海外不動産投資における、国別利回りランキングをご紹介します。
海外で不動産投資をするなら、できるだけ高利回りで運用したいですよね。
しかし「どの国なら高い利回りで運用できるのかわからない」という方は多いでしょう。
ランキングを参考に、海外不動産投資で有利に稼げる国を見つけてくださいね。
記事の後半では特におすすめの国や、海外不動産投資のやり方・不動産会社の選び方についても解説します!
関連記事:海外不動産投資のメリットは?デメリットや税金のルールとあわせて解説
【2023年】海外不動産投資の国別利回りランキングTOP10
海外不動産投資の国別利回りランキングを、TOP50までご紹介します。
なお日本はランク外で、101位です。
※掲載データはすべて、2023年の各国都心部における表面利回りです。
表面利回りとは、不動産投資にかかる修繕費や税金などのコストを差し引かずに、不動産購入価格に対してどのくらいの家賃収入が得られるかをあらわした数値です。
下記の計算式で求められます。
(年間家賃収入)÷(不動産価格)×100
実際は修繕費や税金が家賃収入から差し引かれるので、表面利回りより実質利回りは低くなる点に注意しましょう。
まずは海外不動産投資の国別利回りランキングTOP10を見ていきましょう。
順位 | 国 | 都心部における表面利回り |
---|---|---|
1位 | ナイジェリア | 29.4% |
2位 | ガーナ | 17.0% |
3位 | アラブ首長国連邦 | 12.2% |
4位 | プエルトリコ | 10.9% |
5位 | エチオピア | 10.9% |
6位 | グルジア | 10.0% |
7位 | 南アフリカ | 9.9% |
8位 | キプロス | 9.4% |
9位 | パナマ | 9.1% |
10位 | カザフスタン | 8.8% |
TOP5の国についてご紹介します。
海外不動産投資をする際は、国によって異なる現地の法律や規制、土地の所有権に関する詳細をしっかりと理解し、不動産会社から適切なアドバイスを得ましょう。
1位:ナイジェリア
ナイジェリアのでの不動産投資は大きな成長可能性があると言われています。
中産階級の増加、都市への人口流入、人口増加などが理由です。
なお、ナイジェリアには外国人土地取得法(Acquisition of Lands by Aliens Law)があります。
外国人土地取得法は、外国人が土地を取得する際の規制と制限を定めた法律です。
この法律によると、外国人や外国人保有株式が過半数を占める企業は、ナイジェリアで土地を絶対的に所有することができません。
また、土地の使用権や他の権利を取得する場合、州知事の書面による事前認可が必要となります。
2位:ガーナ
ガーナで外国人が不動産投資をする場合、いくつかの法的制約と条件があります。
その主なものは、土地賃借の最長期間が50年であるという点です。
外国人投資家は、この期間内に土地を賃借することができ、満期になった際は権利を売却または更新できます。
3位:アラブ首長国連邦
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイは、多くの富裕層が集まっていることで知られています。
日本から約12時間のフライトでアクセス可能なこの都市は、日本人の富裕層からも注目されている投資先です。
ドバイの不動産市場の特徴の一つは、外国人に対する購入規制のなさです。
また、一定額以上の不動産を購入すると、ビザが付与されるという特典もあります。
さらに、ドバイでの不動産投資では各種税金が発生しないという点も大きなメリットです。
これは、投資リターンを最大化する一因となっています。
これらの条件を考慮すると、ドバイの不動産は、資産の多様化や国際的な投資機会を求める投資家にとって魅力的といえるでしょう。
4位:プエルトリコ
プエルトリコは、豊かな自然環境とカリブ海に面した美しい風景が魅力です。
首都サンファンとその周辺地域は、不動産投資の魅力的なスポットとして注目されています。
サンファンの不動産市場では、歴史的な植民地時代の住宅から近代的な都市部のアパートまで、多様でダイナミックな選択肢があります。
海沿いには、ホテルやビーチバー、カジノが立ち並び、観光とリゾートの楽しみを満喫できる地域も豊富です。
しかし、プエルトリコの不動産取引では、米国本土とは異なる特有の法律が存在します。
その一例が、プエルトリコの複雑な財産法です。
これは、住宅の購入や売却のプロセスを少々複雑にしています。
5位:エチオピア
エチオピアは、起伏に富んだ地形と豊かな歴史を持つ内陸国です。
300万年以上前の遺跡が存在し、古代文明の痕跡が今も息づいています。
不動産投資の観点から見ると、エチオピアの不動産市場は未開発のポテンシャルを秘めているといえるでしょう。
エチオピアの豊かな文化遺産は、観光や住宅、商業施設の開発に魅力的な要素を提供しています。
しかし、起伏が激しい地形は、建設と土地の利用に一定の制約をもたらすことがあります。
投資家がエチオピアの不動産市場に目を向ける際は、地域の特性と歴史を十分に理解することが必要です。
【2023年】海外不動産投資の国別利回りランキング|11位以降
11位以降の海外不動産投資の国別利回りランキングも掲載します。
海外不動産投資利回りランキング:11~20位
順位 | 国 | 都心部における表面利回り |
---|---|---|
11位 | キルギスタン | 8.8% |
12位 | アルメニア | 8.5% |
13位 | ウズベキスタン | 8.2% |
14位 | アメリカ | 8.2% |
15位 | グアテマラ | 7.9% |
16位 | ベネズエラ | 7.9% |
17位 | ドミニカ共和国 | 7.9% |
18位 | メキシコ | 7.8% |
19位 | カタール | 7.7% |
20位 | パレスチナ | 7.6% |
海外不動産投資利回りランキング:21~30位
順位 | 国 | 都心部における表面利回り |
---|---|---|
21位 | ホンジュラス | 7.4% |
22位 | オマーン | 7.2% |
23位 | サウジアラビア | 6.9% |
24位 | アイルランド | 6.8% |
25位 | エジプト | 6.8% |
26位 | イラク | 6.5% |
27位 | コスタリカ | 6.5% |
28位 | エクアドル | 6.4% |
29位 | イラン | 5.9% |
30位 | ヨルダン | 5.8% |
海外不動産投資利回りランキング:31~40位
順位 | 国 | 都心部における表面利回り |
---|---|---|
31位 | ウクライナ | 5.8% |
32位 | ボリビア | 5.7% |
33位 | レバノン | 5.6% |
34位 | 5.6% | |
35位 | ポルトガル | 5.4% |
36位 | アイスランド | 5.4% |
37位 | モルドバ | 5.3% |
38位 | マルタ | 5.3% |
39位 | モンテネグロ | 5.3% |
40位 | モンゴル | 5.0% |
海外不動産投資利回りランキング:41~50位
順位 | 国 | 都心部における表面利回り |
---|---|---|
41位 | チュニジア | 4.9% |
42位 | スペイン | 4.8% |
43位 | カンボジア | 4.8% |
44位 | ベラルーシ | 4.8% |
45位 | コロンビア | 4.8% |
46位 | ペルー | 4.8% |
47位 | パキスタン | 4.7% |
48位 | アゼルバイジャン | 4.7% |
49位 | オランダ | 4.7% |
50位 | ベルギー | 4.7% |
関連記事:海外不動産投資は儲かるって本当?人気の理由やリスク・デメリットを解説
海外不動産投資の国の選び方
投資する国を選ぶときは、利回りランキングだけを見るのではなく、次のポイントも確認しましょう。
- 人口が増加している国
- 日本から近い国
- カントリーリスクが低い国
- 外国人でも土地や建物を所有できる国
人口が増加している国
非常に重要なポイントは、将来的に人口が増加していく国を選ぶことです。
人口が増加傾向の国は、不動産の需要も高くなると予想できますよね。
不動産の需要が高くなると、下記のようなメリットがあります。
- 空室リスクが下がる
- 家賃相場が上がっていく
- 不動産が高額で売れるようになる
反対に人口が減少傾向の国は、不動産が余るようになり、不動産の価格相場も下がっていくと予測できます。
投資先が先進国でも、新興国でも、人口増加が予想されていることは必須条件といっても過言ではありません。
日本から近い国
海外不動産投資では一般的に、不動産の管理を海外に拠点がある日本の不動産会社や、現地の不動産会社に任せます。
しかし自分でも定期的に現地を訪れて、きちんと管理がおこなわれているか、様子を確認しておきたいですよね。
しかし日本から地理的に遠い国だと、現地を訪問するたびに高額なコストがかかります。
移動時間もかかるので、お仕事をしている方は、なかなか休みが取れずに苦労するかもしれません。
日本から近い国で海外不動産投資をおこなえば、現地に行く費用がおさえられます。
移動時間も短いので、お仕事が忙しい方でも管理しやすいです。
カントリーリスクが低い国
カントリーリスクとは、その国の社会経済の影響によるリスクです。
たとえば戦争や内乱、税制の不安定さ、自然災害の多さなどが挙げられます。
新興国はカントリーリスクが高い傾向です。
先進国のほうが政治・経済が安定しており、カントリーリスクは低いといえます。
外国人でも土地や建物を所有できる国
外国人が土地や建物を所有できない国もあります。
たとえば東南アジアでコンドミニアムへの投資が主流な理由は、外国人が土地を所有できないからです。
投資先のルールを確認しておきましょう。
一戸建てに投資したいと考えているなら、アメリカやイギリスといった欧米諸国への投資がおすすめです。
関連記事:不動産投資の利回りは高い?計算方法や平均相場をわかりやすく解説
海外不動産投資におすすめの国はどこ?
海外不動産投資の人気が高い、おすすめの国をご紹介します。
先進国
先進国で不動産投資をするメリットは、以下の通りです。
- カントリーリスクが低い
- 不動産投資に関する税制や法律が整っている
特にアメリカやイギリスは、人気の投資先です。
ただ欧米は地理的に日本から遠いため、移動費が高い・物件を見に行く時間を確保するのが大変、といったデメリットもあります。
アメリカ
利回りランキングでも上位のアメリカは、王道の投資先です。
木造一戸建てに投資する方法がおすすめだとされています。
- 人口増加によって不動産価格が上昇している
- 空室率が日本より低い
- 築古物件の資産価値が落ちにくい
アメリカは人口増加に伴う不動産価格の上昇が予想されている国です。
2020年に税制が改正されたことで、以前よりアメリカ不動産投資での節税は難しくなっていますが、それでもまだまだ人気の投資先となっています。
関連記事:税制改正後のアメリカ不動産投資で節税するには?改正前との違いをわかりやすく解説
また日本より空室率が低い点や、築古物件の資産価値が落ちにくい点も魅力です。
アメリカの一戸建ては日本と同じく木造ですが、築100年以上の不動産も当たり前に取引きされています。
家賃収入によるインカムゲインだけではなく、不動産売却によるキャピタルゲインも狙いやすい環境です。
関連記事:アメリカ不動産投資の利回りの目安は?意外と儲からないって本当?
イギリス
イギリスの不動産投資では、ロンドン郊外の石・レンガ・ブロック造の一戸建てへ投資する方法がおすすめです。
- 人口増加によって不動産価格が上昇している
- 築古物件にはプレミアが付く
イギリスは移民や留学生を多く受け入れているため、人口の増加が続いている国です。
不動産価格も過去数十年間に渡って上昇しています。
加えてヨーロッパでは、ほとんど地震がありません。
そのためイギリスでは、日本ではすぐに倒壊してしまうような石・レンガ・ブロックで造られた家が、築200年、300年と保ちます。
しかも古い家のほうが高額で取引されるため、築年数が経てば経つほど資産価値の上昇が期待できるのです。
ただイギリスよりアメリカのほうが、高い利回りが狙えます。
イギリスは、何か理由があってアメリカに投資できない場合に検討したい国といえるでしょう。
関連記事:イギリス不動産投資のメリット・デメリット!利回りや税金について解説
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東南アジア
人口増加と経済発展に勢いがある東南アジアも、人気の投資先です。
- 高いリターンが狙える
ただ「東南アジアの新興国ならどこでもいい」というわけではありません。
すでに不動産価格が高騰していて、これから利益を狙うのは難しい国もあります。
おすすめはタイやフィリピンです。
タイ
タイは東南アジアの中でも、比較的発展している親日国です。
タイの不動産投資では、バンコク中心部のコンドミニアムへ投資します。
- 税金が安い
- 高い売却益が狙える
不動産投資で徴収される税金が安いため、利回りは一見それほど高くないようでも、手元にお金が残りやすいです。
またタイは経済が発展中で、不動産価格がどんどん上がっています。
2008年から2018年のたった10年間で、コンドミニアムの不動産価格は約2倍に上昇しました。
家賃収入と売却益の両方を積極的に狙えるため、おすすめです。
フィリピン
フィリピンの不動産投資では、マニラのマカティ地区へ投資します。
家賃収入は狙わずに、売却益だけを狙う方法がおすすめです。
- 不動産価格の値上がりが激しい
なぜ家賃収入は狙わないのかというと、フィリピンは不動産の維持費が高いからです。
家賃収入が得られても、税金で大幅に差し引かれてしまいます。
ただ不動産価格の値上がりが激しいため、売却益を狙うのには適している、というわけです。
ちなみにフィリピンでは、外国人でも現地の金融機関でローンを組めます。
しかし利子は非常に高いため、注意してください。
関連記事:不動産投資は失敗率が高い?ありがちな失敗例と失敗しないためのポイント
海外不動産投資のやり方
海外不動産投資のやり方は、次の3通りです。
- 日本の不動産会社を利用する
- 現地の不動産会社を利用する
- 海外不動産に少額投資できるファンドを利用する
関連記事:海外不動産投資のやり方は?数万円から少額投資する初心者向けの始め方も解説
①日本の不動産会社を利用する
日本人に海外の投資向け物件を紹介してくれる、日本の不動産があります。
日本語で対応してくれるため、外国語が喋れない人には、このやり方がおすすめです。
希望条件を伝えると、おすすめの不動産をリストアップしてくれるので、相談してみましょう。
②現地の不動産会社を利用する
海外の不動産検索サイトで気になる物件をピックアップし、直接現地の不動産会社に問い合わせて購入する方法もあります。
ただ外国語でコミュニケーションを取らなければならないため、難易度は高いです。
現地の税金や不動産に関する法律、文化なども知っておく必要があります。
③海外不動産に少額投資できるファンドを利用する
「海外不動産投資に興味があるけど、大金をつぎ込んで失敗したくない」「不動産購入の資金が足りない」という方は、ファンドを通じて少額投資する方法も検討してみましょう。
- 海外リート
- 不動産クラウドファンディング
どちらの方法でも物件の所有権は得られませんが、プロに運用を任せられるため、手軽に始められます。
詳しくは下記の記事で解説しているので、参考にしてください。
関連記事:海外不動産投資ファンドおすすめ5選!海外リート(投資信託)・海外不動産クラウドファンディング
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海外不動産投資ランキングに関するよくある質問
海外不動産投資ランキングに関する、よくある質問に回答します。
- アメリカ不動産投資の利回りはどれくらい?
- ハワイは投資先としておすすめ?
- ドバイで不動産投資をすると稼げる?
- 海外不動産投資に強い会社の選び方は?
Q.アメリカ不動産投資の利回りはどれくらい?
アメリカ不動産投資の表面利回りは約8%、実質利回りは約4〜5%です。
2023年の都心部における表面利回りランキングでは、14位となっています。
驚くほど高い利回りが期待できるわけではありませんが、先進国の中では高い数値であり、メリットも多いです。
海外不動産投資をするなら、優先的に検討したいおすすめの国となっています。
関連記事:アメリカ不動産投資の利回りの目安は?意外と儲からないって本当?
Q.ハワイは投資先としておすすめ?
リゾート地として日本人から絶大な人気を誇るハワイ。
ハワイでの不動産投資は、日本語が通じやすい・不動産需要が安定している・地震が少ないといったメリットがあります。
しかし、不動産価格が非常に高く、そこまで高い利回りは期待できません。
ホノルルの物件で3%前後の利回りだといわれています。
Q.ドバイで不動産投資をすると稼げる?
ドバイがあるアラブ首長国連邦(UAE)は、今回ご紹介した2023年の利回りランキングで第3位です。
ドバイには所得税がありません。
そのため世界各国から富裕層が移住してきます。
今後も高い不動産需要が期待できるでしょう。
不動産投資においても、非課税で高い利回りが狙える国です。
Q.海外不動産投資に強い会社の選び方は?
海外現地に拠点を構えている不動産会社や、海外に強力なコネクションを持っている不動産会社がおすすめです。
残念ながら、中にはほとんど詐欺のような投資案件をすすめてくる海外不動産投資会社もあります。
海外不動産投資会社の言うことだけを鵜呑みにせず、自分でも情報収集を心がけましょう。
その会社が主催している無料セミナーに参加して判断するのもひとつの方法です。
関連記事:不動産投資クラウドファンディングおすすめ17選!儲かるって本当?
まとめ~海外不動産投資ランキングを参考に国を選ぼう~
海外不動産投資で高い利回りが狙える国を、ランキングでご紹介してきました。
表面利回りが低すぎると、赤字になる場合もあるので、あらかじめ利回りの目安を知っておくことは大切です。
ただ利回りランキング1位の国へ投資すれば必ず成功するかというと、そうではないため、他の要素も含めて総合的に考えましょう。
アメリカは利回りランキング上位で、かつ日本より不動産の値上がりが期待できるため、人気の投資先です。
またイギリス、タイ、フィリピンなどもおすすめの投資先となっています。
すでに海外不動産を持っている方は、下記のサイトから無料査定がおこなえますよ。
購入時と比較して値上がりしている場合もあるため、ぜひ一度確認してみてください。
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関連記事:海外不動産投資で節税できない?税制改正による影響と対策を解説
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