米国株の買い方・始め方を、初心者向けにやさしく解説します。
米国の株式市場は、過去30年にわたって上昇傾向です。
途中で大きな下落があってもV字回復し、高値を更新し続けています。
米国企業の高い成長性を見込んで、米国株をポートフォリオの中心に据えた投資スタイルも人気ですよね。
とはいえ「米国株の買い方がわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は米国株の買い方や、米国株を買うにあたっておすすめのネット証券を紹介。
これから米国株を買いたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
- 米国株の買い方や取引までの流れを知りたい
- 米国株の魅力ってなに?
- 米国株におすすめのネット証券を教えてほしい
- 米国株によくある質問って?(取引時間・税金・最低取引単位など)
米国株の買い方・取引の流れ
初心者に向けて、米国株の買い方を5STEPでやさしく解説します。
取引完了までの流れを一緒に見ていきましょう。
- 証券総合口座を開設する
- 外国株取引用の口座を開設する
- 総合口座から外国株式取引用口座に資金を移す
- 円をドルに両替する
- 買いたい銘柄を注文する
①証券総合口座を開設する
米国株の取引を始めるには、まず証券会社で総合口座を開設する必要があります。
総合口座を持っていないと、外国株取引用の口座は作れません。
口座開設は無料で、口座の維持に費用は不要です。
身分証さえあれば、各証券会社のインターネットサイトから簡単に申し込めます。
最短即日で口座開設できる会社が多いですよ。
米国株向け証券会社の選び方
米国株の取り扱いがない証券会社もあります。
気になる証券会社を見つけたら、米国株を取り扱っているか、銘柄数は充分かといったポイントをまず確認しておきましょう。
- 米国株の取り扱いがあるか
- 米国株の銘柄数は多いか
- 個別米国株だけではなく、米国株に投資できる投資信託やETFの銘柄数は豊富か
- 手数料は安いか
- 米国株の時間外取引はできるか
- 米国株の情報提供は多いか
証券会社には以下の3タイプがあります。
- 店舗で対面取引ができる「総合証券」
- ネット完結型の「ネット証券」
- スマホ取引前提の「スマホ証券」
総合証券は手数料が高く、スマホ証券はサービス内容が限定的で米国株に弱いこともあります。
米国株取引に一番おすすめなのは、ネット証券です。
手数料が安く、米国株の銘柄数も充実している会社が豊富に見つかります。
すでに総合口座を開設している場合、その証券会社が米国株取引に対応しているかを確認してください。
②外国株取引用の口座を開設する
総合証券口座の開設完了通知を受け取ったら、次は外国株取引用の口座を開設します。
- 証券会社のサイトから、IDやパスワードを入力してログインする。
- 外国株取引用口座の開設を選択し、申請する。
総合証券口座を開設するときは、申し込んでから何日か待たなければならないことが多いですが、外国株取引用の口座はその場ですぐ開設完了します。
また身分証を提出したり、面倒な手続きをしたりする必要はありません。
証券会社によっては、新規口座開設して米国株取引を始めるユーザーに向けて、お得なキャンペーンを実施しています。
キャンペーン実施期間中に口座開設すると、お得に取引開始できますよ。
③総合口座から外国株式取引用口座に資金を移す
外国株取引用口座の開設が完了したら、次は以下の流れで資金を入金します。
- 自分が普段使っている銀行の口座から、証券会社の総合口座へ入金
- 証券会社の総合口座から、外国株式取引用口座に資金を移す
普段使っている銀行の口座から、外国株式取引用口座に直接入金はできないので、注意してください。
いったん総合口座への入金を挟み、それから外国株式取引用口座に資金を移す必要があります。
外国株式取引用口座に入金する手順
証券会社によって手順は若干異なりますが、総合口座から外国株式取引用口座に資金を移動させるときは、おおかまに以下の流れで進めます。
- 証券会社の公式サイトにログイン。
- 入出金の項目から、自分が普段使っている銀行を選択。
- 証券会社の総合口座に即時入金したい金額を指定。
- 総合口座への入金完了を確認したら、資金振替の項目から総合口座→外国株取引口座への振替を選択。
- 外国株取引口座に移動させたい金額を指定。
- 振替完了!
④円をドルに両替する
外国株取引用口座に資金を入金したら、円をドルに両替してから取引するか、円のまま取引するか選びます。
「円貨決済」と「外貨決済」の違い
米国株には以下2通りの決済方法があります。
- 「円貨決済」…日本円でそのまま取引
- 「外貨決済」…米ドルへ両替してから取引
円貨決済では、自分で円を米ドルに両替する必要がありません。
手軽に取引開始できるので、初心者におすすめです。
ただし円貨決済では、一定の手数料が必要になります。
外貨決済よりコストが割高になるので注意しましょう。
コストを抑えたい人や米国株を頻繁に売買したい人には、外貨決済が向いています。
為替振替の手順
円→米ドルのような、異なる通貨への両替を「為替振替(かわせふりかえ)」といいます。
為替振替は各証券会社の振替ページからおこなえますよ。
両替したい金額を入力して手続きしましょう。
⑤買いたい銘柄を注文する
資金の準備が完了したら、いよいよ取引開始です。
まずは買いたい銘柄を注文してみましょう。
注文方法は日本株とあまり変わりません。
- 注文したい銘柄を検索。
- 数量と注文方法を入力。
- 「買い」を選択。
- 注文確認画面を確認して、注文確定。
日本株は100株単位での取引がおこなわれていますが、米国株は単元未満株取引を利用しなくても、1株から売買できます。
買いたい銘柄が決まっている場合、ティッカーシンボル(銘柄コード)を入力すると検索しやすくなりますよ。
数字の桁数に間違いがないかなど、注文確認画面をよく確認をするように気を付けましょう!
どんな銘柄を買えばいいか迷っている人は、下記サイトでおすすめの米国株を紹介していますので、購入時の参考にしてください。
関連記事:米国株銘柄のおすすめ10選!米国株に強いネット証券3社も紹介
米国株を買う時に注意すること
米国株の買い方や取引をする上で注意すべきことを3点にまとめましたので確認していきましょう。
- 為替に影響を受ける
- 取引時間は日本の深夜帯
- ストップ高・ストップ安がない
為替変動に影響を受けやすい
米国株の取引きにあたり、ドルと円の為替レートの変動により円換算の価額が下落してしまう、「為替リスク」に注意しましょう。
為替相場の影響を受けやすいため、日ごろから為替相場の動向に注目しておくと良いですよ。
取引時間は日本の深夜帯から翌朝にかけて
アメリカの証券取引所の取引時間は、現地時間で、9:30~16:00です。
日本時間でいうと、23:00~翌朝6:00の深夜帯となります。
また、サマータイムが適用される点、アメリカの東西でも時差が異なる点に注意しましょう。
ストップ高・ストップ安がない
日本の証券取引所では、各銘柄の価格に応じて「ストップ高・ストップ安」と呼ばれる制限値幅が定められています。
この仕組みは市場の混乱を避け、投資家の保護を目的に設けられています。
しかし米国株投資は、「ストップ高・ストップ安」といった制限がないので要注意です。
株価変動によって一気に大きな利益を手にすることができる反面、大幅な下落で大損するリスクがあります。
米国株の魅力と日本株との違い
米国株とは、経済大国であるアメリカ合衆国で取引されている株式を指します。
日本では東京証券取引所(東証)などの取引所で株式取引がおこなわれており、アメリカではニューヨーク証券取引所やナスダック(NASDAQ)で米国株の取引がおこなわれています。
米国株は誰もが知る有名企業(アップルやマイクロソフトなど)に投資できるのが魅力です。
また、さらに米国株の魅力は下記3点がありますよ。
- 1株から少額投資できる
- 配当が年4回ある
- 日本株式と比較して高配当である
有名企業に1株から投資できるだけでなく、株主還元に力を入れている米国株式では、日本と比較して配当利回りが高い傾向にあります。
また、日本と違い株主優待制度はありませんが、基本的に配当を年4回受けられるので、定期的な収入が見込めるのが米国株の魅力です。
米国株と日本株の違い
ここでは米国株と日本株の違いを3つにまとめました。
- 株の銘柄コード
- 購入単位(1株から)
- 配当のタイミング
米国株の銘柄コードは「アップル(AAPL)」や「マイクロソフト(MSFT)」のようにアルファベットで表記され、ティッカーシンボルとも呼ばれています。
日本株の銘柄コードは4桁の数字で表記されていますね。
また、米国株は先述の通り、1株から購入可能です。
日本株の購入単位は100株などを1単元として購入するのが一般的ですが、実はこれは日本株特有の買い方になります。
最近では、日本株も1株からの購入が可能な証券会社が、増えつつありますね。
配当のタイミングも、日本では年1、2回が一般的なのに対して、米国株は基本的に年4回あります。
少額から気軽に取引が始められ、安定した収入が見込めるのはうれしいですね。
米国株におすすめのネット証券3社
米国株に強いネット証券からおすすめ3社を紹介します。
- マネックス証券
- SBI証券
- 松井証券
マネックス証券
総合評価 | |
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コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,235件 |
株式以外 | 債券 FX 先物・オプション 金・プラチナ |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 100円から始められる 米国株に強い お得なマネックスポイント |
マネックス証券は、米国株に強いと人気のネット証券です。
米国株の取扱い銘柄は豊富で4300本以上と、ネット証券の中でもトップクラスを誇ります。
米国株の特定口座や時間外取引の対応に加え、リアルタイム株価情報も無料提供しているのが特徴です。
米国株専用のアプリは初心者でも使いやすく、積極的に米国株投資をおこないたい人におすすめのネット証券です。
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関連記事:マネックス証券の評判・口コミまとめ!米国株やIPOの人気についても解説
SBI証券
総合評価 | |
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コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,632件 |
株式以外 | 債券 FX CFD 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 圧倒的口座数 100万円まで手数料0円 充実のサービス |
SBI証券は、ネット証券最大規模の初心者に最も選ばれる大手ネット証券です。
米国株に関する決算速報ニュースや投資レポートが豊富で、気になる米国企業の情報収集がしやすいのが特徴です。
取引手数料の安さと取扱い銘柄の豊富さも魅力ですね。
投資初心者から上級者まで、幅広く利用されているネット証券ですよ。
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関連記事:SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説
松井証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,580件 |
株式以外 | FX 先物・オプション |
口座開設・取引までの日数 | 最短3日 |
特徴 | 使い勝手の良いツール お得な手数料 手厚いサービス |
100年の歴史を誇る松井証券では、豊富なノウハウからなる手厚いサポートで、初心者でも安心してスタートできるネット証券です。
松井証券では、米国株は初めて、という人でも安心の業界最安水準の手数料体系を実現しています。
また、独自の米国株の投資情報メディアがあり、リアルタイム株価情報を無料提供しているのが特徴です。
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関連記事:松井証券の評判・口コミまとめ!手数料や投資信託についても解説
米国株でよくある質問Q&A
米国株について、よくある質問をQ&A形式でまとめましたので、チェックしてください。
米国株の取引時間は?
先述にもありますが、米国株の取引時間はアメリカの現地時間で、9:30~16:00です。
日本時間でいうと、23:00~翌朝6:00の深夜帯となります。
また、サマータイムが適用されると取引時間は、22:30~翌朝5:00に変わります。
アメリカの東西でも時差が異なる点に注意しましょう。
基本的に米国株の取引時間は、日本時間で深夜から翌朝にかけてになります。
米国株の税金は日本とは違う?
米国株取引にかかる税金は、基本的に国内の株式取引の税金と同じです。
株式売却時に課せられる売却益は、米国現地では非課税ですが、日本国内にて約20%課税されるので注意しましょう。
- 譲渡益課税・・・売却益に対する税金
- 配当課税 ・・・配当金に対する税金
初心者は、「源泉徴収ありの特定口座」を開設しておくと、口座を持つ証券会社が自動的に税金を引いてくれて、確定申告が不要になるのでおすすめですよ!
米国株の最低取引単位は?
日本の株式取引は基本的に100株単位が原則ですが、アメリカでは1株単位から取引が可能です。
そのため、日本株と比較して少額の資金で取引を始められるのが特徴です。
もちろん、10株や100株のようにまとめて注文することも可能ですよ。
莫大な資金がなくても、世界的に有名企業の株主になれるのが魅力ですね。
まとめ~米国株は日本株より高配当が期待できるが注意も必要~
このページでは、米国株の買い方や取引の始め方について解説してきました。
米国株取引は、日本株と比較して配当利回りが高いうえに、配当が年4回あり安定した収入が見込めます。
また、1株からの取引が可能ですので、少ない資金で世界で有名企業の株主になれるのが魅力です。
ただし、米国株取引は大きな収益が見込める反面、為替変動により大きく損をするリスクがあります。
米国株取引を検討している人は、口座開設する証券会社や米国株の銘柄は慎重に選びましょう!
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