「IPO株を買いたいんだけど、買い方や手順がよく分からない。」
「IPO株が買える証券会社とか注意点も知っておきたい!」
IPO投資を考えている方には、上記のような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
IPO投資は利益が出やすく、多くの投資家から人気のある投資方法です。
初心者の方でも十分に儲かる可能性があるIPO株ですが、買い方が分からない方もいますよね。
そこで今回はIPO株の買い方や買う際の見るべきポイント、IPOにおすすめの証券会社まで徹底解説します。
記事の後半にはIPOに関するよくある質問も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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IPO株の買い方
IPO株の買い方は以下の通りです。
- 証券会社を選んで証券口座を作る
- スケジュールや目論見書を確認する
- ブックビルディングに申し込む
- 購入価格を入金する
- 当選した後購入手続きを行う
- 売買開始
STEP:1 証券会社を選んで証券口座を作る
IPO株を買うには、まず証券口座を開設する必要があります。
IPO株の購入を中心に考えるのであれば、口座開設する証券会社も慎重に選ぶ必要があります。
IPO株はどこの証券会社でも買えるわけではなく、配分が証券会社ごとに決まっています。
そのため、IPO株の割当数などを見て証券会社を選びましょう。
IPO株の購入を目当てに証券会社を選ぶ際に見るべきポイントは、以下の通りです。
- IPO株の取扱銘柄数が多いか
- 主幹事の実績が多いか
- IPO株に強いと言われているか
IPO株の取引を積極的に行いたい方は、主幹事実績を見ると良いでしょう。
主幹事になると、IPOのスケジュール管理や公開価格の決定、手続きなどの役割を担います。
IPOに関して中心的な重要な役割のため、IPOの割り当て数も多く、当選の確率も上がります。
また、IPOは抽選なので複数の証券会社から申し込むことがおすすめです。
IPOに強いと言われる証券会社の口座をいくつか開設して、IPO株を買いましょう。
IPO株を購入できない証券会社もあるので気をつけましょう。
STEP:2 スケジュールや目論見書を確認する
証券会社の口座開設が終われば、IPO株に関する情報を集めましょう。
まずはIPOスケジュールの確認です。
スケジュールを把握することで、株式公開日や条件決定日、申込期間や購入期間を確認できます。
IPOは購入期間が短めに設定されていることが多いので、期間ないに購入するように気をつけましょう。
IPOに当選しても、期間内に購入できなければキャンセル扱いになってしまいますよ。
また、目論見書には投資の判断材料となる情報が記載されているので、事前に必ず目を通すようにしましょう。
今後の成長が見込める起業であれば初値も高くなりがちです。
目論見書は初心者の方は難しく感じますが、購入するかどうかを決める重要な情報が記載されているので、隅々までチェックしておきましょう。
IPO株の購入には、事前にIPO株についての知識を身につけることが重要ですよ。
STEP:3 ブックビルディングに申し込む
目論見書を確認し、IPOを購入するにはブックビルディングの申込から始めます。
ブックビルディングの申込は、IPOの仮条件が決まるとできるようになり、新規上場する株式の発行価格を投資家から決める制度のことを言います。
ブックビルディングは発行価格が決定する間に行われ、基本的に期間は5日間です。
ブックビルディングを申し込む際の注意点は以下の通りです。
IPO株は購入できる期間が決まっていて、確実に購入できるわけではないので注意が必要です。
- 申込期間中に申し込む
- 仮条件の上限で申し込む
ブックビルディングの申込価格は仮条件の上限価格にしないと、IPO株の購入が難しいので気をつけましょう。
価格にかかわらず購入意思を示す「ストライクプライス」に指定できる証券会社であれば、この方法で申し込むこともおすすめです。
また、ブックビルディング時に預かり資金が必要なこともあるので、事前に確認しておきましょう。
STEP:4 購入価格を入金する
ブックビルディングに申し込んだら、購入価格を入金しましょう。
IPO株を購入するには、基本的に抽選前に購入価格を入金しておく必要があります。
事前に購入価格の入金ができなければ、抽選を受けられない可能性があるため気をつけましょう。
しかし、証券会社によっては事前入金が不要で抽選を受けられるところもあります。
期日までに前入金の用意ができない方や少額資金でIPO株を購入したい方は、事前入金がいらない証券会社を選びましょう。
事前入金が必要ない証券会社は後ほど紹介します。
STEP:5 当選した後購入手続きを行う
ブックビルディング後に公募価格が決定すると、抽選が始まります。
IPOの抽選結果には以下の3つがあります。
- 当選
- 補欠当選
- 落選
補欠当選とは、当選した人が購入をキャンセルした場合繰り上げ当選になることです。
繰り上げ当選になるとIPO株を購入できます。
抽選方式は証券会社によって異なるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
当選した場合は、購入の意思表明が必要です。
購入の意思表明を行わないと当選が無効になるので気をつけましょう。
STEP:6 売買開始
IPO株が上場されたら、売買開始です。
IPO株を保有している場合は、上場後すぐに売っても、保有し続けることも可能です。
また、IPOの抽選に落選した方も上場日からIPO株を購入できます。
どのタイミングでIPO株を売るかは重要ですが、上場後の初値は発行価格よりも高くなることが多いので、IPO株初心者でも上場日に売ることで利益を得られやすいです。
初心者であれば、利益が出たタイミングですぐ売るのもおすすめです。
関連記事 : 株の始め方やコツって?初心者にも分かりやすく徹底解説
そもそもIPO株とは?
IPO株とは、「新規上場株式」は「新規公開株」といわれ、多くの投資家から人気を集めています。
上場していない企業が新規に株式を上場して、投資家に株式を買ってもらうことです。
起業にとっては上場することで、資金調達や知名度が上がるというメリットもあります。
また、IPO株は高確率で儲けられるので、投資家にとってもメリットは大きいです。
基本的に公募価格よりも初値が高くなりがちなので、上昇率も高いです。
IPO株は抽選に当選しなければ購入できませんが、落選した場合でも資金が減りません。
抽選時に事前入金している場合も返金されるので安心ですね。
資金としては50万円あれば多くのIPOに参加できるので、少額の投資資金しかない方でも、気軽に参加できますよ。
関連記事 : 株を始める最低資金はいくら?1株数百円からできる初心者におすすめの少額投資
IPO株を購入する際に見るべきポイント
これまでIPO株の買い方やIPO株について紹介しましたが、実際にIPO株を購入するときに何を見るべきか気になりますよね。
IPO株を購入する際に見ておくべきポイントは以下の3つです。
- 抽選方式がどうなっているか
- 購入資金が必要になるタイミングはいつか
- 当選確率を上げるための制度があるのか
抽選方式がどうなっているか
IPO株の抽選方式は、証券会社によって異なります。
主なIPO株の抽選方式には以下の3つがあります。
- 完全平等抽選
- 平等抽選
- 優遇抽選
上記のいずれかの方法で行われる抽選が多いですが、証券会社によっては上記の方法を組み合わせた抽選が行われます。
完全平等抽選とは、IPOに申し込んだ全ての投資家に対して平等に抽選が行われる方法です。
そのため、何口応募したのかに関わらず全員に公平なチャンスが与えられるので、資金力が低い方や個人投資家には嬉しいですね。
平等抽選とはIPO株1口の申込におき1票が与えられる制度です。
そのため、資金力が高いほど当選確率を上げることができます。
優遇抽選とは、証券会社が定めている条件を満たした投資家の当選確率が高いなどの優遇がある抽選です。
そのため、全ての投資家に平等ではなく預かり資産などが関わるので、始めたばかりの人は当選しにくいことがあります。
他にも店頭がある証券会社では、店頭配分もあるので事前に抽選方法をチェックし、自分に合っているか確認しましょう。
購入資金が必要になるタイミングはいつか
証券会社によって、購入資金が必要になるタイミングは異なります。
抽選時に事前入金が必要なこともあれば、当選した後に資金を用意すれば良いこともあります。
事前入金が必要だと資金の拘束期間があるため、同時に複数の証券会社から申込をしにくいことがあります。
IPO株を買うに当たって、1つの証券会社だけでなく複数の証券会社を利用することが良いので、購入資金が必要になるタイミングは重要ですね。
資金が多い投資家はあまり問題ありませんが、資金が少ない投資家はなるべく当選した後に入金できるとこがおすすめです。
抽選時に事前入金が必要ないと、誰でも気軽に申し込みやすい、複数の証券会社から参加しやすいというメリットがあります。
特に資金が少ない方は、資金をいつまでに準備すれば良いのか確認しておきましょう。
ちなみに事前入金が必要ない証券会社は主に以下の通りです。
- 野村證券
- 岡三オンライン
- 松井証券
- SBIネオトレード証券
当選確率を上げるための制度があるのか
証券会社によって、当選確率を上げるための制度がある場合もあります。
IPO株を買いたい方は、事前に当選確率に関わる条件があるのか、自分が該当するか確認しましょう。
条件としては、投資信託を利用している場合や資産残高など様々です。
証券会社の条件以外で当選確率を上げるには、以下の証券会社選びを主に意識しましょう。
- IPOや主幹事実績の多い証券会社
- 完全平等抽選の証券会社
- 抽選時の事前入金が必要ない証券会社
IPOの抽選は当たらない前提で、当たったらラッキーくらいに思うと良いですよ。
関連記事 : 【初心者必見】おすすめ資産運用5選!少額から始められる方法をご紹介
IPO株におすすめの証券会社
IPO株の買い方やポイントは分かったけど、どの証券会社で買えば良いか分からないという方も多いですよね。
このトピックでは、IPO株におすすめの証券会社について以下の5社を紹介します。
証券会社 | IPO取扱実績 | 主幹事実績 | 抽選方法 |
---|---|---|---|
SBI証券 | 122社 | 21社 | 完全平等抽選 : 60% 優遇抽選 : 40% |
マネックス証券 | 65社 | 1社 | 完全平等抽選 : 100% |
松井証券 | – | – | 完全平等抽選 : 70% |
SMBC日興證券 | 80社 | 26社 | 完全平等抽選 : 10% 最大5% : ステージ別抽選 |
楽天証券 | 74社 | 0社 | 完全平等抽選 : 100% |
SBI証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,632件 |
株式以外 | 債券 FX CFD 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 圧倒的口座数 100万円まで手数料0円 |
SBI証券は、「IPOに強い」「IPOには欠かせない」という評判のあるネット証券です。
IPOの取扱銘柄が非常に豊富であり取扱数はトップです。
さらに、主幹事の実績も多いので当選確率も高く、IPO投資には必須のネット証券となっています。
完全平等抽選も60%あるため、初心者の方や資金が少ない方でも当選の確率はあります。
また、SBI証券には独自の「IPOチャレンジポイント」があります。
「IPOチャレンジポイント」とは、IPOに落選した場合にポイントを受け取り、ポイントを使用して当選確率を上げられる仕組みです。
抽選や配分に外れるほどポイントが貯まるので、IPOに申込続けるだけで誰でもポイントを貯められます。
また、NISA口座からもIPOに参加できるので非課税制度を利用できますよ。
IPO投資を行いたいけど証券会社が決まらないという方は、とりあえずSBI証券の口座開設がおすすめです。
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関連記事:SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説
マネックス証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,235件 |
株式以外 | 債券 FX 先物・オプション 金・プラチナ |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 100円から始められる 米国株に強い お得なマネックスポイント |
マネックス証券のIPOは、コンピューターで無作為に抽選が行われるため、完全平等で全ての方に公平なチャンスがあります。
はじめたての方や、資産残高が多くないからIPOに当たらないという方にも、同じように当選の確率があります。
また、2018年のマネックス証券調べでは、IPOの引受け件数実績が全証券会社でトップ5と、IPOは取扱件数も多いです。
取扱件数が多い分当選確率も上がるので、マネックス証券では全ての方にとってIPOに強い証券会社ですよ。
マネックス証券では取り扱うIPOの情報をメールで知らせる機能があるため、申込み忘れが防げることも魅力です。
NISA口座からもIPOに参加できるので、非課税制度を利用したい方にもおすすめです。
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関連記事:マネックス証券の評判・口コミまとめ!米国株やIPOの人気についても解説
松井証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,580件 |
株式以外 | FX 先物・オプション |
口座開設・取引までの日数 | 最短3日 |
特徴 | 使い勝手の良いツール お得な手数料 手厚いサービス |
松井証券では、IPOにおいて3つのメリットがあります。
- 抽選時入金不要
- 抽選時・購入時手数料0円
- 平等抽選・ジュニアNISA・未成年口座も参加OK
購入代金は抽選後に用意すればいいため、口座残高なしでも抽選に参加できます。
また抽選・購入時の手数料は0円、NISAなら売却時の手数料も無料です。
そもそも松井証券では一日の株式約定代金50万円以下なら手数料は無料ですから、無駄なく投資ができますね。
配分予定数量の70%以上が完全平等抽選ですから、チャンスをつかみたい方にもオススメです。
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関連記事:松井証券の評判・口コミまとめ!手数料や投資信託についても解説
SMBC日興證券
SMBC日興証券では、IPOの取り扱い銘柄の多さは業界内でもトップクラスです。
また、主幹事になることも多いのでその分当選確率も上がります。
IPOは店頭とネットどちらでも取り扱いがあるので、取引体系にかかわらずIPO投資に参加できますね。
10%は完全平等抽選なので、主幹事実績も多いSMBC日興證券では初めての方も当選を期待できますよ。
SMBC日興證券のIPOもNISA口座に対応しているので嬉しいですね。
ちなみに、SMBC日興証券ではダイレクトコース限定で、IPOの当選確率において以下のような優遇を行っているので、チェックしてみましょう。
- 新講座開設から3ヶ月以内のユーザーの当選確率が高い
- 口座資産残高が多いユーザーの当選確率が高い
楽天証券
楽天証券は全てが完全平等抽選なので、誰にでも当選の機会があるネット証券です。
主幹事実績やIPO取扱実績では劣る部分もありますが、抽選方法において全ての投資家にチャンスがあります。
初心者や資金が少ない方でも公平に当選可能性があることは嬉しいですね。
また、IPO株の取扱数は増加しているので、今後更なる増加に期待できますよ。
関連記事 : 【10社厳選】ネット証券会社おすすめランキング!初心者に人気の証券を紹介
IPO株に関するよくある質問
このトピックでは、IPO株に関するよくある質問について以下の3つを紹介します。
- IPOはNISA口座で取り扱える?
- 少額でもIPOって購入できる?
どのタイミングで売ればよいの?
Q. IPOはNISA口座で取り扱える?
A. 取り扱えます。
証券会社によって異なりますが、NISA口座からもIPOは参加できます。
NISA口座を利用することで、利益が非課税になるのでコストを抑えて利用できます。
しかし、NISA口座では損益通算ができないため、利益と損失を相殺した計算ができません。
NISA口座でIPOに参加するには、メリットもデメリットもあるので、事前に確認しておきましょう。
また、NISA口座があっても全ての証券会社でIPOに参加できるわけではありません。
NISA口座からIPOに参加したい方は、どこの証券会社が対応しているのかチェックしましょう。
ちなみにNISA口座からIPOに参加できる証券会社には主に以下のところがあります。
- マネックス証券
- SBI証券
- SMBC日興證券
- 岡三オンライン
- 松井証券
Q. 少額でもIPOって購入できる?
A. 可能です。
証券会社によっては、1株からIPOに参加もできます。
そのため、投資資金が少ない方でも気軽に申し込めますよ。
SBIネオモバイル証券であれば、「ひとかぶIPO」という1株から1株単位で申込可能です。
基本的なIPO投資では100株単位での申込になることが多いので、少額から申し込める証券会社は貴重ですね。
Q. どのタイミングで売ればよいの?
A. 初心者の方には「初値売り」がおすすめです。
IPO株に当選して買えたのは良いけど、売るタイミングが分からないという方は多いですよね。
初心者の方であれば、初値で売ることがおすすめです。
IPOは公開価格よりも初値の方が高い価格設定になることが多いです。
そのため、IPOに当選した方の初値売りは比較的王道の売り方で初心者の方でも簡単です。
初値売りであれば、売り注文も楽で株価の動向を気にしなくて良いので、慣れていない方も安心ですよ。
関連記事 : SBIネオモバイル証券の評判・口コミまとめ!メリット・デメリット完全ガイド
まとめ: IPO株の買い方
IPO投資は、多くの投資家から人気があり利益が出やすい投資方法です。
初心者の方でも比較的簡単に儲けられるので嬉しいですね。
そんなIPO株を買うには、適切な証券会社の口座を開設する必要があります。
抽選方法やIPOの取扱実績、主幹事実績や購入資金の入金タイミングなどを確認して、自分に合った証券会社を見つけましょう。
初心者の方には完全平等抽選で行われている証券会社や、当選してから入金する証券会社がおすすめですよ。
IPO株を買う際は、できるだけ複数の証券会社から申し込むと良いので、あらゆる証券会社を見極めてIPOに参加しましょう。
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