国内CFDをメインで投資しているサトです。
今回はネット証券最大手の楽天証券が2021年1月にスタートした楽天CFDのスプレッドなどのコスト面を詳しく見ていきます。
本記事の内容:
楽天CFDのスプレッド・スワップ・手数料が知りたい人向け
- 【基礎知識】CFD取引に必要なコストとは?
- 楽天CFDのスプレッド・スワップ・手数料
楽天CFDのスプレッドは変動制で2021年2月時点では公式サイトにもスプレッドの表記がないため、困っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は実際にスプレッドやスワップを調査した結果をMT4の取引画面を引用しながら紹介していきます。
現在、楽天CFDを検討中の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
なお、楽天CFDの他社と比較したメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は関連記事をご覧ください。
関連記事:楽天CFDの評判・メリット・デメリット完全ガイド!
【基礎知識】CFD取引に必要な3つのコストとは?
ではここから、CFD初心者の方向けに基礎知識としてCFD取引で知っておくべき3つのコストについて解説します。
▼CFD取引に必要な3つのコスト
- スプレッド
- 調整金(オーバーナイト金利)
- 取引手数料
1つずつ説明します。
①:スプレッド
スプレッドは買値と売値の差のことで、実質的な取引コストです。
▼楽天MT4での表示
上記例でいうとNYダウはスプレッドが500pt(=5ドル)なので、1枚あたり5ドル(約500円)のコストが掛かるってことですね。
実は業者によってスプレッドはかなり差があるので、証券会社を選ぶときはスプレッドは必ずチェックしておかなければいけないポイントです。
また原則固定のスプレッドを提供する会社もありますが、楽天CFDは変動制を採用しています。
②:調整金(オーバーナイト金利)
次に調整金です。
CFDではポジションを翌日に持ち越した際に以下3種類の調整金が発生します。
▼CFD3つの調整額
- 金利相当額
…取引通貨と日本円の金利差により生じる金額 - 配当相当額
…権利付最終日にポジションを持ち越した場合に発生する金額 - 価格調整額
…原資産の先物をロールオーバーする時に発生する金額
各種調整金については、聞きなれない方もいると思うので少し例を出して解説します。
金利相当額とは?
まず金利相当額について。
例えばNYダウはドル建てなので、ポジションを保有するときに証券会社からドルを貸りていることになります。
従ってポジションを持ち越すと日本円とドル円の金利差により支払いが発生します。(売りポジションの場合は逆に金利を受け取れる)
配当相当額とは?
次に配当相当額です。
CFDは先物が参照元なので、例えば日経225先物の配当金支払い日をまたいで日経225CFDを保有した場合は同じく配当金を受け取ることが可能ということです。
価格調整額とは?
最後の価格調整額ですが、これは参照元の先物がロールオーバーするときに発生します。
上記のとおりCFDは原月がないので、長期保有ができますが、レートの参照元である先物は3ヵ月期限で変更されるので、ロールオーバーが生じたの価格差を調整するお金ということになります。ユーザー目線でいうと、得も損もしないので、気にする必要のないコストとも言えますね。
なお、楽天CFDでは銘柄ごとに以下の調整金が生じます。
引用:楽天証券
ちなみに実際にどの程度の調整金が生じるかは公式サイトに記載がなく、事前に把握することができません。
確認する時はポジションを翌日に持ち越した際にMT4上で確認しましょう。
▼MT4の表記例
各種調整金については、証券会社次第なところがあって、ぶっちゃけ不透明な部分…。
そのためCFD取引の業者は信頼性を重視すべきなので、楽天証券のようなメジャーな運営元を選定するのがオススメですよ。
③:取引手数料
3つ目のコストが取引手数料です。
CFD取引には各証券会社でレート提供する店頭CFDと東京金融取引所がレート提供するくりっく株365(取引所CFD)があります。
結論だけいうと店頭CFDは取引手数料が無料、取引所CFDは各証券会社で手数料が発生します。
▼CFD取引手数料
種類 | 取引手数料 |
店頭CFD (楽天CFD他) | 無料 |
取引所CFD (くりっく株365) | 片道156円※ (往復312円) |
※岡三オンラインの手数料
ぶっちゃけ取引所CFDはスプレッドも広い傾向があるので、基本的にコスト安の店頭CFD(楽天CFD他)を選べばOKですね。
ここまでの内容を簡単にまとめます。
ここまでのまとめ
- CFD取引にはスプレッド・調整金・取引手数料がある。
- スプレッドは買値・売値の差で実質的な売買手数料
- 調整金はポジションを翌日に持ち越した際に発生する金額(受け取りor支払い)
- 取引手数料はくりっく株365のみ発生。楽天CFDなら取引手数料は無料
楽天CFD取扱銘柄のスプレッド一覧
上述のとおり楽天CFDは変動制のスプレッドであり、公式サイトにも表記がないため、MT4のリアルレートで確認するしかありません。
今回はボクが楽天MT4で確認したスプレッドを公開します。
▼2021年2月時点のスプレッド
どの程度のスペックか分かりやすくするために同じくMT4でCFD取引が可能なOANDAと比較してみました。
▼楽天CFDのスプレッド
銘柄 | 楽天CFD | OANDA |
日本225 (日経225) | 5.0 | 5.0 |
米国30 (NYダウ) | 4.0 | 7.0 |
米国500 (S&P500) | 0.5 | 0.6 |
米国NAS100 (NASDAQ) | 2.0 | 1.7 |
イギリス100 (FTSE100) | 2.4 | 1.9 |
ユーロ50 (ユーロストックス50) | 1.7 | 1.5 |
上記のとおり安定したレートを提供するOANDAとほぼ変わらないスプレッドで、変動制とはいえ、かなり優秀なスペックかなと思います。
楽天CFDのスプレッド・調整金・手数料まとめ
楽天CFDの各種コストを一覧表で整理しました。
▼楽天CFDのコスト一覧
項目 | 楽天CFD |
スプレッド | 変動制 |
調整金 | 金利相当額 配当相当額 価格調整額 |
取引手数料 | 無料 |
口座開設 維持管理費 | 無料 |
入出金 手数料 | 無料 |
ロスカット 手数料 | 無料 |
総評として、スプレッドは比較的狭く、各種手数料も無料なので、コスト面は優秀なスペックだと思います。
口座開設手数料・維持管理費・入出金手数料・ロスカット手数料は全て無料!
ネット証券最大手ということもあり、その他各種手数料は全て無料です。
口座開設や維持管理費は無料で作るだけなら損することありませんし、今は期間限定のキャンペーンも開催中なので、もし検討中の方は口座だけtyくっておいてOKです。
まとめ:楽天証券CFDのスプレッド・調整金・手数料
今回は楽天CFDのスプレッド・調整金・手数料についてまとめました。
冒頭でもお話した通り、スプレッドは国内他社と比較しても引けを取らない優秀なスペックです。
またネット証券最大手の楽天証券が運営するだけあって、各種手数料も完全無料のためコストに関しては不満を持つことはないでしょう。
口座開設は無料、維持管理費もかかりませんので、楽天CFDを検討中の方はぜひこの機会に口座を開設してみてくださいね。
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