ネットフリックスは動画ストリーミングサービスを提供する、アメリカのIT企業です。
会員数が約2200万人であり、右肩上がりで伸びています。
ネットフリックスの株は買い時なのか、業績とともに今後の株価の予測をします。
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Netflixの基本情報
ネットフリックスは、インターネットを通じて動画配信サービスを提供するテクノロジー企業です。
Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft、Tesla、Netflix、NVIDIAの8銘柄のことをBIG 8といい、ネットフリックスも含まれています。
会社概要
社名 | Netflix Inc |
---|---|
本社所在地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州ロスガトス |
設立年 | 1997年 |
代表者 | リード・ヘイスティングス |
業種 | サービス |
Webサイト | www.netflix.com |
ネットフリックスはアメリカ合衆国のカリフォルニア州に本社を置き、主に動画配信サービスを提供している大手IT企業です。
1997年に設立され、最初はDVDのレンタルサービスを提供していましたが、2007年からインターネットを通じて動画を配信するストリーミングサービスを提供しています。
ネットフリックスは、190か国以上でサービスを展開しており世界中で使用が可能です。
サービスには、映画、テレビ番組などが含まれており、ユーザーは好きなときに視聴することができます。
また、オリジナルコンテンツを作成することで他者との差別化を図っています。
近年では会員数が急増しており、全世界で約7000万人を突破しています。
パソコンだけでなく携帯端末や各種ゲーム機でも利用できるようにしたことで、ユーザー数を増やすことに成功しました。
既存作品のストリーミング配信だけでなく自主制作のオリジナルコンテンツにも注力しており、今までに賞の受賞も果たしています。
事業内容
- ストリーミングサービス
- オリジナルコンテンツ作成
- DVDレンタル
ネットフリックスの最大の事業は動画のストリーミングサービスです。
ストリーミング動画配信だけでネットフリックス全体の売上の99%を占めています。
サブスクリプションサービスであり、ユーザーが毎月定額を支払うことで動画の視聴が楽しめるようになっています。
画質の良さや同時視聴可能などの違いにより、値段はプランによって異なります。
プラン | 月額料金(税込) | 画質 | 同時再生可能なデバイス数 |
---|---|---|---|
広告つきベーシック | 790円 | HD画質(720p) | 1台 |
ベーシックプラン | 990円 | HD画質(720p) | 1台 |
スタンダードプラン | 1490円 | フルHD画質(1080p) | 2台 |
プレミアムプラン | 1980円 | UHD 4K画質(2160p) | 4台 |
ストリーミングサービスは契約者数がそのまま利益に直結するため、契約者数を増やすことが非常に重要になります。
ネットフリックスの契約者数は右肩上がりの成長を続けており、現在は約2200万人です。
2022年第1四半期と第2四半期で一時的に落ち込んだものの、第3四半期では再び増加しました。
ネットフリックスは既存の作品を配信するだけでなく、ドラマなどオリジナルコンテンツの作成も行っています。
ネットフリックスだけでしか見られないコンテンツを配信することで、ユーザーの獲得を狙っています。
コンテンツのクオリティは高く、賞を受賞した経験もあります。
アメリカ国内に限りますがDVDのレンタルサービスも提供しています。
もともとNetflixはDVDを郵送する会員制レンタルサービスから始まりました。
現在のネットフリックスの収益はストリーミング動画配信によるものがほとんどですが、 現在もアメリカ国内に限定して宅配サービスを行っています。
2022年では約200万人のアメリカ国民がレンタルサービスを利用していました。
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Netflixの業績
ネットフリックスの2022年12月期業績と過去の業績データを以下に示します。
2022年12月期業績
項目 | 2022年12月期業績 |
---|---|
売上高 | 316億1500万ドル |
当期利益 | 44億9100万ドル |
2021年の9月頃までは会員数の増加とともに株価も順調に右肩上がりを継続していました。
2022年に入ると成長率の鈍化や金融政策引き締めの影響から株式が売られてしまったことにより株価が大幅に下落しました。
有料会員数も減少傾向にありましたが、前四半期に引き続き最新決算まで市場予測を大幅に上回っています。
営業利益や純利益を大幅に減少した要因として、マーケティング費用が大幅に増えたことがあげられます。
純利益は2021年が51億1600万円だったので、-12.2%という結果に落ち込みました。
ただし、有料会員は増加傾向なので結果的に売上が前年に比べて上回ることになります。
過去の業績データ
決算期 | 売上高 | 当期利益 |
---|---|---|
2020年12月 | 249億9600万ドル | 27億6100万ドル |
2021年12月 | 296億9700万ドル | 51億1600万ドル |
2022年12月 | 316億1500万ドル | 44億9100万ドル |
2018年からの5年間は売上高は右肩上がりを続けています。
年平均成長率は、BIG8の他社と比較しても高水準といえます。
日本企業全体が約0.8%のためネットフリックスの成長率が圧倒的であることがわかるでしょう。
成長率の増加とともに、ネットフリックスの株価は2021年末までは右肩上がりで推移しており、2020年の低金利と量的緩和政策によって株価が急騰しました。
しかし、2020年10月1日に690.31ドルまで上がった株価が、2020年6月1日には174.87ドルまで下落する大暴落を記録しました。
理由は主に2つあるといわれています。
1つ目は、昨今の金融引き締めによる金利上昇がネットフリックス株のグロース株にとって向かい風の状況を作っているからです。
2つ目はネットフリックスの会員数の伸びが鈍化していることがあげられます。
近年ストリーミング市場は競争が非常に激しいこともあり、会員数は連続で前四半期を下回っています。
2022年初旬に値上げを行ったことが会員数の伸び悩みにつながったと考え、新たに低価格プランをリリースすることを決めました。
2022年7月から開始された広告付きの低価格プランが、好調な滑り出しを記録を見せています。
関連記事:AT&Tの株価は今後どうなる?株価急落や減配の理由
Netflixの株価は買い時?
ネットフリックス株は過去10年間大きく値上がりしています。
しかし、会員数の伸びが鈍化しているなどの理由から、買い時なのかどうか気になる人も多いでしょう。
ネットフリックスの株価は調整局面でありながらも、今後更に値上がりする可能性はあるといえます。
その理由を以下に説明します。
Netflixの株価が上がる期待要素
ネットフリックスの株価が上がる期待要素には、次のようなものがあります。
広告付きプランの導入
ネットフリックスは今まで広告付きプランの導入を避けてきました。
しかし、契約者数を伸ばすためには、安さを求める視聴者向けに低価格プランを提供する必要性があると考えました。
広告付きの新プランでは、コンテンツを視聴中に動画広告が流れる仕様になっています。
日本では2022年11月4日から広告付きのベーシックプランが月額790円で提供されるようになりました。
今後、低価格を重視したユーザーが登録に走る可能性が考えられます。
ネットフリックスのユーザーは同社のプラットフォーム上で何時間も過ごすため、プラットフォームの総視聴時間が増加することは容易に想像できます。
また、ネットフリックス側は、広告主がこれまでテレビコマーシャルでカバーできなかったネットフリックスの視聴者にリーチするために、高額の広告料を支払ってくれることを期待しています。
課金制のパスワード共有
ネットフリックスはこれまでパスワードを共有することで、アカウントのシェアができるようにしてきました。
アカウントを共有するということは新規のユーザーが獲得できない理由でもあります。
ネットフリックスは会員数を増加させるために、アカウントシェアをする場合は追加料金を徴収することを決めました。
2023年の初旬に実行される予定です。
課金システムを設けることにより、会員数が伸びれば、売上の向上に期待ができます。
Netflixの株価が下がる不安要素
ネットフリックのメイン事業であるストリーミングサービスの会員数が株価を下げる大きな要因になります。
会員数の伸び悩み
広告付きベーシックプランが提供されたばかりのため、今後の会員数が増加するかどうかがまだはっきり見えません。
また、新しく課金制のパスワード共有を導入するとのことで施策が成功するかが読めない状況です。
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Netflix株の買い時まとめ
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