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海外ETFおすすめランキング!長期保有向けの利回りが高い人気銘柄を厳選

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米国を中心とした海外ETFは、初心者でも実践しやすい投資方法のひとつとして人気です。

特にここ10年、海外ETFは大きな成長を遂げ、投資家たちの資産形成に大きく貢献しました。

しかし「海外ETFに興味があるけど、どの銘柄を買えばいいか分からない」という方が多いでしょう。

そこで、海外ETFのおすすめ人気ランキングをご紹介します。

ただ単に売買代金ランキング上位の銘柄を掲載するのではなく、「個人投資家の長期投資に適しているか」「安定性・利回りは高いか」といった点に着目し、おすすめ度・人気度をもとにランキングを作成しました。

記事の後半では、売買代金ランキング上位で見かけることが多いブル型・ベア型ETFとは何か、海外ETFの選び方はどうすればいいかといった点についても解説します。

関連記事:ETFのおすすめ銘柄まとめ!初心者必見の国内・米国ETFの魅力とは

目次

海外ETFおすすめ人気銘柄ランキング

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人気度・おすすめ度を加味して、海外ETFのおすすめ人気ランキングを作成しました。

銘柄選びの参考にしてください。

銘柄名投資先基準価額(USD)直近配当利回り(税込)5年トータルリターン
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)全米株式 約4,000銘柄211.31.51%9.24%
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)世界47カ国の株式 約8,000銘柄92.741.75%6.58%
バンガード・S&P 500 ETF(VOO)米国株式(S&P500)大型株500銘柄392.661.52%10.12%
インベスコQQQ 信託シリーズ1(QQQ)米国株式(ナスダック100指数)約2,600銘柄354.18460.60%15.11%
バンガード・米高配当株式ETF(VYM)米国高配当株式(FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス)440銘柄103.63.03%7.09%
iシェアーズ・コア S&P 500 ETF(IVV)米国株式(S&P500)大型株500銘柄436.03521.86%10.12%
iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)米国高配当株式(モーニングスター配当フォーカス指数)75銘柄101.80744.33%6.05%
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)米国株式(S&P500高配当指数)83銘柄34.88675.05%3.84%
バンガード 米国トータル債券市場ETF(BND)米国債券(ブルームバーグ総合債券指数)約8,000銘柄69.873.36%0.25%
バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)409.30.86%16.69%

各海外ETFの詳しい特徴や、どんな人におすすめかをご紹介していきます。

※基準価格は2023年9月26日時点。

1位:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)

投資先全米株式
約4,000銘柄
設定日2001年5月31日
基準価額(USD)211.3
経費率0.03%
直近配当利回り(税込)1.51%
年初来リターン11.86%
3ヶ月トータルリターン0.17%
1年トータルリターン18.34%
3年トータルリターン10.35%
5年トータルリターン9.24%
乖離率0.05%

バンガード・トータル・ワールド・ストックETFは、バンガード社が運用する、全米の株式に分散投資できるETFです。

VTIとして知られるこのETFは、米国の大型から小型までの株、合計約4,000銘柄を持つ「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に基づく投資成果を追求します。

米国株式市場の投資可能銘柄の、ほぼ100%をカバーすることができる海外ETFです。

VTIの魅力としては、米国市場の多種多様な銘柄にアクセスできる点が挙げられます。

構成銘柄は、テクノロジーセクターが20.4%と高い比率を占め、大手企業だとマイクロソフトが3.2%、アップルが2.8%、そしてAmazonが2.6%という配分です。

さらに、バンガード社のETFの特徴として、運用コストが低い点が挙げられます。

通常、米国大型株に投資するETFでは、0.3%近くの経費率がかかる中、このVTIの経費率は0.03%です。

他の多くのETFと比べても、非常にコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。

長期保有にも適しています。

最初に買う銘柄としてもおすすめです。

2位:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)

投資先世界47カ国の株式
約8,000銘柄
設定日2008年6月26日
基準価額(USD)92.74
経費率0.07%
直近配当利回り(税込)1.75%
年初来リターン9.19%
3ヶ月トータルリターン-0.29%
1年トータルリターン18.97%
3年トータルリターン8.05%
5年トータルリターン6.58%
乖離率0.05%

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)は、世界最大規模を誇る資産運用会社である、バンガード社が運用するETFの一つです。

世界の大型から小型までの株式に、幅広く分散投資できる商品として注目されています。

世界47カ国の約8,000の銘柄をカバーしており、このETFひとつで、世界各地の多様な株式に投資することが可能です。

VTの大きな特徴の一つとして、運用コストの低さが挙げられます。

通常、全世界株ETFでは経費率が0.5%ほどですが、VTは0.07%という驚異的な低さです。

これは、投資家が長期間にわたって持続的に利益を追求する上で、非常に有利な条件と言えるでしょう。

これらの特徴から、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)は、長期投資を考えている多くの投資家におすすめです。

3位:バンガード・S&P 500 ETF(VOO)

投資先米国株式(S&P500)
大型株500銘柄
設定日2010年9月9日
基準価額(USD)392.66
経費率0.03%
直近配当利回り(税込)1.52%
年初来リターン12.69%
3ヶ月トータルリターン0.14%
1年トータルリターン19.39%
3年トータルリターン11.25%
5年トータルリターン10.12%
乖離率0.03%

バンガード・S&P 500 ETF(VOO)は、時価総額上位の米国大型株500社をカバーする株価指数「S&P500」と連動することを目的としたETFです。

世界最大の資産運用会社である、バンガード社によって運用されています。

S&P500は、マイクロソフトやアップル、アマゾンなど、国際的に認知されている米国のトップ企業を多く含んでいる株価指数です。

VOOを通じて、これらの企業に簡単に投資することができます。

VOOの最も注目すべき特徴は、経費率の低さです。

一般的な米国大型株ETFの経費率が約0.3%とされている中、VOOはわずか0.03%という低さを実現しています。

この経費率の低さは、長期投資において利益を最大化する上で、非常に有利です。

4位:インベスコQQQ 信託シリーズ1(QQQ)

投資先米国株式(ナスダック100指数)
約2,600銘柄
設定日1999年3月10日
基準価額(USD)354.1846
経費率0.20%
直近配当利回り(税込)0.60%
年初来リターン33.60%
3ヶ月トータルリターン-0.66%
1年トータルリターン31.41%
3年トータルリターン10.49%
5年トータルリターン15.11%
乖離率0.01%

インベスコQQQ 信託シリーズ1(QQQ)は、米国のナスダック市場に特化したETFです。

ナスダック100指数に追随する目的で設計されています。

ナスダック100指数とは、ナスダック市場の約2,600銘柄の中から、時価総額の大きな非金融業のトップ100社をピックアップしたものです。

マイクロソフトやアップル、アマゾンといった、全世界で注目される米国大手企業を含みます。

経費率は0.20%と、S&P500連動型の海外ETFと比較して、やや高いです。

しかし、リターンはS&P500を凌駕しており、投資家からの注目度も高い人気銘柄となっています。

注意点としては、ややリスクは高めの銘柄であることです。

サテライトにおすすめとなっています。

コア・サテライト運用とは?

安定的に運用するコア(守りの資産)と、リスクをとって高いリターンをめざすサテライト(攻めの資産)をバランスよく保有し、大きすぎるリスクを回避する戦略です。

5位:バンガード・米高配当株式ETF(VYM)

投資先米国高配当株式(FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス)
440銘柄
設定日2006年11月16日
基準価額(USD)103.6
経費率0.06%
直近配当利回り(税込)3.03%
年初来リターン-2.07%
3ヶ月トータルリターン2.11%
1年トータルリターン10.82%
3年トータルリターン13.02%
5年トータルリターン7.09%
乖離率0.00%

バンガード社が運用するVYMは、高い配当利回りを持つ米国の440社をターゲットにしたETFです。

このETFは、FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスという株価指数に連動することを目的としています。

FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスは、高配当を出す企業の中から、安定感のある銘柄を選定した株価指数です。

そのため、VYMは高配当ながらも、相対的な安定性を備えています。

VYMの一番の特色は、市場平均を上回る配当利回りを持つ銘柄に投資していることです。

また、その中でもセクターの偏りを最小限に抑えて分散投資を行っています。

過去のデータを基にすると、長期的に右肩上がりの成長を示している海外ETFです。

さらに、配当利回りは10年間で3%以上を維持しているため、投資家にとって魅力的な選択肢と言えます。

一方で、VYMはキャピタルゲインの面でVOOやVTIなどの他のETFに劣るという性質があります。

しかし、高い配当利回りを求める投資家にとっては、この点を補って余りあるメリットがあるでしょう。

VYM・SPYD・HDVの違いを比較

比較対象としてよく取り上げられる米国高配当ETFに、SPYDやHDVがあります。

この2銘柄と比較して、400社以上の銘柄に投資することができるVYMは、分散性が高いです。

そして、経費率も0.06%と非常に低く設定されています。

このコストの低さは、長期保有を考える投資家にとっての大きなメリットとなっています。

総じて、VYMは高配当を追求しつつ、リスクを分散させたい投資家におすすめのETFと言えるでしょう。

最初に買う銘柄としてもおすすめです。

6位:iシェアーズ・コア S&P 500 ETF(IVV)

投資先米国株式(S&P500)
大型株500銘柄
設定日2000年5月19日
基準価額(USD)436.0352
経費率0.04%
直近配当利回り(税込)1.86%
年初来リターン12.67%
3ヶ月トータルリターン0.15%
1年トータルリターン19.40%
3年トータルリターン11.26%
5年トータルリターン10.12%
乖離率0.01%

世界最大規模の資産運用会社であるブラックロックが手掛けるiシェアーズ・コア S&P 500 ETF(IVV)は、米国の代表的な株価指数である、S&P500の動きに連動することを目的とした海外ETFです。

このS&P500は、米国株式市場の時価総額のおおよそ80%をカバーしている株価指数です。

さまざまな業種の大型株で構成されています。

金融、通信、産業、エネルギー、テクノロジーといった多岐にわたる業種の銘柄の中には、全世界でその名を知られる大手企業も多数含まれています。

例えば、テクノロジー業界のリーダーである「マイクロソフト」や「アップル」、オンラインショッピングの「アマゾン」、そして投資の重鎮ウォーレンバフェットの投資会社「バークシャー・ハサウェイ」などです。

IVVを保有すると、これらの大手企業への投資が、一つの海外ETFで可能となります。

さらに、IVVの経費率はわずか0.04%です。

多くの海外ETFと比較しても、非常に低い水準に設定されています。

このコストの低さは、長期的な投資戦略において、投資家に大きなメリットをもたらすでしょう。

要するに、iシェアーズ・コア S&P 500 ETF(IVV)は、幅広い米国大型株に投資できる低コストな海外ETFです。

7位:iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)

投資先米国高配当株式(モーニングスター配当フォーカス指数)
75銘柄
設定日2011年3月31日
基準価額(USD)101.8074
経費率0.08%
直近配当利回り(税込)4.33%
年初来リターン-1.62%
3ヶ月トータルリターン3.39%
1年トータルリターン11.65%
3年トータルリターン12.35%
5年トータルリターン6.05%
乖離率-0.01%

HDVは、米国の高配当銘柄に投資する目的で設計されたETFです。

投資方針のベースには「モーニングスター配当フォーカス指数」が採用されています。

この指数は、財務状態が良好で、安定した高い配当を提供する米国企業75銘柄から成るものです。

組み込まれている主な銘柄としては、石油関連の巨頭「エクソン・モービル」、信頼のヘルスケアブランド「ジョンソン&ジョンソン」、そして通信分野の大手「ベライゾン・コミュニケーションズ」が挙げられます。

HDVとVYM・SPYDの違いを比較

米国高配当ETFとしては、VYMも知られています。

VYMは、400銘柄という幅広い投資先を持つ一方、HDVは厳選された75銘柄に焦点を当てている点が大きな違いです。

また、経費率の面では、HDVの0.08%に対して、VYMは0.06%となっています。

さらに、過去10年の配当を見てみると、HDVよりVYMのほうが少しだけ優秀です。

しかし、HDV・VYMよりさらにリターンが優秀なSPYDという銘柄もあります。

HDVは、財務健全性に重点を置きつつ、安定した高配当を追求する戦略を採用している点が特徴です。

結論としてiシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)は、一定の安定性を求めつつ、厳選された高配当銘柄への投資を希望する投資家におすすめな海外ETFと言えるでしょう。

8位:SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)

投資先米国株式(S&P500高配当指数)
83銘柄
設定日2015年10月22日
基準価額(USD)34.8867
経費率0.07%
直近配当利回り(税込)5.05%
年初来リターン-8.67%
3ヶ月トータルリターン0.50%
1年トータルリターン0.88%
3年トータルリターン14.93%
5年トータルリターン3.84%
乖離率0.04%

ステートストリート社が運用するSPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)は、S&P500高配当指数に連動する投資成果を目指すETFです。

S&P500高配当指数は、株価指数のS&P500に含まれている企業の中から、配当利回りの高い上位83社を選出しています。

S&P500とは、米国の大手500社が選ばれる有名な株価指数です。

その中の高配当株に焦点を当てたのがSPYDとなります。

具体的には、エネルギーやユーティリティ、金融、不動産などのセクターから選ばれた銘柄でポートフォリオが構築されています。

高配当を求める投資家にとっては魅力的な選択肢です。

SPYDとVYM・HDVの違いを比較

米国高配当ETFであるVYMやHDVとの比較をすると、SPYDはHDVより多くの銘柄を組み入れていますが、VYMと比べると少し組入銘柄数が少なめです。

しかし、過去10年の平均配当率を見ると、SPYDはVYMやHDVよりも高い数字を記録しています。

また、SPYDの経費率は0.07%と、VYM・HDVの中間です。

まとめると、SPYDは価格の上昇よりも、高い配当を求める投資家に向いています。

9位:バンガード 米国トータル債券市場ETF(BND)

投資先米国債券(ブルームバーグ総合債券指数)
約8,000銘柄
設定日2007年4月10日
基準価額(USD)69.87
経費率0.03%
直近配当利回り(税込)3.36%
年初来リターン-0.75%
3ヶ月トータルリターン-3.16%
1年トータルリターン0.03%
3年トータルリターン-5.13%
5年トータルリターン0.25%
乖離率0.01%

BNDは、米国の債券に幅広く投資するETFです。

資産運用の大手、バンガード社が運用しています。

「ブルームバーグ総合債券指数」という、信用力の高い債券を主体とした指数に連動する投資成果を追求しています。

投資先として選ばれる債券は8,000を超え、その中には信頼性の高い米国債や格付けの良い米国企業の債券などが含まれています。

BNDの魅力の一つは、このような多数の債券への分散投資が可能である点です。

経費率は0.04%と、多くの海外ETFと比較しても非常に低く設定されています。

また、BNDの直近配当利回りは3.36%です。

BNDの債券ポートフォリオを見ると、約6割が米国債、そして残りの部分は高い格付けを持つ投資適格債となっています。

さらに、このETFが投資する債券の平均残存期間は8.3年。

残存期間とは債券が完全に返済されるまでの期間を指します。

一般的には、残存期間が短ければリスクは低く、長ければリスクが高まる傾向にあります。

総じて、BNDは米国の債券市場に広範に投資したいと考える投資家にとって、信頼性と低コストのバランスが魅力的な投資先となっているでしょう。

関連記事:長期保有におすすめの米国株15選・米国株ETF4選!高配当株や成長株を厳選

10位:バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)

設定日2004年1月30日
基準価額(USD)409.3
経費率0.10%
直近配当利回り(税込)0.86%
年初来リターン28.64%
3ヶ月トータルリターン-2.64%
1年トータルリターン31.67%
3年トータルリターン11.84%
5年トータルリターン16.69%
乖離率0.02%

バンガード社によって運用されているバンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)は、米国情報技術セクターの銘柄への投資を目的とした海外ETFとなります。

具体的には、ソフトウェアからハードウェア、半導体関連の企業まで、大中小の各規模の企業に対する投資が行われる銘柄です。

リーディングカンパニーとして知られる「マイクロソフト」や「アップル」、「ビザ」などの大手企業がポートフォリオに組み入れられています。

「MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックス」と同等の投資成果を目指す点が特徴です。

VGTとIXNの違いを比較

また、情報技術セクターに特化したETFとしては、VGTだけでなく「iシェアーズ グローバル・テクノロジー ETF(IXN)」も存在します。

IXNは、米国の情報技術セクターだけでなく、世界中の情報技術関連企業・新興国を含む多様な地域の企業への投資が行われている海外ETFです。

つまり、VGTは米国の情報技術セクターに焦点を当てた投資を行いたい方におすすめのETFとなっています。

関連記事:配当・分配金利回りランキングTOP20!株・投資信託・ETFのデータを一挙紹介

タイプ別おすすめ海外ETF

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「長期保有に最適なETFを選びたい」「高配当ETFを探している」など、人によって探している海外ETFの特徴は異なります。

ご紹介してきたおすすめの海外ETFを、高配当・S&P500連動などのタイプ別にまとめました。

タイプ別おすすめ海外ETF
  • 長期保有におすすめの海外ETF
  • 高配当な海外ETF
  • S&P500連動の海外ETF

長期保有におすすめの海外ETF

長期保有におすすめの海外ETFは、大きな市場全体に投資することでリスクを分散し、長期的な成長を目指せる銘柄です。

また、長期間保有することを考えると、経費率が低い銘柄がおすすめといえます。

経費率が低いと、長期間にわたってコストが積み重なるリスクが低くなるためです。

以上を踏まえると、非常に低いコストで全世界の株式に投資できるバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)や、同じく低コストで投資できる投資できるバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)は、長期投資におすすめです。

また、安定性が高い債券ETFバンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)もおすすめできます。

長期保有におすすめの海外ETFバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)
投資先全米株式世界47カ国の株式米国債券(ブルームバーグ総合債券指数)
銘柄数約4,000銘柄約8,000銘柄約8,000銘柄
基準価額(USD)211.392.7469.87
経費率0.03%0.07%0.03%
直近配当利回り(税込)1.51%1.75%3.36%
3年トータルリターン10.35%8.05%-5.13%
5年トータルリターン9.24%6.58%0.25%

高配当な海外ETF

おすすめの海外ETFの中でも、高配当株への投資をおこなう銘柄を、一覧表にまとめました。

おすすめの海外高配当ETFバンガード・米高配当株式ETF(VYM)iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)
投資先米国高配当株式(FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス)米国高配当株式(モーニングスター配当フォーカス指数)米国株式(S&P500高配当指数)
銘柄数440銘柄75銘柄83銘柄
基準価額(USD)103.6101.807434.8867
経費率0.06%0.08%0.07%
直近配当利回り(税込)3.03%4.33%5.05%
3年トータルリターン13.02%12.35%14.93%
5年トータルリターン7.09%6.05%3.84%

海外高配当ETFは、その名の通り、高い配当利回りを持つ銘柄に投資を行うETF(上場投資信託)です。

海外高配当ETFは、安定的にリターンを受け取りたい投資家にとって魅力的といえます。

S&P500連動の海外ETF

S&P500連動のETFは、米国を代表する主要な株価指数である、S&P500指数に連動するよう設計された上場投資信託です。

S&P500に採用される約500社は、一定の流動性、利益の継続性、時価総額などの厳しい条件をクリアしています。

S&P500に採用される条件
  • 米国企業
  • 時価総額が131億ドル以上
  • 四半期連続で黒字利益を維持している
  • 安定した株主に保有されていない浮動株が、発行済み株式総数の50%以上(一定の流動性がある)

投資家はS&P500連動のETFを通じて、品質の高い企業群に、一括で投資することが可能です。

S&P500連動のおすすめ海外ETFバンガード・S&P 500 ETF(VOO)iシェアーズ・コア S&P 500 ETF(IVV)
投資先米国株式(S&P500)米国株式(S&P500)
銘柄数大型株500銘柄大型株500銘柄
基準価額(USD)392.66436.0352
経費率0.03%0.04%
直近配当利回り(税込)1.52%1.86%
3年トータルリターン11.25%11.26%
5年トータルリターン10.12%10.12%

関連記事:新興国株式インデックスファンドのおすすめ4選!保有しておくべき?今後の見通しを解説

海外ETFの選び方

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海外ETF投資では、最適な銘柄の選択が重要です。

ただ証券会社の売買代金ランキングで上位の銘柄を買えばいい、というわけではありません。

以下に、海外ETFの銘柄を選ぶ際のポイントを、わかりやすく整理しました。

海外ETFの選び方
  • 経費率が低い
  • 乖離率が低い
  • 一定の流動性がある

経費率が低い

ETFの運用には、信託報酬という継続的なコストが伴います。

特に長期投資では、このコストは累積していきますので、信託報酬が高すぎると運用益が大きく減少するかもしれません。

経費率が低い銘柄を選ぶことで、長期の運用でのコスト負担を軽減することができます。

乖離率が低い

「インデックス型」と呼ばれるタイプのETFは、特定の株価指数と連動して運用されます。

その際、指標と実際のETFの価格との差を「乖離率」と呼びます。

一般に、ETFは売買コストや運用コストなどの要因で、指標に対して下方乖離する傾向です。

乖離率が小さいETFは、上手に運用されていると言えます。

金融情報サイトで乖離率を確認し、低い銘柄を選ぶとよいでしょう。

一定の流動性がある

流動性とは、銘柄がどれほど活発に取引されているかを示す指標です。

高い流動性を持つ海外ETFは、取引が盛んであり、売買が容易であると言えます。

証券会社のサイトや金融情報サイトなどで、1日あたりの取引量や売買代金をチェックし、流動性が保たれている銘柄を選択するのがおすすめです。

関連記事:利回りが高い投資信託=優秀ではない!?計算方法や「平均利回り」との違い

海外ETFに投資する6つのメリット

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海外ETFに投資するメリットは、次の6つです。

海外ETFのメリット
  1. 国内ETFより過去のパフォーマンスがいい
  2. 世界中の投資商品が買える
  3. ひとつの銘柄で少額分散投資ができる
  4. 市場動向に応じてリアルタイムの売買ができる
  5. 投資信託より経費率が低い
  6. 倒産のリスクが低く銘柄選びが簡単

①国内ETFより過去のパフォーマンスがいい

ここ10年、海外ETFの成長は顕著で、投資先として注目されています。

海外ETFは初心者でも始めやすく、特別な知識がなくても取引できるので、多くの人々が投資の世界に足を踏み入れるきっかけとなりました。

一方、日本の主要な株式指数であるTOPIXや日経平均は、同じ期間での伸びが限定的だったため、海外ETFの方が投資のリターンが高いという評価が高まっています。

投資の先進国である米国においても、ETFは人気の投資先です。

各社の経費率の引き下げ競争も激しく、投資家たちからの関心と信頼が増しています。

さらに、米国の名高い投資家バフェット氏がETFを推奨したことも、ETFの人気を支えていると言えるでしょう。

②世界中の投資商品が買える

海外ETFの魅力の一つは、その多様性にあります。

株式や債券だけではなく、様々な資産クラスにETFを通じて投資可能です。

例として、米国不動産をテーマにしたETF「IYR」があります。

私たち日本在住の人々も、容易に米国の不動産市場に投資することができるのです。

また、伝統的に物理的な形で保管されてきた資産、例えば金は、今日ではGLDという金ETFを介して、流動的に取引することが可能になりました。

投資家は自宅にいながら、世界中の多岐にわたる資産クラスでの投資を手軽に楽しむことができるのです。

③ひとつの銘柄で少額分散投資ができる

海外ETFは、たくさんの株や債券を一つにまとめた投資商品です。

例えば、海外ETFであるVTIは、一つのETFで米国の4000近い銘柄に投資することが可能です。

また、SPYを購入すると、米国の時価総額上位500の銘柄に投資できます。

実際にこれらの銘柄に含まれている株を一つずつ購入するのは、非常にコストがかかりますが、ETFを利用することで少額から分散投資を実現可能です。

④市場動向に応じてリアルタイムの売買ができる

ETFは、日中の市場の動きに合わせて価格が変動します。

投資家は市場の動向を確認しながら、リアルタイムでの売買を行うことができます。

一方、投資信託のような商品は、一日一回の価格設定となるため、このようなリアルタイム取引のメリットは享受できません。

価格の変動を即座にキャッチして取引をしたい方には、ETFがおすすめです。

⑤投資信託より経費率が低い

ETFは、運用コストが投資信託に比べて非常に低いのが特徴です。

例として、S&P500に連動するバンガードのVOOは、経費率がわずか0.03%です。

これは、市場での競争の中でスケールメリットを最大限に活用しているからです。

一方、同じS&P500に連動する投資信託であるeMAXIS Slim米国株式の経費率は0.0937%と、やや高めです。

このように、低い経費率を求める投資家にとって、ETFは非常に魅力的な選択肢といえます。

⑥倒産のリスクが低く銘柄選びが簡単

個別株の投資では、企業の業績低下に伴って倒産するリスクがあります。

しかし、海外ETFは多数の銘柄にまとめて投資する商品なので、倒産のリスクを大きく軽減することが可能です。

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一つの企業の影響を受けにくいです。

個別株のように多種多様な選択が必要な場面も少ないため、初心者の方々にも安心して投資を始められるメリットがあります。

関連記事:バイオ株おすすめ銘柄4選!分散投資でリスク軽減できるETFも紹介

海外ETF購入におすすめの証券会社3選

海外ETF購入におすすめの証券会社3選をご紹介します。

おすすめの証券会社3選
  1. 楽天証券
  2. SBI証券
  3. マネックス証券

海外ETFの購入には、手数料がかかります。

しかし一部の証券会社は、特定の海外ETFの取引手数料を無料にしているので、低コストで投資したいならこのような証券会社が狙い目です。

また、取り扱っている海外ETFの銘柄数も証券会社によって異なります。

多種多様な海外ETFに、安い手数料で投資できる証券会社を選びましょう。

①楽天証券

総合評価
コスト
信頼性
NISA/つみたてNISA
投資信託2,634件
株式以外FX
CFD
ETF
金/銀/プラチナ
先物・オプション
保険
口座開設・取引までの日数最短2営業日後
特徴手数料が安い!
取扱商品が豊富!
初心者にも使いやすい!

楽天証券は、手数料無料のETF銘柄が多数揃っています。

国内164銘柄や米国15銘柄などが手数料0円で取引できる点が特徴です。

この中には、今回おすすめしてきた米国・海外ETF5銘柄も含まれており、リーズナブルな取引が実現します。

さらに、取引手数料の一部が楽天ポイントとして還元されるプログラムに参加することで、さらに取引コストの軽減が可能です。

また、iDeCo対象銘柄の投資信託「楽天VTI」が買えるのも、楽天証券の魅力となっています。

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関連記事:楽天証券の評判・口コミまとめ!ポイント投資や手数料も解説

②SBI証券

SBI証券

総合評価
コスト
信頼性
NISA/つみたてNISA
投資信託2,632件
株式以外債券
FX
CFD
金/銀/プラチナ
先物・オプション
保険
口座開設・取引までの日数最短翌営業日
特徴圧倒的口座数
100万円まで手数料0円
充実のサービス

SBI証券は、海外ETFの取扱いが379銘柄と、極めて多岐にわたります。

韓国やシンガポール、香港のETFも手軽に購入可能です。

さらに、国内116銘柄・米国10銘柄の取引手数料が無料なので、低コストでの投資が実現できます。

本記事で取り上げたおすすめの5銘柄も、すべて手数料無料で取引可能です。

米国ETFの定期積立サービスが利用できる点も魅力となっています。

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関連記事:SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説

③マネックス証券

マネックス証券

総合評価
コスト
信頼性
NISA/つみたてNISA
投資信託1,235件
株式以外債券
FX
先物・オプション
金・プラチナ
口座開設・取引までの日数 最短翌営業日
特徴100円から始められる
米国株に強い
お得なマネックスポイント

マネックス証券では、米国ETFの購入手数料が0.495%です。

楽天証券・SBI証券と並んで、業界の中で非常に低い水準を実現しています。

また、17銘柄に関しては手数料無料での取引が可能です。

また、米国株の個別銘柄は、プレマーケットやアフターマーケットでの取引が可能となっています。

短期売買を行うトレーダーにとっては、リアルタイムの株価情報が提供される点も見逃せません。

海外ETFはもちろん、米国株の個別銘柄も取引したい人におすすめの証券会社です。

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関連記事:マネックス証券の評判・口コミまとめ!米国株やIPOの人気についても解説

おすすめ海外ETFランキングに関するよくある質問

おすすめの海外ETFに関する、よくある質問に回答します。

よくある質問
  • 海外ETFランキング上位のブル型・ベア型ETFとは何?
  • ブル型・ベア型海外ETFは初心者にもおすすめ?
  • 米国個別株はどの銘柄がおすすめ?

Q.海外ETFランキング上位のブル型・ベア型ETFとは何?

楽天証券やSBI証券などの証券会社で、海外ETFランキングを見ると、上位にブル型とベア型の海外ETFが入っているケースもあります。

ブル型とベア型の海外ETFとは、基準となる指数の値上り幅に対して、数倍の利益が出るように設計されているファンドです。

「ブルベア3倍系」の場合、指数の日々の変動の3倍のリターンを目指します。

つまり、指数が1%上昇すれば3%のリターンを、1%下落すれば3%の損失になるということです。

ブル型・ベア型ETF
  • ブル型ETF
    ブル型ETFは、特定の株価指数が上昇することを期待して投資するための商品です。例えば、S&P 500のブル型ETFは、S&P 500指数が上昇した場合に利益を目指します。
  • ベア型ETF
    逆に、ベア型ETFは、特定の株価指数が下落することを期待して投資するための商品です。S&P 500のベア型ETFは、S&P 500指数が下落した場合に利益を目指します。

    Q.ブル型・ベア型海外ETFは初心者にもおすすめ?

    ブル型・ベア型ETFは、高リスク・高リターンの投資商品です。

    価格変動が激しいため、初心者には難しい場合があります。

    短期の値動きを取りに行く投資家は、大きな利益を狙うことができますが、長期での保有は価格の変動や経費率の影響などからおすすめされません。

    ブル型・ベア型ETFに投資する際は、十分なリサーチと準備が必要です。

    Q.米国個別株はどの銘柄がおすすめ?

    下記の米国個別株は、多くの個人投資家が持っています。

    この中でも高配当が魅力な銘柄は、MO・PM・KOです。

    ティッカーシンボル企業名特徴
    JNJJohnson & Johnson医療製品、医薬品、医療デバイスの製造販売
    MOAltria Group, Inc.たばこの製造・販売。食品分野の売上高は世界第1位
    PMPhilip Morris International Inc.国際的なたばこの製造・販売
    PGThe Procter & Gamble Company日用消費財の製造・販売
    KOThe Coca-Cola Companyソフトドリンクの製造・販売
    XOMExxon Mobil Corporation石油・ガスの探査、生産、供給

    ただし、個別株のリスクはETFより高くなります。

    関連記事:インド株投資ができるETFは?おすすめ銘柄3選と証券会社を紹介!

    海外ETFおすすめ人気ランキングを参考に長期投資を実践しよう

    本ランキングでは、長期保有に適した海外ETFのおすすめ銘柄を厳選し、特徴やデータを詳細に解説しました。

    一般的に海外ETFは、国内ETFよりも高い利回りが期待できるといわれています。

    海外ETFの中でも、特に米国ETFはその堅実な利回りから、多くの投資家の注目を集めている投資商品です。

    本記事の情報をもとに、投資家自身のリスク容認度や投資目的に合わせて最適な海外ETFを選択し、長期の資産形成を目指してください。

    関連記事:SBI証券の投資信託おすすめ10選!つみたてNISA対応の人気銘柄を厳選

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