株を始める最低資金は数百円です。
とはいえ、数百円あれば株式投資で利益を生み出して生活が豊かになるとまでは言えません。
株式投資で失敗しないためにも、用意すべき資金額がいくらかを徹底解説。
数百円の少額投資を始めるうえでのポイントもまとめました。
これから長く投資と向き合っていくためにも、正しい知識を身につけて投資生活に役立てましょう。
関連記事:【10社厳選】ネット証券会社おすすめランキング!初心者に人気の証券を紹介
株を始める最低資金はいくら?
株式投資は最低数百円から始められます。
数十万円必要なイメージを持っている方もいるかもしれませんが、資金が少額でも投資は始められるのです。
少額投資の方法は大きく分けて3種類。
- 1株から買う
- 金額指定で買う
- 積立投資
それぞれ解説していきます。
1株から買う
通常株は1単元、つまり100株ごとに買うシステムです。
ですが単元未満で株を買える証券会社もあります。
単元未満株であれば、1株ずつ変えるため通常の1/100で購入することが可能。
数百円で株式投資を始められるのです。
1単元(100株)で買うと…
現在東証一部で株価が最も高いのは、ユニクロで有名な「ファーストリテイリング(9983)」です。
株価は65,620円、1単元で買おうと思うと6,562,000円の資金が必要となります。
600万円以上を投資にいきなりつぎ込むのはなかなかハードルが高いですよね。
大金を用意できる人はそう多くはない、もっと多くの人に取引をしてもらいたい、そこで証券会社は1株単位で取引できるサービスを提供しているのです。
金額指定で買う
金額指定で株を購入できるサービスもあります。
場合によっては、0.2株分など1株未満で買えることも。
自分の投資したい金額で買えるため、使い勝手の良いサービスだといえますね。
1株単位で買えるサービスと比べると、扱っている証券会社は少なめです。
配当金も受け取れる
1単元持っていなかったとしても、配当金を受け取ることができます。
株式投資としてきちんと運用できるのは嬉しいポイントですね。
100万円あれば、100銘柄に1万円ずつ投資するといった運用方法も可能です。
積立投資
投資信託は100円から始めることもできるため、少額投資に最適です。
毎月コツコツ一定金額分購入していけば、積立投資が可能。
また投資信託はプロが代わりに投資先を決めて運用してくれる金融商品ですから、知識がない初心者でも取り組みやすいといえます。
投資先も多いため、リスクの分散ができるのも大きなメリットですね。
自動で積み立てていける
多くの証券会社が、積み立てを口座から自動引き落としで行ってくれます。
わざわざ毎月自分で「100円追加で投資しなきゃ…」と行動を起こす必要はありません。
手軽に投資ができるサービスとして人気を集めています。
関連記事:株の始め方やコツって?初心者にも分かりやすく徹底解説
少額で株式投資をするメリット・デメリット
少額で株式投資を始めるなら、メリットとデメリットを整理しておきましょう。
投資に取り組むうえで、リスクとリターンを把握しておくことはとても重要です。
まずはメリットから解説していきますよ。
少額で株式投資するメリット
- リスクが低い
- 気軽に始められる
- インカムゲインを得られる
- 税制上の優遇を受けやすい
- 東証1部上場銘柄に投資可能
リスクが低い
投資する金額が少なければ少ないほど、損失の金額も少なくなるためリスクが低いといえます。
大金をつぎ込めば大失敗ですが、少額であればかすり傷で済むことも。
100万円を1つの銘柄にすべてつぎ込むよりも、100の銘柄に1万円ずつ少額投資をしたほうがリスクは分散します。
どこかの銘柄で損失が発生しても、他の銘柄による利益でカバーできるわけですね。
気軽に始められる
少額投資のメリットは、ハードルの低さにもあります。
初心者にとって、初めて挑戦する株式投資に多額の資金を使うのはとても勇気がいることです。
10万円使うのと数百円使うのとでは、心の持ちようが変わってきます。
少額であれば気軽に始められるため、初心者にこそオススメの投資スタイルだといえますね。
インカムゲインを得られる
インカムゲインとは、株を保有しているときに発生する利益のことです。
例えば配当金や、株主優待。
配当金が出る銘柄であれば、少額であっても株を保有さえしていれば利益を得られます。
企業によってはお得な株主優待も楽しめるでしょう。
配当金や株主優待を目当てにして、投資先を選ぶのも1つの手ですね。
税制上の優遇を受けやすい
つみたてNISAやiDeCoなど、税制上の優遇を活用することで利益に発生する税金を非課税にできます。
例えばつみたてNISAでは、非課税枠の上限は年間40万円です。
少額投資であれば、存分に制度を活用できるわけですね。
税率が20.315%であることを考えれば、無視できない要素です。
東証1部上場銘柄に投資可能
株式投資額を10万円にすることによって東証1部上場銘柄に投資可能になります。
実は東証一部上場の企業の中、3分の1程度の企業は10万円以内で株式を購入できます。
そもそも東証1部上場企業とは、厳しい審査に通過できていて、信頼度の高い企業のことです。
業績が悪化したとしても株価が暴落する可能性が低いため、安定した投資をすることができます。
初心者が投資をする場合、できるだけリスクは負いたくないですよね。
そんな観点からも東証1部上場銘柄に投資可能な10万円を最低資金にするメリットはあります。
ただし、東証1部上場銘柄だからといって必ず倒産しないとは言い切れません。
最低限、投資を検討している企業の将来性を考える必要はあるので気をつけましょう。
少額で株式投資するデメリット
- 利益が小さい
- 手数料が高いとプラマイゼロになりかねない
- 分散投資ができない
利益が小さい
損失が小さくなるのは少額投資のメリットですが、同時に利益も小さくなってしまいます。
株式投資において、リスクとリターンは表裏一体。
大金を稼ごうと思えばある程度のリスクは付きまとうものです。
リスクを低くできる少額投資で利益を得るためには、それなりの期間が必要になることを覚悟しておきましょう。
手数料が高いとプラマイゼロになりかねない
少額投資では、手数料が割高になってしまうこともあります。
せっかく利益が出ても、手数料で差し引きゼロになっては意味がありませんよね。
最悪マイナスになってしまう可能性もあります。
取引の数が多ければ多いほど手数料はかさんでいきますから、利益を考えるのであれば長期的に保有するのがオススメですよ。
関連記事:【初心者必見】おすすめ資産運用5選!少額から始められる方法をご紹介
分散投資ができない
10万円の資金で株式投資をする場合、分散投資をすることが難しいです。
株式投資ですべて1つの銘柄を購入するとなると、その企業の業績が悪化した際に一気にピンチになってしまいます。
しかし分散投資をしていれば、ある程度リスク分散ができるので、安定して運用できるようになりますね。
東証一部上場企業で1株5万円以下の企業は170社程度しかありません。
そのため、10万円という資金ではほとんどリスク分散ができないということになりますね。
単一銘柄を購入したいと考えているのであれば10万円でも足りますが、しっかりとリスク分散まで考えるのであれば10万円では少ないと覚えておいてください。
株式投資はいくら資金を用意すべき?
少額から始められるとはいえ、100円投資をずっと続けていてもなかなか資産は増えていきません。
ある程度まとまった資金を用意すべきです。
株式投資を始めるうえで目安となるのは「10万円」。
資金に余裕があれば、「100万円」用意しましょう。
10万円で株式投資
資産運用をしたいと考えるなら、10万円は用意しておきたいところです。
もちろん損失を被るリスクもありますが、10万円で始めればどんなに失敗したとしても10万円までしか損はしません。
ある程度のリスクで済むのは大きなメリットですね。
一方で大きなリターンは得にくいため、少しずつ利益を積み重ねていくこととなるでしょう。
初心者の場合、いきなり稼ぐことはかなり難しいですから、まずは知識と経験を積み上げるつもりで取り組むのがベター。
10万円で株式投資をする場合は、下記のような銘柄に投資ができます。
- 楽天グループ(4755)
- マルシェ(7524)
- ビックカメラ(3048)
- 住友化学(4055)
- 三菱UFJFG(8306)
- セブン銀行(8410)
あくまでも上記は一例です。
10万円あれば、東証一部上場企業のうち約3割の株式が購入可能になります。
単元未満株であれば、複数の銘柄に投資することも難しくはないでしょう。
100万円で株式投資
まとまった資金があるのであれば、100万円から株式投資を始めるのもオススメ。
あまり大金過ぎると初心者にはリスクが大きすぎますから、多くても100万円が最大の目安としておきたいところです。
100万円あれば投資先も複数選んでリスクを分散できますし、利益も上げやすくなります。
初心者からすればいきなり100万円からスタートすると、リスクや管理面でかなり大変であることは覚えておきましょう。
投資先を分散させることはリスクの低さにつながりますが、その分管理が大変になります。
情報収集も追いつかなくなり、結果損失が膨らんでしまうことも。
初心者はできれば10万円から始めて、慣れてきたら100万円とステップアップしていくのがオススメです。
関連記事:不労所得で月10万円達成する方法!注意点とコツもご紹介【初心者必見】
株式投資の最低資金が10万円といわれている理由
株式投資の最低資金が10万円といわれている理由について解説します。
具体的には以下の通りです。
- 1単元から購入できます
- 単元未満株を購入することで分散投資ができる
これらについてそれぞれ解説します。
小型株であれば1単元から購入できる
10万円だと株式投資が全然できないと思うかもしれません。
10万円もあれば、東証1部上場の3分の1程度の銘柄が購入できるようになっています。
大企業に投資したいと考えている場合には、10万円では厳しいですが小型・中型株であれば投資可能です。
小型株や中型株はこれから伸び続けて大企業になっていくことも想定できるので、10万円で投資しておくメリットも大きいですよ!
小さい投資額で巨額のリターンを得たいと思っている方におすすめです。
単元未満株を購入することで分散投資ができる
単元未満株を購入することで分散投資ができます。
10万円を1つの株の購入にすべて充てるのはおすすめできません。
そこで単元未満株を分散して購入することによって、リスク分散できるメリットがあります。
リスクヘッジは非常に重要なので、しっかりと分散することを考えて購入しましょう。
初心者が少額投資で意識すべきポイント
とりあえずで始めることもいいかもしれませんが、それだけで利益が出るほど株式投資は甘くありません。
数百円の投資だったとしても、適当に運用していてはもったいないというもの。
初心者が注意しておきたい、少額投資のポイントをまとめました。
ポイントをおさえて、効率よく資産運用していきましょう。
- 株式投資の仕組みを理解する
- 投資スタイルを決める
- 生活費を確保しておく
- 日々の生活から投資を意識する
株式投資の仕組みを理解する
株式投資に取り組むのであれば、仕組みをきちんと理解しておきましょう。
そもそも株とは、企業が事業に必要な資金調達のために発行するものです。
株主になるということは、出資者であり企業のオーナーになることでもあるわけですね。
株式投資で得られる利益についても整理しておきましょう。
株式投資で得られる利益
- 値上がり益
- 配当金
- 株主優待
まず値上がり益ですが、株を購入した金額と売却した金額の差で発生する利益のことを指します。
株価は日々変動するものです。
例えば1,000円で買った株が、翌日1,001円で売れたとすれば1円の利益となります。
逆に、1,000円で売った株を翌日999円で買えたとしても1円の利益が発生したといえますね。
続いて配当金。
配当金は、年に1~2回企業から株主に支払われるもので、株を保有しているだけで発生する利益です。
銘柄によっては配当金が発生するものもあれば発生しないものもあります。
長期的に継続して利益を積み上げていける、安定性の高い利益です。
最後に株主優待。
企業から株主へ、自社製品やお得な優待券などを提供してくれるものです。
企業によって内容が変わるのが株主優待の魅力であり、株主優待目当てで投資をする方も多くいます。
投資スタイルを決める
投資スタイルは大きく4つに分けられます。
- 成長株投資(グロース運用)
- 割安株投資(バリュー運用)
- 短期運用
- 長期運用
自分に合った投資スタイルを見つけましょう。
結果が出ないとしても、投資スタイルをすぐに変えてはいけません。
きちんと経験を身に付けていくことが重要です。
成長株投資(グロース運用)
成長性の高い株に絞って投資するスタイルです。
今後成長し株価が上昇する銘柄に絞って投資をします。
もちろん企業が成長せずに、倒産してしまうリスクもあります。
企業の成長性を測る指標はたくさんあります。
例えば配当性向。
配当性向の割合で、その企業がどれくらい自社に投資をしているかがわかります。
成長性のある企業は事業拡大のため自社への投資が多く、配当性向は0%に近い数値です。
他の指標も参考にして、成長が見込める銘柄を見つけて投資をしていき利益を生み出します。
割安株投資(バリュー運用)
配当金狙いで運用する投資スタイルです。
成長安定期に入った企業が多く、大きな成長はなくとも安定性が魅力的な銘柄に投資していきます。
また本来の企業価値よりも割安な銘柄に投資をすることで、正当な評価をされたときに値上がり分の利益を得られる強みもあります。
株式投資で利益を得るために、割安で購入して、より高額で売って利益を得るわけです。
逆に割高であると感じたなら買う必要はありません。
財務体質が健全かどうかも、割安株を見つけるうえで重要な指標です。
短期運用
投資をするうえで必ず意識しておきたいのが、取り組む期間です。
短期的に運用する場合は、主に値上がり益を狙いに行き、取引を繰り返していくスタイルとなります。
経験を沢山詰めるという意味では初心者にオススメですが、失敗も多くなりやすいため取り組む際は注意が必要です。
今から始める場合は、できるだけ値動きが小さく低リスクな銘柄を選ぶようにしましょう。
短期運用で利益を積み重ね続けることは難しいです。
予想が当たり利益が発生した、これを沢山再現することはプロの投資家でも簡単ではありません。
長期運用
長期的に株を保有し運用するスタイルです。
短期よりもリスクは低く、その分利益もほどほど。
もちろん銘柄によっては大きな利益も期待できますが、基本的にはローリスクローリターンです。
もちろんメリットもあります。
長期的に投資金額を増やしていけば、年々利益を増やしていくことも可能。
複利効果を高めやすいのです。
また頻繁に動く株価に左右されない部分も大きな魅力。
日々一喜一憂をしなくても済むのは、精神的な負担も軽くなります。
取り組む時間も短期より少なく済むため、忙しい方でも取り組みやすいスタイルです。
生活費を確保しておく
投資をしていくうえで、生活費を確保することは大前提です。
余裕のある資金で運用しなければ、万が一の事態に対応できなくなります。
損失が膨らんでしまった時に、生活費を削って投資することだけは絶対にやめましょう。
初心者のうちは利益を追い求めるのではなく、勉強するつもりで取り組むことをオススメします。
損失が出る前提の気持ちでいれば、焦ることもありません。
3か月分の生活費はいつも確保しておけると良いですね。
日々の生活から投資を意識する
投資に取り組むのであれば、毎日投資について考える時間を少しでも作っておくべきです。
ただなんとなく投資をしていても、知識や経験は身についていきません。
利益や損失が発生した時に、「なぜそうなったのか」「再現するにはどうしたらいいのか」を考えることが重要です。
また日々の情報収集も投資に活きてくるでしょう。
少額だとしても、きちんと投資と向き合うことで利益を生み出せるようになっていきます。
なんとなく取り組まずに、目標を立てて取り組みましょう。
関連記事:株を買うタイミングはいつ?初心者が知っておきたい株の買い方・売り方
少額投資をするならSBI証券がオススメ!
総合評価 | |
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コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,632件 |
株式以外 | 債券 FX CFD 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
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まとめ:株を始める最低資金は10万円が目安
株を始めるのであれば、最低資金は10万円が目安です。
確かに数百円からでも投資は始められますが、それで利益を生み出すことは非常に難しいです。
例え利益が出たとしても、手数料で相殺されてしまうかもしれません。
もちろん経験を積むために始めるのはいいことです。
10万円がしばらく用意できそうにないのならば、数百円でも投資を始めるのも1つの手です。
投資は早く始めれば始めるほどメリットも多いもの。
10万円が用意できないとしても、口座開設は無料ですから今すぐ行動を起こすことが重要です。
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