本記事の内容:
- MSワラントってなに?
- MSワラントをする理由は?
- MSワラントをした企業の株価はどうなる?【実例紹介】
- 結論:早めに売りましょう。
今回は悪魔の増資と呼ばれるMSワラントについて解説します。
結論からいうと、株価は十中八九下がります…。
基本的に保有銘柄がMSワラントを発表したら、投資方針の見直し(売却)がおすすめ。
というのも2019年2月にMSワラントによる暴落に巻き込まれた経験があるからです。
本記事ではMSワラントの基本知識と株価への影響を解説します。
保有銘柄がMSワラントを発表した方には特に参考になる内容です。
ぜひ最後までじっくりご覧ください。
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MSワラントとは?「悪魔の錬金術」と呼ばれる増資方法
MSワラントとは企業の資金調達方法の1種です。
結論からいうと、かなりネガティブ材料。
- 資金調達に苦しむ企業の最後の1手
- 株価は間違いなく下がる。
- 既存株主(あなた)に不利益しかないので、「悪魔の錬金術」と呼ばれる。
簡単にいうと、
「新しい株を発行して、新株を引受先に割安で買ってもらう行為」です。
MSワラントによる影響は次の通りです。
発行企業:メリットあり
- 新しい株を発行して引受先に買ってもらうことで資金調達ができる。
- ただし通常の増資よりも悪条件。
引受先:メリットだらけ
- 市場よりも安値で株が買える。
- MSワラントにより株価が下がることを見越して空売りを仕掛ることにより確実に利益がでる
既存株主(あなた):デメリットのみ。めっちゃ株価下がる
- 市場に出回る株数が増えて価値が下がる
- 引受先の空売りにより株価が下落する
ということで、MSワラントは引受先の企業が最も儲けを得られる仕組みになっています。
そして既存の株主にとってはデメリットしかありません。
企業がMSワラントを行使する理由とは?
ではなぜ、企業はこのような増資方法を選択するのでしょうか?
理由は、銀行や市場での信用が不足しているからです。
通常、お金がなければ、銀行に借りるか、公募増資という方法で資金を調達します。
しかし、赤字続きの企業や、信頼性が乏しい会社になるとこれらでは資金調達が上手く行きません。
そこで選択肢として「MSワラント」が出てきます。
- 資金調達力が落ちている。
- 株主が損すると分かったうえで結構する「悪徳企業」または「厳しい経営状態」
上記のとおり。
で、冒頭の結論「MSワラントを行使した会社は即売った方がいい。」という結論になる訳です。
- 信用がない場合、銀行や公募増資ではお金が得られない。
- その結果、割安で株を買ってもらう「MSワラント」を行う。
- 既存株主を無視、かつ経営状態も怪しい企業とみなされる。
- 結果、既存株主が一斉に株を売るため暴落しやすい。
MSワラントによる株価への影響は?
MSワラント後の株価についてぼくの実体験「日本管理センター」をもとに解説していきます。
MSワラントのその後【株価への影響は?】|日本管理センターの場合
ぼくが日本管理センターを買った理由は、
- 高利回り
- 増収・増益・増配の優良企業
上記のとおり。
多くの株情報サイトで優良銘柄として紹介されていて、配当利回りも4%と優秀…。
MSワラントで43%の大暴落です…!(え?リーマンショックですか?ってレベル(笑))
日本管理センターはMSワラントで「43%暴落」
MSワラント前後の値動きは以下のとおりです。
- MSワラント前:1288円
- MSワラント後:730円(-43%)
【補足】日本管理センターのMSワラントは失敗
しかも、面白いことに「MSワラントは失敗」したんです。
▼MSワラント失敗の原文
- 日本管理センターは969円でMSワラントが実行予定でした。(期限つき)
- でもMSワラント発表と同時に株価が暴落(700円台)
- MSワラントの期限まで株価は回復せず、結果…失敗。(笑)
【補足】MSワラント失敗により減配
▼原文
どこまで既存株主をバカにするの?ってのが正直なところです。
- 通常の資金調達ができないからMSワラントを発表
- 失敗したから次は配当金を減らす。
だったら最初から減配した方がまだ印象もよく、ここまでの暴落にはなっていないはず。
ということで冒頭の結論に戻りますが、、、
- 企業の経営状態はかなり危ない
- 既存株主を無視している
- 結論:MSワラントが発表されたら売り推奨
MSワラントで個別株の難しさを痛感…。
ぼくは2014年から株取引をしていますが、、はっきりいって日本の個別株は「かなり難しい」と思います。
- 優良企業でも倒産・不祥事・業績悪化のリスクがある
- 素人に見分けるのは難しい
今回の「日本管理センター」でも、、
- 有力な情報サイトに期待の銘柄!と紹介あり
- PERも割安水準
- 配当利回り3%以上で増配企業
上記のとおり。
2019年3月に個別株、やめました!
実は、MSワラント以外でもいろいろと痛い目にあったこともあり、
「個別株、辞めました。」
そして現在は、株価指数CFDやFXなどを実践中で、月2~3万円程度をコツコツ稼ぐスタイルに変更しています。
個別株を辞めて実践中の投資:
特にオススメなのはFTSE100【イギリス株】配当投資です。
【更新情報】2020年7月12日:かなり順調です。
実は一時期含み損もあったんですが、チャートの底力と配当金でかなり順調に投資できてます。
やってることは単純で毎月3万円でFTSE100を買うだけ。ほんとにこれだけ。
「個別株につかれた、なんか他の投資ないかなー」という方はぜひ試してみてください。
▼FTSE100投資イメージ図
MSワラントなど、企業の不祥事に巻き込まれるコトはありませんし、海外インデックスは日本株よりも安定した高利回りが見込めるのでオススメです。
関連:【損失あり】FTSE100で配当生活!実績・運用方法・メリット・デメリットをゼロから徹底解説!
まとめ:MSワラントのその後は、、、悲惨です。
悪魔の増資であるMSワラントを行う企業は既存株主の影響を無視した会社といえます。
そして、株価は市場の信頼が回復するまで、下落の一途をたどります。
記事の中でも紹介しましたが、ぼくは個別株をやめて株価指数CFDに切り替えました。
ぼくが思うのは、
「ひとつの方法に固執せずにFX、スワップ投資、CFDなど色々な投資を試して自分に合うものを探すのが大切」
ということです。
もし個別株につかれた、、、という方はこの記事を読んだいまが転換期・チャンスかもしれません。
あなたに合う理想の投資を見つけるためにいまから行動してみましょう。
関連:【損失あり】FTSE100で配当生活!実績・運用方法・メリット・デメリットをゼロから徹底解説!
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