「ウェルスナビはやめたほうがいいの?」
「ウェルスナビで損をする可能性はある?」
ウェルスナビは誰でも簡単に自動で資産運用ができるサービスです。
しかしだからこそ、このように「でも、本当にうまくいくの?」と不安になる方は多いでしょう。
ウェルスナビはメリットも多いですが、始める前に知っておきたいデメリットもあります。
果たして本当にウェルスナビはおすすめなのか、やめたほうがいいのか、投資初心者でもわかりやすく解説。
元本割れや借金のリスクについても解説しているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
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ウェルスナビはやめたほうがいいと言われる4つの理由
ウェルスナビは、自動で資産運用をおこなえるサービスです。
国内外の株・債券・不動産・金など、実に多種多様な商品を組み合わせて、世界中の約50カ国・約1万2,000銘柄に分散投資します。
最初に簡単な質問に答えたら、あとは口座に資金を振り込むだけ。
自分で投資する商品を選んだり、証券会社の口座を作ったりといった、難しい手間も知識も必要ありません。
しかしウェルスナビはメリットだけではなく、デメリットもあります。
- 必ず利益が出るとは限らない
- 自分で運用するより手数料が高い
- 最低10万円からとハードルが高い
- つみたてNISAは利用できない
必ず利益が出るとは限らない
ウェルスナビを始めれば、100%利益が出せるわけではありません。
投資したお金より受け取るお金が少なくなってしまう、「元本割れ」の可能性があります。
利益が出せるように作られてはいる
しかしもちろん、できる限り利益が出せるように作られてはいます。
ウェルスナビのポートフォリオに用いられている金融アルゴリズムは、ノーベル賞受賞者ハリー・マーコビッズの経済理論をもとにしたものです。
また元本割れする可能性があるのは、株・FX・投資信託など、他の投資も同じ。
定期預金のような一部の金融商品は、元本が保証されていますが、少額のリターンしか見込めません。
短期投資には不向き
ウェルスナビは長期投資向けのサービスです。
損をしてしまうことがあっても、長期で取り組めば、後で出た利益で取り返せる可能性が高まります。
しかし短期投資だと、損してしまったときに取り返すのが難しいです。
ウェルスナビを始めるなら、数年間腰を据えてじっくりと取り組んだほうがよいでしょう。
自分で運用するより手数料が高い
株や投資信託など、投資において手数料はつきものです。
ウェルスナビでは今まで投資した金額に応じて、年間1.1%の手数料がかかります。
ウェルスナビの手数料
預かり資産 | 年間手数料(税込) |
---|---|
3,000万円まで | 投資金額の1.1% |
3,000万円超 | 投資金額の0.55% |
たとえば今まで30万円を投資した場合、年間手数料は約3,300円(税込)です。
この年間手数料の12分の1が、1ヶ月ごとに分割して引き落とされます。
預かり資産が増えれば増えるほど手数料は高くなり、将来的に300万円投資したと仮定すると、年間手数料は約3万3,000円もかかってしまいます。
ウェルスナビの手数料は、自動投資システムサービスの中で特別高いというわけではありませんが、自分で金融商品を選んで個別購入すればもっと手数料を安くできる可能性も。
手数料の割引率は低い
- 年間投資金額が3,000万円を超えると、手数料が0.55%に割引
- 投資総額が50万円以上の状態で半年以上運用すると、半年に1回、手数料が0.01%ずつ値下げ
年間投資金額が3,000万円を超えると、手数料が0.55%に割引されます。
しかしほとんどの人は、年間3,000万円も投資しないでしょうから、この割引条件を達成できる可能性は低いです。
またウェルスナビでは、長期運用すると手数料の割引が受けられます。
投資総額が50万円を超えている状態で半年以上運用すると、半年に1回、手数料が0.01%ずつ値下げされていきます。
この割引条件を満たすのは比較的簡単ですが、割引率は低く、さほどお得に感じられないでしょう。
「割引率が上がってるし、もう少し解約しないで運用してみようかな」と思い留まるきっかけにはなるかもしれません。
最低10万円からとハードルが高い
ウェルスナビを始めるには、最初に10万円以上の投資をおこなう必要があります。
その後は毎月1万円から自動積立投資が可能です。
「確実に利益が出るとは限らないのに、いきなり10万円は払いにくい」「月1万円以上は負担が大きい」と感じる人もいるでしょう。
ウェルスナビは、ある程度まとまったお金を資産運用に回したい人向けのサービスです。
つみたてNISAは利用できない
ウェルスナビでつみたてNISAは利用できません。
一般NISA(新NISA)のみとなっています。
国による投資の非課税制度です。
- つみたてNISA…年間40万円までの投資で得た利益が、非課税になる制度。20年間適用。
- 一般NISA…年間120万円まで(2024年から122万円まで)の投資で得た利益が、非課税になる制度。5年間適用。
※新NISAとつみたてNISAは、どちらか片方しか利用できません。
関連記事:新NISAとつみたてNISAはどっちがいい?変更点や違いを比較
運用益の非課税期間はつみたてNISAの20年ではなく、一般NISA(新NISA)の5年と短いです。
ただし、ロールオーバーで非課税枠期間を延長することはできます。
関連記事:新NISAのロールオーバーをわかりやすく徹底解説!何が変わる?
投資先がウェルスナビ指定の米国ETFだからです。
つみたてNISAの非課税枠は、国が認めた一部の金融商品にしか使えません。
そのため、一般NISA(新NISA)のみとなっています。
ウェルスナビの8つのメリット
「デメリットがあるウェルスナビはやめたほうがいい?」と不安に思われるかもしれません。
しかし、ウェルスナビにはメリットもたくさんあります。
自動で簡単に資産運用できる
ウェルスナビの大きなメリットはやはり、楽で簡単なところです。
最初に質問に回答するだけで、自分に合ったポートフォリオをロボアドバイザーが組んでくれます。
資金の運用はすべてサービス側が自動でおこなうので、難しい知識や手間は必要ありません。
たまに運用状況を確認し、基本的にはほったらかしでOKです。
個別株やFXでは、企業の決算資料に目を通したり、世界情勢を常に意識したりする必要があります。
また売り時・買い時の冷静な判断や、勉強を続ける姿勢が求められるのも大変です。
ウェルスナビなら、このような手間をすべてスキップできます。
預かり資産・運用者数国内No.1の実績がある
ウェルスナビは預かり資産・運用者数国内No.1の実績を持っています。
それだけ納得感をもって続けている人が多いということでしょう。
いくら楽に資産運用がおこなえるとはいえ、まったく利益が出ないようなサービスだったら、みんな解約してしまいますよね。
もちろんだからといって、100%利益が出せる保証はありません。
しかし預かり資産や運用者数の多さは、信頼できるサービスであるというひとつの判断基準になります。
リスクとリターンのバランスを選べる
「リターンは少なめで構わないから、とにかく損をしたくない」「積極的にリターンを狙って豊かな老後を送りたい」など、人によって目指すゴールはさまざま。
ウェルスナビでは最初の質問によって、各自のリスク許容度を5段階で判定します。
自分の投資スタンスに合っていない無理なポートフォリオを組まれる可能性は低いので、安心です。
高いリターンを狙うなら、その分リスクも高くなります。
リスクをおさえた場合、期待できるリターンは少なくなります。
リターンより先にリスクを考えるのがおすすめです。
リスク許容度は運用中に変更可能です。
しかし「年収に変化があった」「人生設計が変わった」などの場合以外は、基本的に変更しないことが推奨されています。
積立投資と一括投資ができる
ウェルスナビでは「自動積立」と「一括投資」がおこなえます。
- 自動積立…設定した金額をコツコツ投資
- 一括投資…任意の金額を都度投資
さらに自動積立には、次の4つのコースがあります。
- 月1回定額
- 月5回定額
- 複数回定額
- カスタム
自動積立で得た利益は出金しない限り、自動的に投資に回されます。
資金が大きくなることで利益も増える、複利の効果が得られますよ。
また自動積立では、商品の価格が高いときに買いすぎず、安いときは多く買うように設定されています。
購入コストをおさえることが可能です。
積立投資と一括投資はどっちがいい?
自動積立のほうが最終的なリターンが多くなるとは限りません。
しかし、一括投資より自動積立のほうが、リスクは下げられます。
自動積立を基本にして、一括投資は手元にお金ができたタイミングでおこない、資産運用の効率を上げていくのがおすすめです。
全世界に長期の分散投資ができる
ウェルスナビでは、自動で世界中の約50カ国・約1万2,000銘柄に分散投資できます。
投資する国や銘柄を分けることで、リスクの分散が可能です。
自分で投資信託やETFを購入しようとすると、「過去の成績は良いか」「運用にかかる手数料はどのくらいか」「投資先は何か」など調べなくてはならないことがたくさんあり、実に大変です。
しかしウェルスナビなら、最適な商品の組み合わせを考えてくれるので、自分で頭を悩ませる必要がありません。
手数料負けする可能性は低い
ウェルスナビは預かり資産に応じて手数料が高くなるため、長く運用すればするほど手数料が負担になっていきます。
とはいえ、手数料負けする可能性は低いです。
投資で得た利益より、運用にかかった手数料が高くなってしまい、結果的に損をすること。
ウェルスナビが提示しているシュミレーションでは、手数料込みでも十分に利益が出る計算となっています。
自動で税金対策できる
おまかせNISAとDeTAXによって、税負担が自動で軽減されるのもメリットです。
おまかせNISAとは
一般NISAの非課税枠を、自動で積極的に使って資産運用するサービスです。
リターンが大きい商品、たとえば株や不動産などは、NISA口座で優先的に購入されます。
非課税枠を使い切った後は、一般口座に移行します。
面倒な手続きは必要ありません。
DeTAXとは?
「特定口座」を作っている場合に利用できる、税負担の最適化機能です。
利益が出たときに損失が出ている商品を売却して、利益と損失を相殺。
その年の利益を圧縮することで、課税を翌年に繰り延べします。
手元に残る資産が増え、再投資による複利の効果を得やすくなるのがメリットです。
関連記事:NISAとは?株初心者でもゼロから圧倒的にわかりやすく解説!
アプリのデザインが見やすい
ウェルスナビはスマホアプリから簡単に各種手続きがおこなえます。
「アプリのデザインが見やすい」「グラフで表示されるから、視覚的にわかりやすい」とクチコミで好評です。
ごちゃごちゃしていないシンプルな画面なので、初心者でも運用状況を理解しやすいでしょう。
ウェルスナビがおすすめな人・やめたほうがいい人
ウェルスナビがおすすめな人・やめたほうがいい人の特徴をご紹介します。
ウェルスナビがおすすめな人
- 勉強や情報収集に時間を割きたくない
- 投資について詳しくない
- プロが考えた方法で長期投資したい
ウェルスナビは長期投資を前提としています。
数年・数十年単位でじっくり資産を積み上げたいと考えているなら、おすすめです。
また投資先の国や企業についての知識や、投資テクニックに関する勉強も基本的に不要。
「情報収集が面倒」「初心者でもプロが考えた方法で着実に利益を上げたい」という場合にもおすすめです。
ウェルスナビはやめたほうがいい人
- 短期で利益を出したい
- 運用コストを節約したい
- 少額から投資を始めたい
ウェルスナビは短期投資に不向きです。
数日~数週間で利益をしっかり上げられる見込みは薄いため、短期投資を考えているならやめたほうがいいでしょう。
また自分で個別に銘柄を買った場合より、運用コストが高くなってしまう可能性があります。
さらに最低10万円の資金が必要なため、100円から投資できるようなサービスと比べて始めにくいのもデメリットです。
関連記事:ETFのおすすめ銘柄まとめ!初心者必見の国内・米国ETFの魅力とは
ウェルスナビに関するよくある質問
Q. 失敗して借金や大損する可能性はある?
ウェルスナビは元本を保証していません。
自分で用意したお金が0円になってしまう可能性も、なくはないです。
しかしそのような事態に陥る確率はきわめて低いでしょう。
また、ウェルスナビで借金をすることはありません。
どんなに投資先の価値が下がってしまっても、入金した資金を元におこなう投資なので、お金を請求されるようなことはありません。
しかし外部から借りたお金で資産運用をした場合、損失が出て返済できない事態に陥る可能性はあります。
あくまで余剰資金をもとに投資しましょう。
Q. ウェルスナビの運営会社は怪しくない?
ウェルスナビは、ウェルスナビ株式会社が運営しています。
設立年月 | 2015年4月28日 |
---|---|
上場市場 | 東証グロース(7342) |
運用者数 | 34.3万人 |
預かり資産 | 6,754億円 |
設立は2015年4月28日と新しいですが、すでに東証グロースに上場。
運用者数は34.3万人で、国内ロボアドバイザー市場のシェア率は約70%です。
Q. ウェルスナビが倒産したらどうなる?
長期の資産運用において特に怖いと感じるのは、利用会社の倒産でしょう。
ウェルスナビの資産とユーザーの資産は、別々に管理されています。
もしウェルスナビが倒産しても、運用していた資産が0円になってしまう可能性は、原則としてありません。
きちんと保護されることになっています。
ウェルスナビは短期投資ならやめたほうがいいが長期ならおすすめ
短期で利益を上げられる保証はないウェルスナビ。
しかし長期投資すればするほど、利益になる可能性が高まります。
自動投資なので、知識は不要で、しかもラクです。
運用者数や預かり資金の多さは国内ナンバーワンの実績も持っています。
投資する商品・国・時期の分散により、リスクをおさえているのもポイント。
短期投資ならやめたほうがいいですが、長期投資ならおすすめのサービスです。
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