「中型株」「中小型株」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。
なんとなく「中堅企業、中小企業の株という意味かな…」とお思いかもしれませんが、その認識は実際の定義とズレがあります。
今回はどんな企業が「中型株」に当てはまるのか、初心者でもわかりやすく解説。
さらに記事の後半では、中型株のおすすめ銘柄や、中型株に投資できる投資信託もご紹介。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
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中型株とは?
中型株とは、東証一部に上場している全銘柄のうち、大型株の次に時価総額と流動性が高い上位400銘柄のことです。
時価総額・流動性とは?
時価総額とは、株価×発行済み株式数のこと。
時価総額が高いほど企業価値も高いとされています。
いっぽう流動性とは、市場に出回っている株式の多さのことです。
多くの株式が出回っている銘柄は「流動性が高い」と表現します。
中型株の特徴
中型株というと、中堅企業のイメージを抱くかもしれません。
確かに中型株は、業界三番手以降の企業が多いと言われています。
しかし誰もが聞いたことのあるような大企業も中型株に含まれていることがあり、「中型株=規模がそれほど大きくない企業」というイメージは、あまり当てはまりません。
たとえば「ゆうちょ銀行(7182)」や「かんぽ生命(7181)」は、知名度の高い企業ですが、中型株に分類されます。
またその業界に関する良いニュースが流れると、まず大型株が値上がりし、次に中型株が値上がりする傾向があるのも特徴です。
中型株は小型株とまとめて「中小小型株」と呼ばれることもあります。
関連記事:小型株とは?バリュー投資で一攫千金を狙う!おすすめの銘柄を厳選紹介
中型株・大型株・小型株の違い
「大型株」「中型株」「小型株」の分類を決定付けるのは、あくまで時価総額と流動性です。
株価の高い・安いは関係ありません。
かつては発行済みの株式数を基準に「大型株」「中型株」「小型株」と分類されていましたが、現在は基準が時価総額と流動性に変更されています。
大型株とは
大型株とは、東証一部に上場している全銘柄のうち、もっとも時価総額と流動性が高い上位100銘柄のことです。
たとえば次のような銘柄が大型株に分類されています。
- トヨタ自動車(7203)
- ソニーグループ(6758)
- ソフトバンクグループ(9984)
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
大型株は株価が安定していて、配当金や株主優待が多い傾向にあります。
機関投資家から個人投資家まで、活発に取引されているため、売買が成立しやすいのも特徴です。
また、銘柄に関する情報が充実しています。
株価や業績の予想が盛んにおこなわれていて、他の投資家やプロの意見を参考にしやすいです。
小型株とは
小型株とは、中型株・大型株以外の全銘柄を指します。
具体的には、時価総額と流動性の高さが500位以内に入っていない銘柄のことです。
東証二部や東証マザーズなどの銘柄も、小型株に分類されます。
国内株式の9割は小型株です。
機関投資家は小型株をあまり取引しません。
注目度の低さゆえに、割安で放置されることが多いと言われています。
今後の伸びしろが大きく、予想通りに値上がりすれば大きなリターンを獲得できます。
関連記事:スタバの株主優待は復活する?廃止の理由とカフェ関連株の株主優待一覧
中型株に投資する3つのメリット
- 小型株より売買しやすい
- 小型株より安定している
- 小型株より配当や優待が多い
中型株は小型株とまとめて「中小型株」と呼ばれることも多いです。
しかし小型株より盛んに売買されていて、取引しやすい傾向があります。
また小型株より安定している・配当や優待が多いといった、魅力のある銘柄も見つけやすいです。
関連記事:セブンイレブンに株主優待はある?隠れ優待は?大手コンビニ3社の株主優待を比較
中型株に投資するデメリット
中型株のデメリットは、割安で放置されている隠れた優良銘柄を発掘するのが、小型株より難しいことでしょう。
小型株より中型株のほうが、企業の知名度・注目度も高いことが多いです。
他の投資家の目が行き届いている分、企業価値に見合った価格で売買される傾向にあります。
「伸びしろがある発展途上の銘柄を安い価格で買って、企業が成長したタイミングで売る」という方法で稼ぐのは、小型株より難しいかもしれません。
関連記事:コロプラの株価と業績がやばい?今までの流れと今後の見通し
配当利回りが高いおすすめの中型株銘柄5選
中型株の中でも配当利回りが高い銘柄をご紹介します。
日本郵船(9101)
日本郵船は百年以上の歴史を持つ、三菱グループの中核企業です。
日経平均株価の構成銘柄として選出されています。
配当利回りが非常に高い企業として有名です。
インカムゲイン狙いの投資ならまずチェックしておきたい、おすすめの銘柄となっています。
事業内容の中核は、国際的な海上運送業です。
今のところなくなる気配がない仕事なので、安定性は高いでしょう。
ほかにも客船事業を手がけています。
商船三井(9104)
商船三井は日本の大手海運会社です。
日経平均株価の構成銘柄に選ばれています。
こちらも配当利回りが非常に高く、長期保有に最適なおすすめの銘柄です。
業績も安定しています。
JFEホールディングス(5411)
JFEホールディングスは、以下のような企業の持株会社です。
- 大手鉄鋼メーカーの「JFEスチール」
- 機械設備の製作や鋼製建築物の建設をおこなう「JFEエンジニアリング」
- 商社の「JFE商事」
- 大手造船会社の「ジャパン マリンユナイテッド」
日経平均株価の構成銘柄に選ばれています。
配当利回りは非常に高いです。
コニカミノルタ(4902)
コニカミノルタは複合機、つまり業務用プリンターを主力とする会社です。
かつてはカメラでも有名でしたが、現在は撤退しています。
配当利回りは中型株の中でもかなり高いです。
しかし業績は悪化しており、株価も低迷しています。
やはりペーパーレス化やスマホカメラの普及など、時代の変化による悪影響が大きいようです。
しかし近年になって開始したプラネタリウム事業は、SNSでも高い知名度を誇ります。
株価が安いので、少額投資ができるのは魅力でしょう。
あおぞら銀行(8304)
あおぞら銀行は、日経平均株価の構成銘柄のひとつです。
2021年9月権利分をもって、株主優待が廃止されてしまいました。
しかし配当利回りは非常に高く、依然としておすすめです。
ちなみに以前の優待内容は、「あおぞら銀行でおこなっている取引に応じて、商品券がもらえる」というものでした。
株主優待が廃止されたのは、あおぞら銀行を利用していない投資家も、配当金として平等に利益の還元を受けられるようにするためです。
中型株に投資できるおすすめの投資信託「高成長インド・中型株式ファンド」
投資先 | インド中型株 |
---|---|
信託報酬 | 税込2.0505% |
「高成長インド・中型株式ファンド」は、インドの取引所に上場している中型株に投資できる投資信託です。
インドは経済成長が目覚ましく、投資先として注目されていますが、日本からインドの個別株を買うのは困難。
そもそもどんな企業を選べばいいのか、情報収集するのも大変ですよね。
しかしこちらの投資信託を通じて、インドの成長株に投資できます。
タイプはアクティブ型、信託報酬は2.0505%です。
関連記事:アジア株で資産形成!おすすめのアジア株式や注意点・コツをわかりやすく解説
中型株に投資できるおすすめの証券会社3選
中型株に投資するなら、証券会社で口座開設が必要です。
おすすめの証券会社を厳選して3社ご紹介します。
SBI証券
総合評価 | |
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コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,632件 |
株式以外 | 債券 FX CFD 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 圧倒的口座数 100万円まで手数料0円 充実のサービス |
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関連記事:SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説
松井証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,580件 |
株式以外 | FX 先物・オプション |
口座開設・取引までの日数 | 最短3日 |
特徴 | 使い勝手の良いツール お得な手数料 手厚いサービス |
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関連記事:松井証券の評判・口コミまとめ!手数料や投資信託についても解説
マネックス証券
総合評価 | |
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コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,235件 |
株式以外 | 債券 FX 先物・オプション 金・プラチナ |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 100円から始められる 米国株に強い お得なマネックスポイント |
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関連記事:マネックス証券の評判・口コミまとめ!米国株やIPOの人気についても解説
中型株は大型株・小型株の中間的な位置付け
中型株の特徴や、大型株・小型株との違いについてご紹介してきました。
中型株は大型株・小型株の中間的な位置付けです。
大型株と比較して安定感は低めで、時価総額が少ないため値動きの激しい場面もあります。
しかし小型株よりは安定した経営をおこなっている企業が多いです。
ぜひ魅力的な中型株を見つけて投資してみてください。
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