老後2,000万円問題が話題になった関係で、「将来に向けてお金を増やしたい!」と考える人が増えています。
しかしお金を増やすには具体的にどんな方法があるのか、始めやすい方法はどれか、よく分からないという方も多いでしょう。
今回は、お金を増やす方法を【仕事・節約・投資】の3つに分類したうえで、それぞれの具体的な手段をご紹介します。
話題のNISAや、ほったらかしでお金を増やす方法、確実性・安全性が高い増やし方も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:【初心者必見】おすすめ不労所得10種類!稼ぐコツと注意点をわかりやすく解説
お金を増やす方法は3通り
お金を増やす方法は、次の3通りに分類できます。
- 働いて増やす
- 節約で増やす
- 投資で増やす
お金を増やす方法は、人によって向き不向きがあります。
たとえば「人付き合いが苦手で働くのは不得意だけど、節約は苦にならない」という人もいれば、「欲しいものを我慢できなくて節約は苦手だけど、仕事で努力するのは嫌いではない」という人もいるでしょう。
自分にはどの方法が合っているか見極めて、無理のない範囲で実践することが大切です。
1.働いて増やす
労働は、お金を増やすための最も一般的な手段です。
「本業で稼ぐ」ことと、「副業で稼ぐ」ことの2種類に分けられます。
働いてお金を増やす方法 | 具体的な方法 | 注意点 |
---|---|---|
本業で稼ぐ |
|
|
副業で稼ぐ |
|
|
働いてお金を増やすことのメリットは、確実性が高いことです。
しかし、労働に費やすことができる1日の時間や体力には、限りがあります。
際限なく働いてお金を増やすというのは難しいです。
また、労働で稼げる金額は、個人の経験・スキルや、職場環境によります。
もっと仕事で稼ぎたいと思っても、「業界で評価される資格や経験を持っておらず、なかなか思うような収入が得られない」「会社にキャリアアップできる制度がなく、ほとんど昇給しない」ということもあるでしょう。
継続的な努力が求められることや、時間的なコストや体力的な負担が伴うことが、労働のデメリットです。
また、ブログやYouTubeなどの副業は、確実にお金を稼げるとは限りません。
方法によっては、思うようにお金が増えない場合もあります。
2.節約で増やす
2つ目は、節約をすることで毎月の支出を削減し、手元に残るお金を増やすというアプローチです。
節約は始めやすく、短期間で効果を実感できます。
しかし、節約できる項目には限界があるので、たくさんお金を増やすのは難しい場合もあります。
また、我慢が必要な方法なので、ストレスがたまってしまう・挫折してしまうといった可能性にも注意が必要です。
3.投資で増やす
3つ目は、元手となる資金を有効活用して、お金を増やす方法です。
株や不動産、仮想通貨など、多岐にわたる投資先が存在します。
しかし投資を始めるには、知識や情報収集が欠かせません。
お金が減ってしまうリスクもあるので、注意深く取り組む必要があります。
働いてお金を増やす方法4選
では次に、お金を増やす具体的な方法について解説します。
働いてお金を増やす方法は、次の通りです。
- 今の会社で上のポジションを目指す
- 給料が高い会社に転職する
- 副業する
- 会社から独立する
①今の会社で上のポジションを目指す
仕事で収入を増やすには、今の職場で昇進を目指すのが手っ取り早い方法です。
勤続年数に応じて基本給が上がっていくほか、昇進すれば、役職手当がつく場合もあります。
昇進を目指すには?
昇進の最も基本的な要件は、実績を積むことです。
日常の業務を真面目にこなす・プロジェクトを成功させる・新しいアイディアを提案するといった目に見える成果を出せば、上司や同僚からの評価を得やすくなります。
また、技術や知識の更新も、業界や職種によっては必須です。
継続的に新しい知識や技術を学び、それを業務に活かすことで、昇進のチャンスを増やすことができます。
資格を取って手当をもらう
職種によっては、職務上必要な資格を取得すると、資格手当が出ます。
資格取得の費用を補助する制度が設けられている会社もあるので、積極的に活用しましょう。
資格取得によって給料アップが狙える異業種への転職を考えるのも、ひとつの方法です。
重宝される資格があると、より待遇がいい会社への転職もしやすくなります。
②給料が高い会社に転職する
今よりも給料が高い会社への転職は、収入を一気に増やす効果的な手段です。
特に、現在の職場で昇進や昇給の見込みが少ない場合や、市場価値が高いスキルや経験を持っている場合は、転職することで大きな収入向上が期待できます。
転職エージェントや転職サイトを活用し、非公開求人を含めた多くの情報を集めましょう。
転職する場合の注意点
転職活動では、以下の点に注意することが重要です。
- 転職先の給与体系を理解する
- 福利厚生や労働環境をチェックする
- キャリアパスを考慮する
給与が高いとされる会社でも、基本給と変動給の割合や、賞与の支給基準など、給与体系はさまざまです。
給与体系全体をよく理解し、自身のスキルや経験が評価されやすい会社を選びましょう。
また、給与が高い反面、労働時間が長い、休日が少ない、福利厚生が不十分といったケースも考えられます。
高い給料に惹かれて転職する前に、労働環境や福利厚生をしっかりと確認し、長期的な働きやすさも考慮することが大切です。
さらに、最初に提示された給与が高い会社でも、中長期的なキャリアの展望が見えない場合、転職後のモチベーションを保てないことがあります。
転職先でのキャリアパスを明確にしておくと、自分の将来像を描きやすくなるでしょう。
③副業する
現代の働き方のトレンドとして、副業を持つことが一般的となってきました。
副業は、主たる収入源に加えて追加の収入を得る手段です。
本業を変えなくても金銭的な余裕が生まれる、新しいスキルの獲得ができるといったメリットがあります。
副業の種類
副業を始める際、自身のスキルや知識を活かせるものを選ぶと、効率的に収益を上げることができます。
例えば、言語能力や専門知識、デザインスキルなどを活かした仕事が考えられます。
- クラウドソーシング:オンラインでのライティング、デザイン、プログラミングなど様々な仕事があります。
- ブログやYouTube:自分の趣味や得意分野を活かして情報発信し、広告収入やアフィリエイト収入を得る方法です。
- 物販:オンラインショップの開設やせどりなど。
- 教える:オンラインレッスン、家庭教師、スキルの指導など。
時間的な制約も考慮しながら、持続可能な副業を選ぶのがおすすめです。
低リスク・低予算で始められるものからチャレンジしてみるのも良いでしょう。
副業の注意点
- 本業に影響が出ないようにする
- 会社の規則を確認する
- たくさん稼ぐと確定申告が必要になる
副業は本業に影響を及ぼさない範囲で行うようにしましょう。
自分のスケジュールやライフスタイルに合った副業を選ぶことで、長期間続けられる可能性が高まります。
さらに、自身の勤務先が副業を許可しているか、またどのような範囲での副業が認められているかを事前に確認することが大切です。
加えて、副業からの収入が一定額を超えると、確定申告が必要になる場合があります。
税務の手続きや収入の管理に関する知識を持ち、適切に対応することが必要です。
④会社から独立する
最後に、自身のビジネスを立ち上げ、会社から独立することも収入を大きく増やす方法の一つです。
独立にはリスクも伴いますが、成功すれば大きな収入を得られます。
独立する前には、しっかりと市場調査を行い、ビジネスの計画を立てることが大切です。
また、独立した場合、会社が一部を負担してくれていた健康保険や年金などの費用を自分で全額支払うことになります。
会社員時代と同等の金額しか稼げない場合、生活が厳しくなる可能性もあるので、金銭的な余裕をもって独立することが大切です。
節約でお金を増やす方法4選
節約でお金を増やす方法は、次の通りです。
- 固定費を下げる
- ポイントを貯める
- 給料が入ったらすぐ貯金する
- 目的意識をもって貯金する
現代の生活では多くの出費が発生しますが、意識的な節約によりお金を増やすことが可能です。
①固定費を下げる
「節約しよう!」と思ったら、まず最初にやるべきことは、固定費の見直しです。
固定費とは、毎月出ていく決まったお金のことで、ここを節約できれば長期的にお金が増えていくと期待できます。
以下に、固定費を削減するための具体的な方法をいくつか紹介します。
不要な保険は解約する
生命保険や医療保険など、多くの人が加入している保険。
現在の生活状況に合わないものや重複している保険がある場合、不要な保険を解約することで節約が可能です。
定期的に保険内容を見直し、必要な範囲のものだけに絞ることをおすすめします。
スマホは格安SIMを使う
大手キャリアのプランは便利なサービスが充実していますが、その分料金が高いことが一般的です。
格安SIMを利用することで、月々の携帯料金を大幅に削減することができます。
中には1ヶ月1,000~2,000円程度の非常に安いプランもありますよ。
通話頻度やデータ使用量に応じて、最適なプランを選択しましょう。
固定電話や新聞は解約する
スマートフォンやインターネットの普及に伴い、固定電話や新聞の必要性が減少してきました。
「固定電話がなくても、スマホがあれば十分」「新聞を取らなくても、ニュースはネットやテレビで見ればいい」と思うなら、解約することで、固定費を削減できます。
特に新聞はデジタル版への移行を検討すると、情報収集を続けながらコストを抑えることが可能です。
利用していないサブスクは解約する
映画や音楽、書籍など、多岐にわたるサブスクリプションサービスが存在します。
しかし、全てを頻繁に利用しているわけではないかもしれません。
利用頻度の低いサブスクサービスは解約しましょう。
必要な時だけ単発で購入する方が経済的な場合もあります。
②ポイントを貯める
頻繁に訪れるお店では、ポイントを貯めるのがおすすめです。
そのお店のポイントカードやアプリを利用することで、購入ごとにポイントを貯めることができ、結果として節約につながります。
貯まったポイントは、提携先や系列店舗で使用可能です。
ポイントを貯めることによる節約効果は、一見小さく思えるかもしれません。
しかし最近では、クレジットカードや電子マネーで支払いを行うと、どんな買い物でもその決算サービスに紐づくポイントが加算されるケースも増えています。
たとえば楽天カードは、どんな買い物でも1%のポイント還元が受けられる、年会費無料のクレジットカードです。
スーパーでの買い物をカード払いにするだけで、ポイントがどんどん貯まっていきます。
また、特定の提携店ポイント還元率が上がるクレジットカードや決済サービスもあるので、よく利用するお店がある人は要チェックです。
ポイント還元率が高いクレジットカードやキャッシュレス決済サービスを選び、ポイントの有効期限や付与ルールを事前に確認して、賢く利用しましょう。
- 楽天カード
- 三井住友カード
- エポスカード など
③給料が入ったらすぐ貯金する
多くの人は給料日を迎えると、まず使ってから残ったお金を貯金として取り分けようと考えます。
しかし実際には、月末に向けて支出が増え、想像以上に貯金できないことが少なくありません。
給料が入った直後にまず貯金を行うことで、お金を増やすことが可能になります。
パーキンソンの法則とは?
「パーキンソンの法則」という考え方をご存知でしょうか。
- 第1法則:仕事は、完成させるための時間全てを使って増加する。
- 第2法則:支出は、収入まで増加する。
パーキンソンの法則とはつまり、「人は給料を受け取った際、全て使い切ろうという心理が働く」「収入が増えても、支出も増える」ということをあらわしています。
給料が入ると、人はその額に合わせて支出を増やしてしまいがちです。
しかし、給料を受け取った直後に一定の額を貯金に回すことで、その分を「最初から手元にないお金」として認識するようになります。
この習慣を身につけることで、計画的にお金を使い、無駄遣いを抑えることができるようになります。
給料をすぐ使ってしまい、貯蓄が難しいと感じている方は、給料が入った際にまず貯金するという手順を試してみてください。
将来のための資産形成に繋げることができるでしょう。
④目的意識をもって貯金する
節約は単にお金を使わないことではありません。
お金を効果的に節約するためには、明確な目的意識が必要です。
目的意識がなければ、節約したお金がついつい日常の小さな無駄遣いに流れてしまうこともあります。
目的意識がもたらすメリット
- 明確な目標設定: 「3か月後の旅行」のような具体的な目標があると、そのために必要な金額を把握することができます。
- 計画的な節約: 必要な金額を知ることで、1か月ごとの貯金目標が立てやすくなります。
- 節約への動機づけ: 日々の生活での誘惑に打ち勝ち、節約の意識を持続させるための強力な動機となります。
手元にお金があると、使ってしまう誘惑にかられることも。
しかし、使う目的が明確であれば、その誘惑を乗り越える力となります。
例えば、旅行のために節約していると意識することで、無駄遣いを抑えることが可能です。
節約の際は、自身の目標を明確にして、その目標に向かって日々の生活を過ごしてみましょう。
投資でお金を増やす方法8選
仕事と貯蓄だけでは、お金を増やすことに限界を感じる方も多いでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、投資です。
投資でお金を増やす方法の中で、初心者でも取り組みやすいものをご紹介します。
- 投資信託(つみたてNISA)
- iDeCo
- 株式投資
- ETF
- 債券
- 定期預金
- 不動産投資
- 金
関連記事:投資を始めるには?初心者におすすめの投資方法と始めるまでの流れ
①投資信託(つみたてNISA)
投資初心者にまずおすすめしたいのが、投資信託です。
投資信託とは、多くの人から集めた資金を専門家が株や債券などに投資し、資産を増やす金融商品のことを指します。
- 分散投資: ひとつの銘柄に投資するだけで、多種多様な株や債券にプロが分散投資してくれます。手軽にリスクを分散することができます。
- 専門家の運用: 投資のプロが適切に資産を運用してくれますので、初心者でも安心して始めることができます。
- 少額から開始可能: 数千円から始めることができます。
投資家は投資信託の運用成果に応じた分配金を定期的に受け取ることが可能です。
また、分配金を受け取らずに再投資することで、どんどん運用額を増やし、複利の効果で効率的にお金を増やすこともできます。
「1週間に1回」「1ヶ月に1回」などのタイミングを設定しておけば、基本的にほったらかしでつみたて投資が可能です。
関連記事:SBI証券の投資信託おすすめ10選!つみたてNISA対応の人気銘柄を厳選
つみたてNISA
投資信託を始めるなら、つみたてNISAの活用がおすすめです。
つみたてNISAとは、国民の資産形成を推奨するための国の制度です。
投資信託を少額ずつ、定期的に購入すると、利益に対して課税される約20%の税金が全額非課税になります。
- 非課税メリット: 利益が非課税となりますので、得られるリターンを最大限に享受できます。
- 定期的な投資: 市場の変動を気にせず、一定の金額を定期的に投資しますので、長期的な視点で資産形成を目指せます。
- 初心者向け: つみたて投資の方法はシンプルで、株の売買などの難しい判断が不要ですので、投資初心者にも向いています。
つみたてNISAでは、設定した金額とタイミングで自動的に投資をおこないます。
ほったらかし投資が可能です。
なお、つみたてNISAで非課税になる投資額には、上限があります。
また、すべての投資信託がつみたてNISAの対象になっているわけではなく、つみたてNISA対応の銘柄から選ぶ必要がある点にも注意が必要です。
②iDeCo
つみたて投資をするなら、国の制度であるiDeCo(イデコ)も検討してみましょう。
iDeCo(イデコ)とは、個人型確定拠出年金のことです。
公的年金に上乗せして積み立てると、定年後に給付を受けられる、私的年金制度となっています。
- 自分で掛金を拠出し、運用商品を選んで運用する
- 60歳以降に年金または一時金で受け取る
- 掛金が全額所得控除の対象となる
- 運用益が非課税となる
iDeCoの掛金は全額所得控除の対象となるため、節税効果があります。
また、運用益が非課税となるため、お金を効率的に増やすことが可能です。
ただし、原則60歳になるまでお金を引き出せません。
「若いうちにお金を使いたい」という人にはおすすめできませんが、「老後資金をコツコツ積み立てておきたい」という人にはおすすめです。
関連記事:松井証券iDeCoのおすすめ商品6選!手数料は安い?評判・デメリットも解説
③ETF
ETFは「Exchange Traded Fund」の略で、証券取引所で取引される投資信託の一種です。
ETFを通じて国内株、外国株、債券、コモディティなど、幅広い資産クラスに投資ができます。
投資信託と同じように、一つのETFで多くの銘柄に投資可能です。
リスクを分散させる効果が期待できます。
ETFは、手軽に多様な市場や資産クラスにアクセスできる投資方法として人気です。
ETFは、経費率が一般的な投資信託に比べて低い場合が多いです。
またETFは「上場投資信託」なので、株と同じようにリアルタイムで売買できます。
ETFは多様なタイプが存在するため、自身の投資目的やリスク許容度に合ったものを選択することが大切です。
また、銘柄ごとの運用結果は過去の実績とは異なる場合がありますので、情報収集や継続的な見直しを行いましょう。
関連記事:ETFのおすすめ銘柄まとめ!初心者必見の国内・米国ETFの魅力とは
④株式投資
株式投資とは、企業の株を購入する投資方法です。
株価は企業の業績や業界の動向に応じて日々変動しており、株価が安いときに買って、高いときに売ると利益になります。
また、企業は株主に利益の一部を配当金として支払います。
また、自社の商品や割引券などの「株主優待」をプレゼントしている企業も。
配当金と株主優待は、その株を持っているだけで受け取れる利益です。
関連記事:株式投資の仕組みとは?投資初心者でも分かるよう簡単に解説!
⑤ロボアドバイザー
ロボアドバイザーは、コンピュータのアルゴリズムを使用して、ユーザーのリスク許容度や目標に応じて最適な投資先を提案・運用するサービスです。
専門的な知識がなくても、資産運用を始められる点が魅力となっています。
- 手軽さ: 初心者でも簡単にスタートでき、一度設定をすると自動で資産の運用が行われます。
- 専門知識不要: ロボアドバイザーが最適な投資先を提案してくれるため、投資初心者でも安心して始められます。
- 時間の節約: 投資先の選定や再バランス調整など、時間をかけて行う作業を自動で行ってくれます。
ロボアドバイザーは、手軽に資産運用を始めたい方や時間をかけずに投資を行いたい方に適したサービスです。
イメージとしては、投資信託よりもさらに「おまかせ」で資産運用ができるサービス、という位置づけになります。
「投資信託に興味があるけど、ポートフォリオをどう組んだらいいか分からない」「ほったらかし投資がしたい」という人は、ロボアドバイザーの利用を検討してみましょう。
関連記事:ロボアドバイザーのおすすめ20選を徹底比較!運用手数料が安く好成績なのはどこ?
⑤債券
お金を増やす方法として、「債券」も注目される選択肢の一つです。
債券とは、企業や国が資金を調達するために発行する有価証券の一つ。
債券を購入することで、一定の期間後に元本が返済されるとともに、期間中は利息が支払われます。
- 安定した収益: 債券を持っていると定期的に利息が支払われるため、一定の収入を期待することができます。
- 元本保証: ほとんどの債券は、期間終了時に元本が返済されることが約束されています。
- リスクヘッジ: 株式とは異なり、価格の変動が比較的小さいため、ポートフォリオの安定要素として活用できます。
債券は株式と比べて価格の変動が少なく、高いリターンを期待するのは難しいです。
しかし定期的な利息収入が得られるので、安定性が高い投資方法として人気があります。
しかしもちろん、債券投資にもリスクは存在します。
発行主体が破綻すると、元本が返済されない恐れがあるのです。
発行主体の信用リスクを確認することが大切となります。
関連記事:債券投資できる証券会社を徹底比較!おすすめ債券と株式との違い解説
⑥定期預金
リスクを抑えつつ安定的な利回りを求める方におすすめの手段として、「定期預金」があります。
定期預金は銀行や金融機関に一定の期間お金を預けることで、その期間が終了するまで原則として引き出しを行わない代わりに、所定の金利で利息が得られる預金方法です。
定期預金は資産形成の一つの方法で、投資ではありません。
一般的に、定期預金で期待できる利回りは、債券投資よりもさらに低いです。
しかしその分、下記の通りローリスクであるというメリットがあります。
- 安全性: 国内の銀行では、預金保険制度が適用され、一定の範囲内での預金は保護されています。
- 金利: 予め決定された金利に基づき、預金期間が終了した際に利息が付与されます。
- 利回りの確実性: 契約時の金利が適用されるため、預け入れ時に受け取る利息の額が確定します。
- リスクの少なさ: 株や投資信託とは異なり、元本が減少するリスクがほぼありません。
定期預金を選択する際は、預ける期間や金利、金融機関の信頼性などを考慮することが大切です。
また、短期・中期・長期といったさまざまな期間のものが存在します。
自身のライフスタイルや資産計画に合わせて、最適な定期預金を選択しましょう。
⑦不動産投資
不動産投資とは、土地や建物を購入し、賃貸や売却を行うことで収益を得る投資方法です。
中でも、賃貸物件の経営が多くの人に選ばれています。
- 安定性: 土地や建物は物理的な資産であり、価格の大きな変動が少ないため、安定した収益が期待できます。
- 収益性: 適切な物件を選び、賃貸経営を行うことで、毎月の家賃収入を得られます。
不動産投資では、物件選びが特に重要です。
適切な立地や良好な物件の状態が、収益のカギとなります。
また不動産投資では、物件購入の際に大きな資金が必要となるため、計画的な資金運用が必要です。
リスクを抑えるために、初心者は小さな物件から始めることも一つの方法でしょう。
関連記事:低予算で少額不動産投資を始めるには?おすすめの方法5選とメリット・デメリット
少額から不動産投資を始める方法
不動産投資は、高額な初期投資が必要とされるイメージが強いかもしれません。
しかし実は、少額から始める方法も存在します。
そのひとつがREITです。
REITとは、投資対象が不動産の投資信託を指します。
個人投資家は数千円程度から出資し、収益の一部を受け取る仕組みです。
REITは市場で取引されるため、価格の変動があります。
投資額や期間に応じたリスクを理解した上で投資することが大切です。
また、不動産クラウドファンディングでも、1口1万~10万円程度で不動産投資ができます。
不動産クラウドファンディングとは、不動産会社が多数の人々から投資用不動産の資金を募る方法です。
REITと違って、投資家は「どの物件への投資に出資するか?」を選べます。
リターンが受け取れる期間は数ヶ月~数年程度と短めですが、非常に高い想定利回りが提示されていることも。
しかし不動産クラウドファンディングは新しい投資方法のため、プラットフォームの選択やプロジェクトの詳細を十分に確認することが必要です。
関連記事:不動産投資クラウドファンディングおすすめ22選!儲かるって本当?
⑧金
株や不動産だけでなく、金への投資も注目されています。
金への投資方法は、実物の金を買う方法と、金関連の金融商品を買う方法の2種類に分けられます。
- 金貨や金塊の購入: 実物の金を直接購入し、保有する方法です。保管や管理に注意が必要です。
- 金関連の金融商品: 金価格に連動する投資信託やETFなど、金を実際に保有しない形での投資方法もあります。
金投資の魅力
金は古くから価値が認められてきた、実物資産です。
通貨の価値が低下したとしても、金はその価値を保つと考えられているため、経済が不安定な時期には金が「安全な資産」として注目されます。
つまり金は、通貨の価値低下に対する保険としての役割を果たすのです。
お金を増やすための投資先というより、お金を守るための投資先として考えられています。
しかし金は埋蔵量に限りがある・長期的に見ると右肩上がりで価格が上がっているなどの理由から、価格上昇も期待できるでしょう。
関連記事:金に投資できるおすすめの証券会社・方法・銘柄!金への投資は本当におすすめ?
お金が増えないNG行動
お金を増やすさまざまな行動を実践していたとしても、下記のケースに当てはまる場合、なかなか思うようにお金は増えません。
注意すべきNG行動について解説します。
- 分割払い・リボ払い・カードローンを使っている
- 生活費まで投資に回している
- お金が増える前にやめてしまう
分割払い・リボ払い・カードローンを使っている
分割払いやリボ払いを利用すると、一度に大きな金額を支払わなくてもよくなるため、物を購入するときのハードルが下がります。
しかし「分割払い・リボ払い・カードローン」は、お金が増えない原因として挙げられるNG行動です。
お金を増やすためには、高い金利の負担を避けることが重要となります。
カードローンやリボ払いは、比較的高い金利が設定されていることが多いです。
元の商品価格よりも多くの金額を支払うことになり、結果的に無駄な出費が増えてしまいます。
また、月々の支払いが積み重なることで、実際の支出が見えにくくなり、予算管理が難しくなるのもデメリットです。
生活費まで投資に回している
投資には多くのリスクが伴います。価格の変動により、利益を享受することはもちろん、損失を被る可能性も高まります。
こうした背景から、資金の管理方法が投資成功の鍵となります。
特に、生活に必要なお金を投資に使ってしまうのは大きなリスクとなります。
なぜなら、投資による不測の損失が生じた際、日常の生活を支えるための資金が不足する恐れがあるからです。
生活費の捻出のために借金をしたり、急な出費に対応できない状況に追い込まれたりする可能性があります。
投資を始める際には、日常生活の支出をカバーする基本的な資金は確実に確保しておくことが大切です。
そして、余剰資金を投資に充てる形にしましょう。
利益を追求するだけでなく、損失を最小限に抑えることを考えながら、冷静な判断で投資活動を行うことが求められます。
お金が増える前にやめてしまう
お金を増やすための取り組みは、長い時間をかけて結果が見えてくるものが多いです。
例えば、ブログやサイトの運営を考えた場合、初めはアクセス数が少なく、収益も期待できないことがほとんどです。
しかし、コンテンツを充実させることで、徐々にアクセス数が増え、それに伴い収益も上がってきます。
しかし、このような成果が現れるまでには、最低でも数か月、場合によっては1年以上の時間がかかることも珍しくありません。
同じく投資でも、短期間で大きな利益を得るのは難しいのが一般的です。
市場の動向をじっくりと観察し、適切なタイミングでの取引が求められます。
このような背景を考えると、早々にブログ運営や投資を断念してしまうと、せっかくの努力が水の泡となり、お金を増やすチャンスを逃してしまいます。
即効性を求めるのではなく、継続力を持って取り組むことが、資産を増やす鍵です。
お金を増やすのにおすすめの証券会社3選
投資を始めるには、証券会社で口座開設が必要です。
お金を増やすのにおすすめの人気証券会社3選をご紹介します。
- 楽天証券
- SBI証券
- 松井証券
これらの証券会社は、それぞれに特色がありますので、自分の投資スタイルや目的に合わせて選んでください。
安心して投資を行うためにも、しっかりとした証券会社を選び、賢く資産を増やしていきましょう。
楽天証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,634件 |
株式以外 | FX CFD ETF 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
口座開設・取引までの日数 | 最短2営業日後 |
特徴 | 手数料が安い! 取扱商品が豊富! 初心者にも使いやすい! |
楽天証券は、国内外の株式や投資信託、FXなど、多岐にわたる商品を取り扱っています。
また、手数料が低く設定されていることも魅力の一つです。
特に、投資をしながら楽天ポイントを貯めることができる点は人気。
貯めた楽天ポイントは、楽天市場での買い物や、投資に利用できます。
投資初心者に多く選ばれている、おすすめの証券会社です。
\新規口座開設数No.1!/
関連記事:楽天証券の評判・口コミまとめ!ポイント投資や手数料も解説
SBI証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 2,632件 |
株式以外 | 債券 FX CFD 金/銀/プラチナ 先物・オプション 保険 |
口座開設・取引までの日数 | 最短翌営業日 |
特徴 | 圧倒的口座数 100万円まで手数料0円 充実のサービス |
SBI証券は、「ネット証券といえばSBI証券」と言われることも多く、非常に多くの投資家から支持を受けています。
幅広い取扱商品と、手数料の安さが魅力です。
将来的には国内株取引の手数料を完全無料にしたいという動きも見られており、銘柄数・コストの安さでは非常に競争力があります。
余計なコストをかけずに株や投資信託を始めたい方へおすすめです。
\口座数&総合力No.1!/
関連記事:SBI証券の評判・口コミ!実際のところどうなのか利用者の声から徹底解説
松井証券
総合評価 | |
---|---|
コスト | |
信頼性 | |
NISA/つみたてNISA | 〇 |
投資信託 | 1,580件 |
株式以外 | FX 先物・オプション |
口座開設・取引までの日数 | 最短3日 |
特徴 | 使い勝手の良いツール お得な手数料 手厚いサービス |
松井証券は、大正時代から続く老舗証券会社で、現在はネットでの取引をメインとしています。
シンプルでわかりやすい手数料体系や、初心者でもわかりやすい解説コンテンツが魅力です。
さらに、25歳以下なら国内株取引の手数料が完全無料というメリットもあります。
電話で無料相談できるサービスもあり、サポート体制の手厚さが嬉しいネット証券です。
\無料ではじめる!/
関連記事:松井証券の評判・口コミまとめ!手数料や投資信託についても解説
ほったらかし投資ができるFX自動売買おすすめ2選
お金を投資で増やす方法のひとつに、FXの自動売買があります。
売買ルールを設定しておくだけで、寝ている間や仕事をしている間も、自動で取引ができるサービスです。
- アイネット証券【ループイフダン】
- トラリピ
アイネット証券【ループイフダン】
総合評価 | |
---|---|
口座数 | 9万口座以上 |
取引単位 | 1,000通貨 |
取引手数料 | 無料 |
スワップポイント | 米ドル/円:8円/日 南アランド/円:106円/日 |
スプレッド | 米ドル/円:2.0銭 豪ドル/円:4.0銭 ユーロ/円:3.0銭 |
取り扱い通貨ペア数 | 24通貨ペア |
口座開設・取引までの日数 | 最短2日後 |
アイネット証券が提供する「ループイフダン」とは、「〇円になったら買い、○円になったら売る」という新規と決済の注文を同時に出す「IFD注文(イフダン注文)」を繰り返すというFX自動売買です。
一度設定すれば、指定した条件で連続して注文が出るため、継続的に利益を狙うことが可能です。
また、取引の機会を逃さず、定期的に利益を積み重ねることが狙えます。
簡単な設定だけで始められるため、初心者にもおすすめです。
\Amazonギフト券3,000円分プレゼント!/
関連記事:【評判・口コミ】アイネット証券のメリット・デメリットを解説!リスクはどうなのか
トラリピ
総合評価 | |
---|---|
口座数 | – |
取引単位 | 1,000通貨(南アランド/円、メキシコペソ/円を除く14通貨ペア) |
取引手数料 | 無料 |
スワップポイント | 米ドル/円:1円/日 メキシコペソ/円:2円/日 |
スプレッド | 米ドル/円:3.4銭 |
取り扱い通貨ペア数 | 16通貨ペア |
口座開設・取引までの日数 | 最短当日 |
トラリピは、あらかじめ設定したレンジ内で、通貨の価格が動くたびに売買を繰り返すFX自動売買です。
為替の小さい変動を狙って利益を積み上げることができます。
また、設定をしておけば自動で取引が行われるので、常に市場を見続ける必要がありません。
\無料ではじめる!/
関連記事:トラリピのメリット・デメリット・評判まで完全ガイド!設定と戦略まで超詳しく解説
お金を増やす方法に関するQ&A
お金を増やす方法に関する、よくある疑問に回答します。
- ほったらかし投資にはどんな方法がある?
- リスクが高い投資方法は?
- 確実にお金を増やす安全な方法は?
- 副業や投資をすると確定申告が必要?
Q.ほったらかし投資にはどんな方法がある?
「ほったらかし投資」とは、一度設定や選択をした後、日々の市場の動きに一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続ける方法を指します。
- 投信積立
- iDeCo
- ロボアドバイザー
- 不動産クラウドファンディング
- ソーシャルレンディング
- 株やFXの自動売買
特に投信積立(投資信託の積立購入)は、ほったらかし投資の代表的な方法です。
投信積立では、毎月・毎週といった決まった頻度で、一定の金額を自動購入します。
投資のタイミングを気にせず、一定の間隔でお金を増やしていくことが可能です。
短期的な変動に動じず、長期的な視点を持つことが、「ほったらかし投資」の鍵となります。
関連記事:ほったらかし投資とは?失敗する可能性は?初心者にも本当におすすめの方法を厳選
Q.リスクが高い投資方法は?
投資には常にリスクが伴いますが、一般的に以下の投資方法は高いリスクを持つと認識されています。
- 仮想通貨(暗号資産): 仮想通貨の価格は非常に変動性が高く、短期間での価格の上下が激しいことが特徴です。そのため、大きなリターンを追求する反面、大きな損失を被るリスクもあります。
- ベンチャー企業への投資: スタートアップやベンチャー企業への投資は、成功すれば多大なリターンが期待できますが、多くのベンチャー企業は失敗に終わるため、その投資が元手を下回るリスクも高いです。
- CFD(差金決済取引): レバレッジを利用して、短期間での価格変動を賭ける取引方法です。レバレッジを使用することで、小さな資金で大きな取引が可能になりますが、損失も大きくなるリスクがあります。
- 先物取引: 商品や金利などの将来の価格を予測して取引を行う方法で、レバレッジが利用されることが多いです。そのため、価格の変動による損益が大きくなります。
- 高金利の国債: 一般的に、高金利の国債はその国の経済や政治のリスクが高いことを示しています。そのため、高い利回りを求める反面、元本が返ってこないリスクが伴います。
これらの投資方法は、高いリターンを追求することが可能ですが、それと同時に高いリスクも伴います。
ギャンブルにならないよう、十分な情報収集やリスク管理が必要です。
自身の投資目的やリスク許容度を確認し、適切なポートフォリオの構築を心がけましょう。
Q.確実にお金を増やす安全な方法は?
確実性・安全性が高い投資方法や手段は、リターン(収益率)が限定される傾向にあります。
これは一般に「リスクとリターンのトレードオフ」と呼ばれるものです。
以下は比較的安全とされる投資方法や手段です。
- 定期預金: 銀行や金融機関で特定の期間、お金を預け入れるものです。預けた期間中は利息が付き、期間終了時に元本と利息を受け取ることができます。金融機関の破綻リスクは考慮する必要がありますが、一定の保証がなされていることが多いです。
- 国債: 国が発行する債券で、国の信用に基づくため、信用リスクが非常に低いとされます。ただし、利回りは低めです。
- 市町村債: 地方自治体が発行する債券。国債と同様に、公的な性格を持つため信用リスクは低いですが、利回りも低い傾向にあります。
- 債権型投資信託: 企業や国が発行する債券にまとめて投資する商品です。信用リスクが分散されるため、個別の債券を持つよりリスクが低くなると期待できます。
- 貯金: シンプルに銀行や郵便局の普通預金口座にお金を預ける方法です。利息は非常に低いですが、元本を確実に取り戻すことができます。
しかし、リスクを取らない分、大きくお金を増やすことはできません。
また、インフレ率を考慮すると、実質的なリターンはさらに低くなる可能性も考慮する必要があります。
お金の価値が時間とともに低下してしまうリスクも念頭に置くことが大切です。
お金を増やしたいのであれば、株式投資や株式型の投資信託など、より高い利回りが狙える他の投資方法と組み合わせるといいでしょう。
Q.副業や投資をすると確定申告が必要?
会社員としての給与以外での所得が一定の金額を超えると、確定申告の手続きが必要です。
これには副業や投資の収益も含まれます。
会社員の場合、副業や投資で得られた所得が20万円を超える場合は、確定申告を行う必要があります。
ただ投資では、源泉徴収ありの特定口座で取引をしている場合、確定申告が不要です。
確定申告は複雑に思えるかもしれませんが、きちんと手順を踏めば難しくはありません。
ただし、その手続きには一定の時間と手間がかかります。
副業や投資でお金を増やす場合、確定申告が必要になることを予め理解し、備えておくことが大切です。
関連記事:トラリピとループイフダンを比較!特徴・選び方を全解説
お金を増やす方法は仕事だけじゃない!
最後に、お金を増やす方法をまとめます。
- 収入を増やす
- 昇給や転職を狙う
- 副業や兼業を検討する
- 資格を取得してスキルアップする など
- 節約をする
- 固定費を削減する
- 無駄遣いをなくす など
- 投資をする
- 投資信託やiDeCoなどの積み立て投資
- 株式投資
- ロボアドバイザー など
お金を増やす確実性が高い方法は、収入を増やすことです。
収入を増やすことで、元本が増えるため、投資による損失もカバーすることができます。
また、節約をするのも、ローリスクでお金を増やせる方法です。
投資をする場合は、リスクを抑えるために、投資先の分散を心がけましょう。
また、長期的な視点で運用することで、リスクをさらに抑えることができます。
自分に合った方法で、お金を増やすための努力を継続することが大切です。
コメント