも大きな金額を投資できる取引方法です。
取引したい金額の何分の1かを、「証拠金」として担保にすれば、手持ちの資金が不足していても大きな金額を動かせます。
たとえば1BTC(ビットコイン)が100万円のときに、100万円の資金に2倍のレバレッジをかけて購入したとします。
1BTCが120万円に値上がりしたタイミングで売ると、本来の利益は20万円ですが、2倍のレバレッジをかけて取引したので40万円の利益が得られるのです。
ただし儲けだけではなく、損害額も2倍になります。
追証や強制決済といったリスクもあり、初心者がいきなりレバレッジ取引をするのはおすすめできません。
なお、レバレッジ取引ができない仮想通貨取引所もあります。
関連記事:FXのレバレッジとは?レバレッジをかけるメリット・デメリットも解説
レンディング
レンディングとは、持っている仮想通貨を貸し出すと、期間に応じて利息が得られる仕組みです。
大手取引所のCoincheckでは、最大5%の年利がつきます。
メガバンクで貯金していても、金利は0.001%ほどしか付きませんが、仮想通貨のレンディングは高利回りです。
レンディングの取り扱いがあるおもな取引所は、次の通り。
取引所 | 最小貸出数量 |
---|---|
Coincheck | 1万円から |
GMOコイン | 0.1BTC = 50万円程度から |
LINE BITMAX | 0.01BTC = 5万円程度から |
ただし貸している仮想通貨は取引できなくなってしまうので、「貸している間に暴落した」「高騰時に売却チャンスを逃した」といったリスクも。
もし値下がりしても、ずっと持ち続けられるような銘柄で取り組むのがおすすめです。
ステーキング
ステーキングとは、対象の仮想通貨を保有するだけで、継続的に2~4%前後の報酬が受け取れる仕組みです。
従来仮想通貨は、購入時と売却時の差額で利益を出すのが一般的でしたが、ステーキングの登場によって運用益も獲得できるようになりました。
なぜ特定の仮想通貨を保有しているだけで報酬がもらえるのかというと、ブロックチェーンの維持や承認に貢献した対価として与えられるからです。
なおステーキングができる仮想通貨は、コンセンサスアルゴリズムに「PoS」を採用している銘柄だけとなっています。
人気のビットコインはPoWを採用しているので、ステーキングの対象外です。
- エイダコイン(ADA)
- テゾス(XTZ)
- シンボル(XYM)
- リスク(LSK)
また預け入れた仮想通貨が一定期間ロックされ、自由に引き出せなくなるステーキングもあります。
国内取引所はステーキングのロック期間を設けていないことが多いので、暴落への対応がしやすいです。
ステーキングはじわじわキャピタルゲインを得る方法なので、短期的に一獲千金を目指すのには不向きであることも覚えておきましょう。
エアドロップ
エアドロップとは、仮想通貨の発行者からトークンが無償配布されるイベントのことです。
一定条件を満たしているユーザーが対象となります。
無料で仮想通貨がもらえて、ほぼノーリスクなので、積極的に参加しましょう。
過去に開催されたエアドロップは、Spark(FLR)トークン、DONトークンなどがありました。
企業や取引所にとっては、資金調達ができる・新しいサービスの知名度向上につながるといったメリットがあります。
エアドロップの情報は国内取引所の公式サイトや、仮想通貨情報サイト、SNSなどで入手可能です。
アービトラージ
仮想通貨はまだ歴史が浅く、価格が安定していないため、同じ銘柄でも取引所ごとに若干価格が異なります。
アービトラージとは、取引所ごとに異なる仮想通貨の差額で利益を出す方法です。
たとえば1BTCの価格に、次のような差があったとします。
- コインチェック:4,061,000円
- ビットフライヤー:4,065,000円
コインチェックで安く買った1BTCをビットフライヤーで高く売れば、この差額が利益になります。
取引所によっては送金手数料が発生しますが、どのような相場でも実践できるのがメリットです。
自動積立投資
自動積立投資とは、一定の金額で指定の銘柄を、設定しておいたタイミングで自動的に買い付けていく投資方法です。
銘柄が値上がりしているときは少なく買い、安いときはたくさん買うので、高値掴みのリスクがありません。
保有している仮想通貨を長期的に増やしていけます。
初心者におすすめの投資方法です。
ガチホ(長期投資)
ガチホとは「ガチでホールドする」の略です。
一度買った仮想通貨を、長期的にずっと手放さないことをいいます。
保有している銘柄が暴落しても損切りせず、根気よく持ち続けて、将来的に値上がりするのを待つやり方です。
細かな値動きに惑わされたくない初心者におすすめの方法です。
NFT
NFTの売買差額を利用して収益を出す方法もあります。
NFT(エヌエフティー)とは、「Non-Fungible Token」の略です。
日本語に訳すと「代替不可能なトークン」となります。
従来、デジタルデータはコピーして量産できるため、希少価値がないと考えられていました。
しかしNFT技術によって、ブロックチェーンを基盤にして作られた、複製できないデジタル作品が誕生。
2021年頃からデジタルアートの分野を中心に注目されはじめました。
たとえば「CryptoPunk 5822」というNFTアートは、2017年に約19万円で取引されましたが、2022年2月に27億円(当時のレート)で取引されたことで有名です。
5年間で1万倍以上に値上がりしたということになります。
NFTは基本的に、ベースとなっているブロックチェーンの仮想通貨を使って取引されます。
そのため近年のNFTブームに伴って、NFTの取引で使える仮想通貨にも注目が集まっているというわけです。
- イーサリアム(ETH)
- ソラナ(SOL)
- マティックトークン(MATIC、ポリゴン)など
マイニング
マイニングは仮想通貨の取引に必要な計算作業に協力すると、仮想通貨を受け取れる新しいビジネスです。
ただしマイニングでは、高性能なパソコンや、マイニングソフトなどが必要になります。
自動でパソコンがマイニングしてくれるのはメリットですが、企業が参入しているため、日本の個人がマイニングで稼ぐのは難しくなっています。
初心者にはあまりおすすめできない方法です。
関連記事:投資を始めるには?初心者におすすめの投資方法と始めるまでの流れ
儲かるだけじゃない!仮想通貨のリスク
儲かる話にはリスクがつきものです。
仮想通貨でも次のようなリスクがあります。
- 仮想通貨の価値がなくなってしまうリスク
- 大きな損失になるリスク
- ハッキングや取引所の倒産リスク
仮想通貨の価値がなくなってしまうリスク
円やドルと違って、仮想通貨は国によって価値が保証されていません。
仮想通貨の価値を保証しているブロックチェーンが破綻すると、その銘柄が無価値になってしまう可能性が。
円やドルのような法定通貨と比べて、安定性に欠けるといえます。
大きな損失になるリスク
仮想通貨は値動きが激しいです。
高騰したときに売れば大きく稼げる反面、思惑が外れたときの損失も大きくなりがち。
特にレバレッジをかけた取引では、強制決済によって思わぬ損失となる可能性があります。
ハッキングや取引所の倒産リスク
仮想通貨取引所がハッキングを受けたり、倒産したりするリスクもあります。
たとえば過去には、仮想通貨取引所のCoincheckがハッキングを受けて、管理されていたほぼ全額のネム(当時のレートで約580億円)が盗まれました。
2014年には世界最大級の取引所だったマウントゴックス(MTGOX)のサーバーがハッキングを受け、約85万BTC(当時レートで約490億円)が流出しています。
株やFXより、仮想通貨の世界ではこのようなセキュリティの甘さが問題になることが多いです。
とはいえ、もし仮想通貨取引所が倒産しても、金融庁に登録されている取引業者であれば資産は原則すべて返還されます。
関連記事:仮想通貨の始め方!必要な資金や取引の流れを初心者向けにわかりやすく解説
仮想通貨は本当に儲かる?よくある質問
仮想通貨は本当に儲かるのか、よくある質問に回答しながら解説します。
- 仮想通貨は少額投資でも儲かる?
- 仮想通貨は今から始めても儲かる?
- 仮想通貨に将来性はある?
- 仮想通貨で儲けるならどの銘柄がおすすめ?
Q.仮想通貨は少額投資でも儲かる?
仮想通貨は少額投資で儲けることも可能です。
たとえば人気のビットコインは、2023年2月時点で1BTC=320万円ほどの価格になっています。
しかしビットコインは価格の1,000分の1から取引できるので、数百万円を用意する必要はありません。
500~1,000円あれば、ビットコインを保有できます。
たとえば2020年時点でビットコインは100万円程度でしたが、2021年の11月には、700万円になりました。
1万円でもビットコインを買っていれば、7万円になった(6万円の利益になった)計算です。
少額投資だと値上がりした際の利益も少なくなってしまいますが、自動積立で投資額を増やしていく方法もあります。
Q.仮想通貨は今から始めても儲かる?
仮想通貨の中でも人気が高いビットコインは、まだまだこれから儲かる可能性があると言われています。
現在は1BTC=320万円ほどですが、今後1000万円~1億円以上になるという予想もあるほどです。
ご説明してきた通り、ビットコインは価格変動が激しいので、高くなったタイミングを狙って売れば充分利益が得られるでしょう。
Q.仮想通貨に将来性はある?
ビットコインを利用できる場所は世界中で増えています。
株やFXで有名な投資家も、仮想通貨を取引している人は多いです。
仮想通貨は暴落することもありますが、まだ将来性は期待できると予想されています。
ただし将来性に期待できない銘柄もあるので、銘柄選びが重要です。
Q.仮想通貨で儲けるならどの銘柄がおすすめ?
仮想通貨はビットコインのような有名銘柄と、価格がずっと低迷している銘柄の差が激しいです。
知名度が低い銘柄や、流動性が低い銘柄より、長期的に値上がりしそうな時価総額の大きい銘柄を狙うといいでしょう。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- エイダコイン(ADA)
- エンジンコイン(ENJ)
安く購入できる銘柄を狙う「草コイン投資」という手法もあります。
後に値上がりしたときのリターンは大きいですが、時価総額の小さい仮想通貨はリスクも大きいです。
関連記事:日本生まれの仮想通貨ジャスミーコインとは?チャートから将来性を予想
仮想通貨で儲けるにはリスクも理解しよう
初心者でも仮想通貨で儲けやすい方法は、おもに次の通りです。
- レンディング
- 自動積立
- ガチホ
レンディングは貸借料を受け取るだけ、自動積立やガチホは長期的に持ち続けるだけなので、それほど難しい知識が必要ありません。
ただし儲かる可能性だけではなく、損をするリスクもあります。
一攫千金を夢見て大量の資金をつぎ込むのではなく、少額から余剰資金で始めるのがおすすめです。
また仮想通貨の利益には税金がかかるので、「トータルリターンが思ったより少ない…」ということにならないよう気をつけましょう。
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