今回はノックアウトオプションと海外FXの違いについて解説します。
本記事の内容:
- 海外FXを使う5つの理由
- 海外FXのデメリット
- 海外FXと比較したノックアウトオプションの利点・欠点
ノックアウトオプションは海外FX以上の資金効率でかつ追証リスクなし、税金も安い(分離課税で税率20.315%)という利点があり、今大注目の投資です。
ですが、いま海外FXを利用してる人は
- 「具体的に何が違うの?」
- 「海外FXと比べて優れている点は?」
などの疑問がありますよね。
そこで今回は海外FXとノックアウトオプションの両方を使っている筆者が違いを徹底解説します。
結論からいうと、ぼくはノックアウトオプションをオススメします。
記事の中で理由を解説するのでぜひ最後までじっくりご覧ください。
※なお、先にIG証券って?ノックアウトオプションってなに?という方はIG証券完全ガイドをご覧ください。
【FX会社比較】FX口座おすすめ人気ランキングTOP15!初心者向けにわかりやすく解説
海外FXを使う5つの理由
まず海外FXを使う理由を整理しましょう。
海外FXを使う5つの理由:
- 100倍超のレバレッジが使えて資金効率がいい
- ゼロカットで追証リスクなし
- 高還元のボーナス制度
- MT4などの高機能チャートが使える
- NDD方式で取引の透明性が高い
やはり高レバレッジで少額からお金を増やせるのが利点。
また国内FX最大のリスクである追証がないという点も大きな魅力ですよね。
理由①:100倍超のレバレッジが使えて資金効率がいい
海外FXは100倍~800倍のレバレッジが使えます。
国内は最大25倍なので、資金効率は段違いです。
例.米ドル円1万通貨取引に必要な証拠金
- 海外FX:1250円(800倍)
- 国内FX:40,000円(25倍)
ここで1万通貨で100pipsの利益が出た場合は+1万円ですよね。
つまり海外FXなら1250円⇒1.125万円(約10倍)の資産増加が狙えます。
一方、国内FXだと4万⇒5万円(1.25倍)…。
このように海外FXは少額資金を短期間で2倍以上に増やしたい人が使う方法です。
理由②:ゼロカットで追証リスクなし
もう一つの利点がゼロカットで追証リスクがないことです。
- 海外FXは預けたお金以上のリスクがない
- 100万円預けたら、最大損失は100万円まで。
一方で国内FXはゼロカットなしで追証リスクがあります。
その代わり強制ロスカットがありますが、まれに強制ロスカットラインで約定できないほどの大きな値動きが生じることがあります。
有名どころでは
▼過去の大きな追証事例
- スイスフランの暴落
- リーマンショック
- フラッシュクラッシュ
などで事実として追証を受けた人が多数存在します。
この追証リスクを回避すべく海外FXを利用する人も多いですね。
理由③:高還元のボーナス制度
また海外FXは太っ腹なボーナス制度があります。
▼ぼくが利用してるXMの例
- 口座開設で3000円ボーナス
- 入金額100%ボーナス(5万円入れたら10万円分の取引可能)
など嬉しいボーナスが多数です。
またスプレッドの一部をキャッシュバックしてくれる制度もあるなどお得感が満載。
このボーナス目当てで口座を作る人もいますね。
理由④:MT4などの高機能チャートが使える
また標準的にMT4が使える業者が多いです。
▼MT4とは?
MetaTrader(MT)は、外国為替証拠金取引投資家が利用する電子取引プラットフォームである。MetaQuotes Softwareによって開発され2005年にリリースされた。
引用:Wikipedia
要するに世界標準の取引ツールですね。
国内業者は独自の取引ツールを開発してるところが多いですが、正直いってMT4の操作性には一歩劣る印象です。
理由⑤:NDD方式で取引の透明性が高い
またNDD方式を理由に海外FXを選ぶ人もいます。
▼NDD方式とは?
NDD方式とは、ノン・ディーリングデスク(None Dealing Desk)の略で、インターバンク市場の金融機関と直接取引をすることをいい、FX会社のディーラーを介さない方式を指します。
引用:FX用語解説集
NDD方式は注文を直接インターバンク市場に流す為、FX会社はスプレッドのみが儲けになります。
一方、国内FXの多くはDD方式で、簡単にいうと顧客の損失が証券会社の儲けになります。
▼DD方式とは?
DD方式とは、ディーリングデスク(Dealing Desk)の略で、相対取引、つまり投資家とFXブローカーが1対1で取引を行う方式をいいます。DD方式では、投資家とFXブローカーは利益が相反する関係にあります。これはこの方式が投資家の注文をFXブローカーが一旦決済するからです。
DD方式だと、昔は不自然なロスカットなどのFX業者によるチャート操作が行われていたとの情報もあります。
上記のとおりNDD方式の儲けは純粋にスプレッド(手数料)のみ。
つまりDD方式は
- 顧客が増える
- リピーターが増える
- =業者の儲け
という構図なので、Win-Winの関係で取引ができるってことですね。
海外FX3つのデメリット
ただし、海外FXには以下のデメリットも存在します。
▼海外FX3つのデメリット
- 悪質業者リスクがある
- スプレッドが広い
- 総合課税で税率が高くなるケースがある
やはり海外なので悪質業者に当たるリスクがあること。
またスプレッドが国内と比べて広い、税率が高くなるというデメリットがありますね。
デメリット①:悪質業者リスクがある
海外FXは日本の金融庁の許可を受けていない業者となります。
そのため悪質な業者に当たり以下のような事例に巻き込まれる可能性もゼロではありません…。
▼悪質業者リスクの例
- チャート操作でまともな取引ができない
- 稼いだ金額を出金できない
要するに法的に守られていないので、何があっても全て自己責任。
せっかくリスクを取って稼いだのにFX会社のせいでお金を得られないかも…。
これが最大のリスクですね。
また海外FXはアフィリエイト報酬が高く、悪質業者を紹介してるサイトも多いので、注意が必要です。
デメリット②:スプレッドが広い
さらに海外FXは国内と比べてスプレッドが広い傾向にあります。
▼主要通貨のスプレッド比較
通貨 | 国内 FX | 海外 FX | ノックアウト オプション |
米ドル円 | 0.2 | 1.6 | 0.6 |
ユーロ円 | 0.4 | 2.6 | 1.1 |
ポンド円 | 0.9 | 3.5 | 2.0 |
豪ドル円 | 0.7 | 3.0 | 1.3 |
これはNDD方式であり、高レバレッジかつ追証リスクなしの取引をする為に必要なコストという位置づけですね。
ただ表のとおりノックアウトオプションを使えば狭いスプレッドでトレードが可能です。
デメリット③:税制面で不利になるケースがある
海外FXの利益は雑所得の総合課税。
つまり本業の給料や、その他所得の合算で税金が決まるため、稼ぎすぎると最大55%の税金がかかります。
▼総合課税の税率
また国内FXとの損益通算が出来ません。
仮に国内で-50万円、海外で+50万円の利益がでた場合は税金だけ取られるというコトもあり得ます…。
この海外FXのデメリットを解消したのがノックアウトオプションといえるでしょう。
【海外FXと比較】ノックアウトオプションのメリット・デメリット
ここから本題のノックアウトオプションのメリット・デメリットを見ていきます。
- 海外FX以上の高い資金効率でトレード可能
- リスクが限定的で追証リスクなし
- スプレッドが狭い
- 税制面で有利
- 国内業者で安心できる
- ノックアウト価格(損切り)の変更ができない
- ノックアウト価格は指定制=長期ポジが持ちずらい
- エントリーは成行のみ
一つずつ見ていきます。
メリット①:海外FX以上の高い資金効率で取引が可能
ノックアウトオプションは海外FX並、またはそれ以上の資金効率で取引ができます。
以下の画像をご覧ください。
▼ノックアウトオプション取引画面
上記例ではポンド円の1万通貨取引で必要なお金は2,290円のみ。(ノックアウト価格-20pipsの場合)
ざっくりいうと
「ノックアウトオプションは損切ラインまでの損失額があれば取引可能」
(例だと-20pips=2000円+保証料)
この仕組みにより海外FX並みの高い資金効率が実現するわけですね。
▼-20pips損切とした場合の必要資金(ポンド円レート:145円で計算)
種類 | 必要資金 |
海外FX レバ600倍 | 4,465円 (必要証拠金+含み損分) |
KO | 2,290円 オプション購入金額 +保証料 |
わずか2000円で1万通貨(100万円相当)のトレードができるとか控えめにいって最強です。
メリット②:国内だけどリスクが限定的で追証リスクがない
ノックアウトオプションには追証リスクがありません。
エントリー前に設定したノックアウトレベル以上の損失は発生しない仕組みだからです。
▼公式サイトより
設定したノックアウト・レベルは保証されており、スリッページが発生することはありません。
引用:IG証券
取引の最大損失が確定した状態でトレードできるのは大きな魅力です。
メリット③:スプレッドが狭い
ノックアウトオプションは海外FXと比較してスプレッドが狭いです。
▼主要通貨のスプレッド比較
通貨 | 国内 FX | 海外 FX | ノックアウト オプション |
米ドル円 | 0.2 | 1.6 | 0.6 |
ユーロ円 | 0.4 | 2.6 | 1.1 |
ポンド円 | 0.9 | 3.5 | 2.0 |
豪ドル円 | 0.7 | 3.0 | 1.3 |
国内と海外の中間ですね。
このスプレッドは圧倒的な資金効率+追証リスクなしを考慮すると支払う価値のあるコストといえるでしょう。
メリット④:税制面で有利
またノックアウトオプションは税制面でも有利です。
▼ノックアウトオプション税制面のメリット
- どれだけ利益が出ても20.315%
- 国内FX・CFDと損益通算ができる
- 3年間の損失繰越が可能
まず税率は20.315%固定。
▼税金一覧
口座 | 所得分類 | 税率 |
国内 FX | 雑所得 分離課税 | 20.315% 固定 |
海外 FX | 雑所得 総合課税 | 15~55% (所得合計による) |
ノックアウト オプション | 雑所得 分離課税 | 20.315% 固定 |
一方、海外FXだと総合課税で「給料+利益の合計」で税金が決まります。
給料が高い人は最大55%の所得税+住民税となる可能性も…。
▼総合課税の早見表
また国内FX・CFDと損益通算もできます。
▼損益通算の例
- 国内FX・CFD:-50万円
- ノックアウトオプション:+50万円
- 総利益:-50+50=0円(税金不要)
さらに3年間損失を繰り越すことも可能ですよ。
- 国内FX・ノックアウトオプション
:3年間損失を繰り越せる - 海外FX
:損失繰越不可
正に国内と海外FXの良いとこどりですね…!
メリット⑤:DD方式だが国内業者で安心できる。
ノックアウトオプションはIG証券とFOREX.comの2社が提供するサービスです。
両者とも国内金融庁の認可を得た会社なのも安心ですよね。
海外業者だと出金拒否や詐欺などに遭った場合、全て自分の責任で対応しなければなりません。
なお、DD方式ですがIG証券とFOREX.comは歴史も古く信頼のおける業者なのでそこは全く問題ありません。
海外FXの業者リスクに不安を感じてる人はノックアウトオプションがオススメです。
というコトでノックアウトオプションは資金効率、コスト、税制面等でかなり有利な取引が出来ることが分かりましたね。
デメリット①ノックアウト価格が変更できない
ノックアウトオプションはエントリー前にノックアウト価格(強制損切りライン)を決める仕組み。
このノックアウト価格はエントリー後、変更不可です。
例えば指標やヒゲを回避すべく一時的にロスカットラインを外したくても外せません。
ただ、、、一度設定したロスカットをずらすことは、トレードでは自殺行為…。
資金を溶かす原因の1つです。
我ながらロスカット位置ずらす悪しき習慣は本当にクソだと思う。あわよくばと願ってしまうんだよね(笑)含み損450万ほど。辛い… pic.twitter.com/HX8SlTD1gJ
— S(投機家) (@s_toukika) January 16, 2020
デメリット②:ノックアウト価格は指定制
ノックアウト価格は取引ツールで選択できる範囲しか設定できません。
▼ノックアウトレベルの選択画面
日足以上でトレードする場合は使いずらい場面があるかも。
ただデイトレや4時間レベルのスイングなら不自由なく使えるので、あまり気にする必要はないでしょう。
デメリット③:エントリーが「成行」のみ
エントリーは「成行」のみです。
ただアラーム機能はあります。
また決済では指値・逆指値が使えますよ。
エントリーで指値が使えないだけなので操作性で困ることはないですね。
ノックアウトオプションの操作性を詳しく知りたい人は関連記事をどうぞ。
海外FXからノックアウトオプションに乗り換えた方がお得な人
▼ノックアウトオプションに乗り換えるべき人
- 高レバレッジとゼロカット目的で海外FXを使っている
- 海外FXの税率の高さに困っている
海外FXを使う理由が上記に該当する人はノックアウトオプションをぜひ検討してみてください。
ノックアウトオプションならIG証券がオススメ
2020年時点でノックアウトオプションができるのはIG証券とフォレックス・ドットコムです。
結論からいうとIG証券がオススメです。
▼IG証券とFOREX.comの比較まとめ
項目 | IG証券 | FOREX.com |
取引ツールの 使いやすさ | 独自ツール (チャート上操作可能) | Trading View (別画面で発注) |
スプレッド 狭さ (米ドル円) | 0.6 | 0.9 |
ノックアウト プレミアム | なし | あり (スプレッド含) |
銘柄数 | FX:100 株価指数CFD:27 商品:31 | FX:26 |
取引単位 | 1万通貨 | 1000通貨 |
最小ロットのみフォレックス・ドットコムの方が有利ですが、他全ての項目でIG証券の方が優れていると判断できます。
銘柄数、スプレッド、取引ツールの使いやすさ、どれをとってもIG証券の圧勝ですね。
詳しい比較は関連記事をご覧ください。
関連:【ノックアウトオプション比較】IG証券とフォレックス・ドットコムを5つの視点で検証
ノックアウトオプションの始め方【簡単3分】
最後にノックアウトオプションの始め方を紹介して終わりにします。
めちゃくちゃ簡単なので見なくても始められますよ。
手元にマイナンバーカードと運転免許証を準備して申請してください。
なお今なら口座開設&条件達成で15,000円のキャッシュバックがあるのでチャンスです…!
①:IG証券の口座を開設する。
以下のリンクより公式サイトへどうぞ。
▼「口座開設はこちら」をクリック
▼氏名・メールアドレス等を入力
▼氏名・性別・電話番号を入力
▼住所を入力
これで申請は完了です。
この後は、ログイン情報が記入された紙が郵送されてきて、口座開設は完了です。
②:入金する
つづいて入金です。
IGのマイページで取引する商品口座の入金をクリックです。
あとは画面の指示に従って入金していきましょう。(即反映されます)
③:ノックアウトオプションでトレードする。
▼My IG画面でトレードしたい商品の「取引画面を開く」をクリックします。
▼左の銘柄でノックアウトオプションを選択、トレードしたい銘柄を選ぶと右側にトレード画面が表示されます。
こんな感じですね。
あとは注文画面を使ってトレードしていきましょう。
まとめ:海外FXよりノックアウトオプションが有利!
今回は海外FXとノックアウトオプションを比較しました。
▼比較結果まとめ
項目 | 海外FX | ノックアウト オプション |
資金効率 | レバレッジ 800倍 | ほぼ同じ |
スプレッド 狭さ (米ドル円) | 1.6 | 0.9 |
追証 リスク | なし | なし |
税制面 | 不利 | 有利 |
業者リスク | あり | なし |
結論としてノックアウトオプションの方がコスト面(スプレッド・税金)やリスク管理に優れています。
正直ほぼ海外FXでトレードする理由はないですね。
口座開設無料、今なら期間限定キャッシュバックもありますよ。
関連:IG証券のキャンペーンまとめ!ほぼノーリスクで1.5万円ゲットする方法
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