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日本株・米国株の個別銘柄おすすめ12選!優良企業の安定・高配当株を厳選

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「株を買ってみようかな」と思っても、個別銘柄の数が多すぎてどれを選べばいいか分からない、という方は多いでしょう。

日本の上場企業は、全部で4,005社です。

このうち3,919社の株式を、一般の投資家が市場で売買できます。

また、米国株も日本の投資家に人気です。

米国のニューヨーク証券取引所には2,361社、ナスダック市場には3,594社が上場しています。

日本の投資家は、この中の日本の証券会社が取り扱っている銘柄を取引可能です。

以上の通り膨大な選択肢がある日本株・米国株の中から、安定して配当金が得られるおすすめの個別銘柄を厳選してご紹介します。

プロの投資家にも選ばれている、大手優良企業の株を厳選しました。

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目次

日本株|個別銘柄おすすめ6選

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日本の個別銘柄に投資するメリットは、まず情報収集の容易さです。

言語の障壁がなく、日本のメディアや企業の公式情報を直接読むことができます。

企業の四半期決算やニュース、業界動向などの情報がリアルタイムで手に入り、分析がしやすいです。

また、日本の株式市場は、法律や規制がしっかりと整備されており、投資家を保護する制度が充実しています。

また、為替リスクを気にする必要がない点もメリットです。

さらに、株主優待を設けている企業があるのも、米国株にはない魅力となっています。

配当利回りや経営基盤の安定性に注目して、日本株でおすすめの個別銘柄をピックアップしました。

企業名株価直近配当利回り(税込)株主優待
三菱商事(8058)7,251円2.74%なし
伊藤忠商事(8001)5,532円2.84%なし
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)1,294円3.16%なし
トヨタ自動車(7203)2,717.5円2.22%なし
花王(4452)5,606円2.68%なし
キユーピー(2809)2,394円2.08%なし

※2023年9月28日時点の株価を掲載。

①三菱商事(8058)

直近配当利回り(税込)2.74%
株価7,251円
時価総額10,408,894百万円
PER11.19倍
PBR1.20倍
EPS647.32
BPS6,017.54
株主優待なし

三菱商事株式会社は、総合商社として幅広い業界にまたがったビジネスを展開しています。

天然ガス、石油などのエネルギーセクターに強みを持ち、自動車から食品まで多岐に渡る分野で国際的な貿易を行っている会社です。

1950年に設立された同社は、東京都千代田区を拠点に、国内外に広がるネットワークで物資の流通を支えています。

株主優待はありませんが、直近配当利回りは2.74%と高いです。

「投資の神様」として知られるウォーレンバフェットの保有銘柄でもあります。

長期保有におすすめです。

②伊藤忠商事(8001)

直近配当利回り(税込)2.84%
株価5,532円
時価総額8,767,609百万円
PER10.32倍
PBR1.58倍
EPS535.98
BPS3,511.06
株主優待なし

伊藤忠商事株式会社は、1858年に創業し、その歴史を通じて国際的なビジネスを展開してきました。

現在、61カ国に90の拠点を持ち、繊維から金融に至るまで多様な分野で事業を行っています。

グローバルに展開する大手総合商社として有名です。

株主優待はありませんが、直近配当利回りが2.84%と高く、こちらもウォーレンバフェットの保有銘柄でもあります。

③三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)

直近配当利回り(税込)3.16%
株価1,294円
時価総額16,417,898百万円
PER
PBR0.86倍
EPS
BPS1,503.17
株主優待なし

三菱UFJフィナンシャル・グループは、持株会社として、三菱UFJ銀行や三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングスなどの子会社を擁しています。

国内で最も規模の大きな金融グループとして、銀行、信託、証券、カード事業など、幅広い金融サービスを提供中です。

国内外の充実したネットワークを活かし、総合金融グループとしての強みを発揮しています。

株主優待はありませんが、直近配当利回りが3.16%と高いです。

高配当株に長期投資したい人へおすすめな個別銘柄となっています。

④トヨタ自動車(7203)

直近配当利回り(税込)2.22%
株価2,717.5円
時価総額44,335,978百万円
PER14.28倍
PBR1.21倍
EPS190.33
BPS2,238.68
株主優待なし

トヨタ自動車は、自動車製造の世界的リーダーとして知られ、特に環境技術において優れた実績を持っています。

国内外の市場で高いシェアを誇り、国内では3割以上のシェアを維持。

また、日野やダイハツをグループ企業として持ち、SUBARU、マツダ、スズキといった企業とも提携しています。

最近では、EV戦略を加速させ、収益基盤を強化する方針です。

株主優待はありませんが、直近配当利回りは2.22%と高め。

長期保有におすすめな個別銘柄です。

⑤花王(4452)

直近配当利回り(税込)2.68%
株価5,606
時価総額2,611,835百万円
PER63.56倍
PBR2.60倍
EPS88.20
BPS2,154.97
株主優待なし

花王は、増配を続けて32年以上が経つ堅実な企業です。

この連続増配記録は、日本の上場企業の中でも特筆すべきものとなっています。

バブル崩壊やリーマンショック、さらにはコロナショックといった不況の波を乗り越えてきました。

困難な状況の中でも、増配のポリシーを貫いてきた点は、投資家にとって非常に魅力的なポイントとなるでしょう。

直近配当利回りは2.68%と、平均より高めです。

株主優待はありませんが、配当金狙いの人におすすめの日本株となっています。

⑥キユーピー(2809)

直近配当利回り(税込)2.08%
株価2,394
時価総額338,751百万円
PER39.15倍
PBR1.24倍
EPS61.15
BPS1,923.99

キユーピーは、安定した配当の継続を目指し、株主還元に力を入れている企業です。

株主優待も豪華で、100株保有すると、当社グループ商品1,000円相当が贈られます。

3年以上の保有で、1,500円相当の内容にアップしますよ。

配当利回りは平均的ですが、マヨネーズやドレッシングなど、日常的に消費する食品がもらえるのは嬉しいポイントです。

楽しく長期保有できる、おすすめの個別銘柄となっています。

関連記事:スマホ証券最新比較ランキング!初心者が株式投資やNISAを始めるのにおすすめなのはどこ?

米国株|個別銘柄おすすめ6選

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米国株は全体的に、日本株よりも配当利回りが高いです。

米国企業は株主に利益を還元する意識が高く、何年も連続増配を続けている企業が多くあります。

ただし米国株は、為替リスク(ドル円のレート変動で、資産や利益が減るリスク)を伴う点に注意してください。

とはいえ、米国企業は日本企業よりも伸びしろがあると考える投資家も多く、人気の投資先です。

また米国個別株は、1株から取引できるので、少額分散投資も手軽にできます。

長期投資におすすめの米国個別銘柄は、次の通りです。

企業名株価直近配当利回り(税込)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)159.02 USD2.99%
アルトリア・グループ(MO)41.90 USD9.36%
フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)91.07 USD5.71%
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)149.32 USD2.52%
コカ・コーラ(KO)56.53 USD3.25%
エクソン・モービル(XOM)116.41 USD3.13%

※掲載データは2023年9月27日時点のものです。

①ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)

直近配当利回り(税込)2.99%
株価159.02 USD
時価総額382,922,411.00千ドル
PER(実績)23.28倍
PBR(実績)5.41倍
EPS(実績)6.83
BPS(実績)29.39

ジョンソン&ジョンソンは米国のニュージャージー州に本社を構え、医療とヘルスケアの分野でグローバルに展開する企業です。

医薬品、医療機器・診断、消費者向け製品の3部門で構成され、それぞれにおいて幅広い製品ラインナップを誇っています。

目薬から鎮痛剤、胃腸薬、栄養補助食品、心循環器疾患の治療薬まで、多岐にわたるヘルスケアニーズに応えている点が特徴です。

また、新型コロナウイルス感染症ワクチンの開発にも注力しています。

日本でもジョンソン&ジョンソンの製品はたくさん販売されており、日本株より高い配当利回りと、安定性が魅力の人気銘柄です。

「投資の神様」「オマハの賢人」とも呼ばれているウォーレン・バフェット氏の米投資持ち株会社のバークシャー・ハサウェイも、ジョンソン&ジョンソンに投資しています。

②アルトリア・グループ(MO)

直近配当利回り(税込)9.36%
株価41.90
時価総額74,356,158.00千ドル
PER(実績)13.13倍
PBR(実績)
EPS(実績)3.19
BPS(実績)-2.23

アルトリア・グループは、子会社を通じて、タバコ製品を製造・販売している持株会社です。

機械製葉巻、嗅ぎタバコ、パイプバコ、無煙バコなども製造しています。

また、ワインの製造・販売も手がけている会社です。

本社をバージニア州に置き、高配当が特徴の銘柄として知られています。

③フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)

直近配当利回り(税込)5.71%
株価91.07 USD
時価総額141,372,077.00千ドル
PER(実績)17.93倍
PBR(実績)不明
EPS(実績)5.08
BPS(実績)-8.01

フィリップ・モリス・インターナショナルは、世界中でタバコを製造・販売している企業です。

同社は、「マルボロ」や「メリット」、「パーラメント」などの有名な国際ブランドから、地域ブランドに至るまで、多様な製品を展開しています。

元々はアルトリア・グループと同じ会社でした。

注目度が高い米国企業のひとつです。

④プロクター・アンド・ギャンブル(PG)

直近配当利回り(税込)2.52%
株価149.32 USD
時価総額351,931,367.00千ドル
PER(実績)24.6倍
PBR(実績)7.54倍
EPS(実績)6.07
BPS(実績)19.8

「P&G」として日本でも知られているプロクター・アンド・ギャンブルは、多様な家庭用品やパーソナルケア用品を製造・販売している、有名な米国企業です。

同社の製品ラインナップは、ヘアケアからスキンケア、歯磨き粉、洗剤、ベビー用品など、あらゆる世代のニーズに対応しています。

世界中の大型小売店でP&Gの製品を見かけることができますよ。

オハイオ州シンシナティに本社を構え、革新と品質にフォーカスした製品開発で消費者の信頼を築いています。

⑤コカ・コーラ(KO)

直近配当利回り(税込)3.25%
株価56.53 USD
時価総額244,455,212.00千ドル
PER(実績)25.7倍
PBR(実績)10.15倍
EPS(実績)2.2
BPS(実績)5.57

コカ・コーラは、世界をリードするノン・アルコール飲料メーカーです。

500以上の多様なブランドを展開しています。

主力製品は、「コカ・コーラ」や「ダイエット・コーク」、「パワーエイド」、「ダサニ」、そして「ミニッツ・メイド」などです。

これらは世界中で愛されています。

コカ・コーラは、新興国における販路拡大が望めるとして注目されている銘柄です。

25年以上連続増配を続けている銘柄でもあります。

さらに、世界で最も成功した投資家として有名なウォーレン・バフェット氏のバークシャー社も、コカ・コーラの株を保有しており、長期投資におすすめな銘柄のひとつです。

⑥エクソン・モービル(XOM)

直近配当利回り(税込)3.13%
株価116.41 USD
時価総額464,068,590.00千ドル
PER(実績)8.78倍
PBR(実績)2.44倍
EPS(実績)13.26
BPS(実績)47.78

エクソン・モービルは、エネルギー業界のリーディングカンパニーです。

原油と天然ガスの探鉱から生産、さらには石油製品の製造と輸送に至るまで、一連のエネルギー関連事業を幅広く展開しています。

石油化学品の製造や発電事業にも携わる同社は、テキサスを拠点に世界中でそのビジネスを展開中です。

堅実な経営基盤を持つエクソン・モービルは25年以上にわたり増配を続けており、投資家からの信頼も厚い銘柄となっています。

関連記事:長期保有におすすめの米国株15選・米国株ETF4選!高配当株や成長株を厳選

おすすめ個別銘柄の選び方

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株初心者には、長期保有に適した個別銘柄がおすすめです。

短期間で株の売買を繰り返すより、要求されるテクニックや知識が少なく、安定したリターンを狙いやすいというメリットがあります。

初心者が長期保有に適した個別銘柄を選ぶときに意識したいポイントは、次の3点です。

個別銘柄の選び方
  1. 配当利回りの高さに注目する
  2. ファンダメンタルズ分析をする
  3. 少額ずつ分散投資をする

個別銘柄を選ぶ際は、株価の安さや配当利回りの高さだけでなく、企業の財務状態やビジネスの安定性も重要な要素となります。

1.配当利回りの高さに注目する

配当利回りが高い「高配当個別株」を長期保有する投資方法は、昔から人気があります。

配当利回りとは、企業が株主に対して配布する年間配当金が、株価に対して何%かをあらわした数値です。

「高配当株」とは、その名の通り、他の銘柄に比べて高い配当利回りを持つ株式のことを指します。

高配当銘柄のメリット

高配当銘柄のメリット

安定性が高い。

  • 配当金は乱高下しづらい
  • 高配当銘柄は株価の下落リスクが低い

高配当銘柄の大きな魅力は、株を持っているだけで安定したインカムゲインが期待できる点です。

配当金は株価よりも増減が安定しており、乱高下しません。

高配当銘柄は大幅な株価の上昇が期待しづらいですが、下落のリスクも低く、安定性があります。

投資家にとって安定したキャッシュフローを提供してくれる投資先です。

配当利回りだけで選ぶのはNG

配当利回りが高いほど、株を持っているだけで受け取れる利益が多いということなので、投資家にとっては魅力的に思えます。

しかし、すべての高配当株が投資に適しているわけではありません。

配当利回りの高さに目を奪われ、他の重要なファクターを見落としてしまうという失敗には注意しましょう。

たとえば配当利回りが5%の会社と4%の会社があったとして、このとき迷わず配当利回りが5%の会社を選んではいけません。

配当利回りが高いからといって即座に投資するのは危険であり、それぞれの銘柄の背景や財務健全性、企業の成長性も考慮に入れたうえで、賢く投資先を選ぶ必要があります。

財務優良で不況にも強い個別銘柄を選ぶ

ではどんな高配当銘柄を選べばいいのかというと、財務優良で不況にも強い個別銘柄です。

配当金の原資は企業の利益ですから、利益を上げていない企業からは、安定した配当金を期待することはできません。

財務が健全で、不況時にも利益を確保し続けることができる企業は、配当金が安定しており、長期的に株価も上昇する傾向です。

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要は、高い配当利回りだけでなく、収益性、安定性、安全性、成長性など、複数の角度から個別銘柄を評価し、バランスよくこれらの要素を満たす銘柄を選ぶことが、賢い高配当投資と言えるでしょう。

日本株の平均配当利回り

/困った女性
どの程度の配当利回りなら高配当と言えるの?

日本株の平均配当利回りを見てみましょう。

東証プライム市場上場の全銘柄の配当利回りを平均すると、2.17%です。

一方東証スタンダード市場上場の全銘柄は2.16%、東証グロース市場上場の全銘柄は0.35%となっています。

項目名前期基準予想
日経平均2.05%1.98%
JPX日経4001.99%1.97%
日経3002.05%2.02%
プライム全銘柄2.17%2.20%
プライム全銘柄(加重)2.16%2.19%
スタンダード全銘柄2.16%2.14%
スタンダード全銘柄(加重)2.07%1.99%
グロース全銘柄0.35%0.44%
グロース全銘柄(加重)0.26%0.33%

※2023年9月27日時点

配当利回りが高い銘柄の探し方

高配当株投資を考えている投資家は、まず最初に、配当利回りが高い個別銘柄のリストを取得しましょう。

日本には約3,700社の上場企業が存在しますが、その中でも特に「高配当株」と呼ばれ、魅力的な配当利回りを示す企業は限られています。

個別銘柄が配当利回り順に並べられたランキングは、投資関連サイトで誰でも簡単に閲覧可能です。

ただし先ほどもご説明した通り、単に配当利回りが高いだけの銘柄を選ぶのはリスクが伴います。

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株価が下がり続けると、たとえ高配当でもトータルでのリターンがマイナスになる可能性が考えられます。

そこで注目すべきは、安定して配当を支払い続け、かつ、将来的に株価が上昇する可能性がある銘柄です。

このような銘柄を見つけるためには、企業の財務データや業界動向、経済環境など、多角的な情報を元に分析を行ないます。

2.ファンダメンタルズ分析をする

優良企業の個別銘柄を買いたいと思っても、「どの会社なら良いのか判断できない」という方は多いでしょう。

本当に買うべき個別銘柄を見つけるには、ファンダメンタルズ分析が有効です。

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ファンダメンタルズ分析をすると、単に配当利回りが高いだけではない個別銘柄が見つかります。

ファンダメンタル分析とは、企業の財務諸表や業績、業界動向、経済環境などを深堀りして、投資対象となる企業の健全性や将来の利益を予測するための分析手法です。

多くの投資家が、個別銘柄の選び方に非常に有効と評価しています。

データから企業をじっくりと分析することで、その企業の収益力、財務健全性、リスクなどが明らかになり、将来の株価や安定性を予測する手助けになるのです。

例えば、企業の収益を示すEPS(1株あたり利益)、財務健全性を示すBPS(1株あたり純資産)などは、ファンダメンタル分析の中で重要な指標として利用されます。

また、ファンダメンタル分析には、企業の業界動向や競合他社との比較、マクロ経済の動向なども含まれます。

これらの情報を組み合わせて、企業の将来の成長性やポテンシャルを評価することができるため、長期的な投資においては非常に有効な手法です。

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感情や市場の一時的な動きに左右されず、冷静に投資判断を下すことが可能です。企業の真の価値を見極め、市場価格がその価値を反映していない時に投資を行うことで、長期的に安定したリターンを目指すことができます。

ファンダメンタルズ分析をするとはいっても、財務諸表にはさまざまなデータが載っていて、一体どこを見ればいいか分からないでしょう。

本当に優秀な個別銘柄を探すとき、特に注目すべきは、次の項目です。

個別銘柄のチェックポイント
  • 売上高:右肩上がりで大きな波がない
  • EPS(1株当たりの利益):右肩上がり
  • 営業利益率:10%以上
  • ROE(自己資本比率):最低40%ほど。60%が理想。80%以上だと良い
  • 営業活動によるCF:毎期黒字で上がり続けている
  • 現金・換金性の高い資産:増えていくのが理想
  • 1株あたり配当金:安定性・成長性も高い企業か確認
  • 配当性向:30%~50%ほど。高すぎる場合は注意。

特に多くの投資家が参考にしているデータは、「PER、PBR、ROE」という3つの指標です

PER、PBR、ROEは、株価情報が掲載されているさまざまなサイトで確認できます。

PERとは

投資指標の1つであるPER(Price Earnings Ratio)は、株価収益率のことです。

企業の株価が、1株あたりの純利益の何倍で取引されているかを示しています。

PERが低いほど、株価は割安と評価されることが多いです。

しかし業種や市場環境によって適正なPERは異なるため、同業種企業との比較や過去のデータとの比較が重要となります。

株価上昇に期待している投資家が多いと、PERが高い、つまり割高な状況でも、株が買われる傾向です。

反対に、株価上昇に期待している投資家が少ないと、PERが低くなる場合があります。

PERが低いからといってその銘柄を買っても、利益が見込めるとは限らない点に注意してください。

なお、PERは純利益がマイナスになっている場合、算出できません。

PBRとは

PBR(Price Book-Value Ratio)は、株価純資産倍率のことです。

企業の株価が1株あたりの純資産の何倍で取引されているかを示します。

PBRが1倍を下回る場合、株価は割安と考えられることが一般的です。

ただPBRも、低いPBRが続いている=その状態が本来の企業価値だと投資家たちに判断されている、という可能性があるので、「PBRが低いから買い」とは一概に言えません。

他の指標や企業業績などと併せて、複合的に判断しましょう。

ROEとは

ROE(Return On Equity)は、自己資本利益率のことです。

企業が自己資本をどれだけ効果的に利用して、利益を生み出しているかを示します。

ROEが高ければ高いほど、企業の経営効率が良いと評価されます。

反対に、ROEが低いほど、経営効率の悪い会社だと考えられるでしょう。

一般的に、ROEは10%以上だと望ましいです。

しかし業種によって平均値が異なるほか、たまたま大きな利益を出してROEが高くなる、というケースもあります。

ROEも絶対的な指標ではありません。

業種特有の要因や、企業の財務構造などを考慮して解釈する必要があります。

3.少額ずつ分散投資をする

個別銘柄の分析を通じて、高配当かつ安定性が高い、良さそうな企業の株を見つけられたとします。

このとき大切なのは、完璧に思える個別銘柄を見つけたとしても、集中投資は避けて分散投資を心がけることです。

分散投資とは、多様な業界やビジネスモデルに投資することで、リスクを分散し、安定したリターンを目指す戦略を指します。

個別銘柄への集中投資が危険な理由

例えば、ある投資家が完璧に思える高配当株を、3銘柄だけ保有している状況を考えてみましょう。

このとき予測できない市場の変動や企業の業績低下が起きると、1銘柄が大幅に下落しただけで、ポートフォリオ全体が大きなダメージを受ける可能性があります。

集中投資の失敗例

3銘柄だけに投資して、月3万円の配当金を得ていた投資家

→1銘柄の配当金が無配になると、利益は月2万円に減少する。33%の減収。

株価も同様に大きく下落する可能性がある。

個別銘柄は70~80銘柄ほど保有する

ポートフォリオを多様な銘柄で構築することが重要です。

たくさんの銘柄を持つことで、リスクを軽減し、市場の変動に強いポートフォリオを築くことができます。

具体的には、最低でも30銘柄~50銘柄、最終的には70~80銘柄ほどの保有を目指すのがおすすめです。

もちろん初心者は、少ない銘柄数からスタートするのが一般的でしょう。

経験と知識を身に付けながら、徐々に銘柄数を増やし、分散投資を徹底していきます。

いろいろなセクターに分散投資する

インカムゲイン狙いの長期投資をするなら、ポートフォリオ全体を見たとき、1銘柄・1セクターの配当金割合が高くなることは避けるべきです。

いろいろなセクターにバランスよく投資すると、不測の事態や市場の大幅な変動にも対応しやすくなります。

たとえば金融セクターだけでポートフォリオを構築すると、金融セクターが不調になった際のリスクが大きくなるので、多様な業界やビジネスモデルに投資してリスクを軽減する戦略を採るべきです。

関連記事:子供と楽しめるおすすめ株主優待17選!お菓子・外食・テーマパークなどの銘柄を厳選

おすすめ個別銘柄への投資を成功させるコツ

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個別銘柄を買ったあとに難しいのが、ポートフォリオのリバランスです。

インカムゲイン重視の長期投資では、一度買った銘柄は簡単に売らないほうがよいとされています。

その理由を押さえて、おすすめ個別銘柄への投資を成功させましょう。

株価・配当金が安定しているかどうかはポートフォリオ全体で確認する

保有している個別銘柄の損切り判断は、投資家にとって非常にデリケートかつ重要な問題です。

3か月間の投資で、例えば5つの銘柄のうち1つが8%のマイナスを記録したとします。

この時、多くの初心者投資家はそのマイナスの銘柄に焦点を当て、感情的になりがちです。

しかし、冷静にポートフォリオ全体を評価する必要があります。

業界の好調・不調には波がある

大前提として、投資の世界には波があることを知っておきましょう。

市場のサイクル、業種のサイクルが投資銘柄の価格に影響を与えるため、全ての銘柄が常にプラスを記録することはありません。

たとえばAの業界が好調でBの業界が不調な時期もあれば、その逆もあります。

いろいろな業界に分散投資するのがコツだとお伝えしてきましたが、マイナスになった銘柄を次々に損切りしていると、結果として特定のセクターに偏ったバランスの悪いポートフォリオになってしまいます。

個別銘柄の価格動向に一喜一憂せず、株価・配当金が安定しているかどうかは、ポートフォリオ全体で評価することが大切です。

過去のパフォーマンスやクオリティを基に選定した銘柄であれば、価格の一時的な下落は市場の波や一時的な要因に起因することもあります。

こうしたケースで感情に流されて損切りを行ってしまうと、将来的なリカバリーや利益の機会を逃してしまうかもしれません。

個別銘柄の入れ替えが必要なケースとは?

もちろん、銘柄のファンダメンタルズや業績が大幅に悪化している場合、リスクの再評価と損切りが必要となる場合もあります。

それでも、その判断はデータと分析に基づいて、冷静に行うことが大切です。

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ポートフォリオ全体の安定した配当収入と価格の成長を優先する視点を持つことが、長期的な成功に繋がります。

短期的な利益の獲得は避ける

初心者の方が短期間で利益獲得を目指すのは、避けるべきです。

なぜなら、株価の短期的な変動は予測が非常に難しく、その不確実性がリスクを高めてしまうからです。

株価が少し上昇したからといって、すぐに売却すると、小さな利益を取引手数料が潰してしまうケースもあります。

中長期的な視点で投資する

初心者は中長期的な視点で投資する姿勢を持つことが大切です。

売却益を狙う場合、あらかじめ「株価がこれだけ上昇したら売却する」という明確な基準を設け、冷静にそのタイミングを待つ姿勢が求められます。

また、株価が一時的に下落しても、パニックにならずに自分が設定したルールに従うことが大切です。

他人の意見や市場の一時的な動きに流されず、自分の投資方針を堅持することで、長期的に安定したリターンを追求する道が開けます。

関連記事:10万円以下で買える株主優待銘柄おすすめ10選!高配当・食品系など魅力的な優待を紹介

個別銘柄の購入におすすめの証券会社3選

株を購入するには、証券会社で口座開設が必要です。

個別銘柄の購入におすすめの証券会社3選をご紹介します。

おすすめの証券会社3選
  • 楽天証券
  • SBI証券
  • マネックス証券

投資を始める際、証券会社選びは非常に重要です。

手数料の安さ、使いやすさ、提供情報など、多角的に考えて選ぶ必要があります。

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関連記事:楽天証券の評判・口コミまとめ!ポイント投資や手数料も解説

2.国内株式の個人取引シェア1位「SBI証券」

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株式以外債券
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CFD
金/銀/プラチナ
先物・オプション
保険
口座開設・取引までの日数最短翌営業日
特徴圧倒的口座数
100万円まで手数料0円
充実のサービス

SBI証券は口座数が1,000万を突破した、国内最大級のネット証券として名を馳せています。

SBI証券も、手数料の安さや銘柄数の多さといった、総合力の高さに定評があるネット証券です。

特に国内株では、個人取引シェアナンバーワンとなっています。

この背景には、SBI証券の手数料の安さが大きく関係しているでしょう。

さらに、25歳以下の方は国内株式の手数料が実質無料という、非常に魅力的なサービスを展開しています。

若い投資家も気軽に株式投資をスタートできるネット証券です。

また、1株から多様な銘柄に分散投資ができます。

個別株取引にぴったりな、おすすめの証券会社です。

\口座数&総合力No.1!/

関連記事:SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説

3.米国株投資なら「マネックス証券」

マネックス証券

総合評価
コスト
信頼性
NISA/つみたてNISA
投資信託1,235件
株式以外債券
FX
先物・オプション
金・プラチナ
口座開設・取引までの日数 最短翌営業日
特徴100円から始められる
米国株に強い
お得なマネックスポイント

マネックス証券は、2023年3月の時点で、総口座数が221万件を突破しました。

大手ネット証券の一角として広く知られています。

マネックス証券は米国個別株の取引に強いです。

米国株の時間外取引ができるので、米国市場が閉まっている時間でも、米国の動向に素早く対応できます。

また、米国株・中国株の銘柄数が多いのも特徴です。

日本株においても1株単位での取引が可能となっているため、少額から投資を開始したい初心者や、ポートフォリオの分散を図りたい方にもおすすめできます。

さらに、マネックス証券には「銘柄スカウター」という便利なツールがあります。

個別銘柄の分析に重宝すると評判です。

米国株の個別銘柄を取引するなら、ぜひマネックス証券で口座開設を検討してください。

\無料ではじめる!/

関連記事:マネックス証券の評判・口コミまとめ!米国株やIPOの人気についても解説

初心者が個別銘柄を買うなら長期運用がおすすめ!

今回は、今買うべきおすすめの日本株と米国株をご紹介してきました。

初心者が個別銘柄を長期保有するなら、安定的に配当金を出していて経営基盤が強い企業がおすすめです。

このような高クオリティの優良個別銘柄は、高配当ランキングの株を分析することで見つけられます。

単に高配当なだけではなく、今後も安定して配当金を出してくれそうかどうか、しっかり見極めることが重要です。

日々変化する株価に一喜一憂するのではなく、企業の本質的な価値を見極めて投資しましょう。

関連記事:株式投資が動画で学べるおすすめYouTuber10選!【初心者向け・登録者数が多い】

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